世界に誇れる里山を庭に作ったのが里庭。里庭生活はもしもの時の暮らしのシェルター
私が実践している安全対策は里庭暮らしです。
里庭とは里山の環境を庭に再現して、その自然を活用しながら生活する暮らしの庭です。
「里山とは」
里山とは「雑木林、畑、竹林、水辺などの自然が谷戸などに整った環境」を表現するための言葉です。里山は自然にできたものではなく、私たちの先祖が長い年月をかけて土地を切り開き開拓して築いた、暮らしを支えるための自然が里山です。利用するための自然です。昔話に登場する動物たちも皆里山の自然に育まれてきた動物たちです。里山は沢山の命と暮らしも支えてきたとこがわかります。
利用の多様性が支えた自然。
里山の自然は利用するためのもの。お米の利用。畑の利用。雑木林の利用。果樹園の利用などです。利用するためにはそれぞれの環境に適した管理が必要となります。こうした作業をすることで様々な環境が維持されていきます。多様な環境が出来上がることで様々な動植物が暮らすことが出来る自然が出来上がったわけです。里山の生物多様性の成立は利用の多様性が作り上げた成果だと思います。
里庭はそれらの環境を自宅の庭に作ったようなものです。庭なので公園のような広大な敷地ではありません。全てをコンパクトに収めるために様々な工夫がありますが、何よりも大切なことはそこに暮らす動物も植物みんなが元気に暮らしているということです。低い樹高でも沢山の収穫が得られる果樹は丁寧な剪定が必要です。野菜も果樹も安心していただくために無農薬です。土の免疫力があれ農薬など無用です。「効率」を求めては安全な食は得られないのではないでしょうか。
60年ほど前、私の幼少期には農薬などありませんでした。近年は効率性を求めることで農薬や化学肥料漬けの土地となり形はそれなりの野菜や果物ですが・・・・生物がことごとく死滅する環境で育ったもの安全性にはとても不安があります。
里庭の紹介です。
井戸(昭和20年代に掘られたもの)
保健所の検査で飲料水としても使用できるとのことで使用しています。
モータで汲み上げと手動での汲み上げ機能の両方を備えています。
※災害時の飲料水などに活用予定です
自家製食物を収穫するための畑を耕作しています。
果樹を育てています。
安全な斜面林の整備作業
斜面緑地をの崩落を防ぐ目的で大木を切り戻し木の重心を低く保っています。切り戻した木は乾燥させて薪ストーブの燃料に活用しています。※災害時には釜戸でも使用します。斜面緑地をの崩落を防ぐ目的で大木を切り戻し木の重心を低く保っています。切り戻した木は乾燥させて薪ストーブの燃料に活用しています。※災害時には釜戸でも使用します。複数の鶏舎の活用
鶏を3つの鶏舎で19羽飼育しています。鶏舎は大人が入れる充分な広さがあります。
※広い鶏舎を作った目的は災害時の一時避難場所やトイレになどに使用できる構造です。鶏が食物とする餌は常時1ヶ月分をストックしてあります。
災害時の強い里庭暮らし
里庭暮らしはかつて多くの国民が行なっていた日常的な暮らしだったと思います。
庭の花壇にはヤマユリやオニユリ。いざと言う時の食料にもなるためです。
暮らしの水である井戸は一軒に一つ。裏に庭には柿の木やミョウガやフキ、ミツバなどが栽培されていました。裏山で調達した枯れ木は拾い集めて大切な燃料源となっていました。
国の食料自給率の低さも考えさせられますが、自らの食の自給を意識した暮らしを私たち家族は楽しく続けています。現代こそ自給自足のスタイルが注目されていますが、私の幼少期は家族がいただく野菜などは各家庭の自家製でした。どんなに科学が発展しても毎日いただく食材もお水は原始時代と同様に自然から受ける恩恵で命を繋いでいると思います。里山は私たち日本人が世界に誇れる暮らしと文化のなかで完成させたた自然だと思います。この誇れる里山の理念を自宅の庭に再現し動植物と共存しながら共に健全に暮らす環境が「里庭」です。
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