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弟との距離感

私には2つ歳の離れた弟がいる。

今は関東と関西で離れて暮らしているので、会うのは年に数回だ。

先日、半年ぶりに弟と再会して「弟との距離感」について改めて考えてみたので、ここでまとめてみようと思う。


我が家にはホームビデオが少しだけ残っていて、当時の私と弟の関係性を窺い知ることができる。


1つは、弟が頑張って積み上げた缶のおもちゃを私が薙ぎ倒しながらニヒルに笑っている映像。

もう1つは、頑張ってずり這いで布団に登った弟を私が転がして落とす映像。


もはやこれは「虐待」なのでは…?と心配になる程、映像の中の私はかなり意地悪だ。


その後私の記憶がある中では、小学生高学年になる頃まで、楯突いてきた弟に対して私が弟をボコボコに殴って泣かせて黙らせる、という関係性だったように思う。

相変わらず暴力的だ。


弟が中学生になった頃、私より身長が高くなって運動部所属らしくガタイも良くなってきたとき、ついに暴力で勝てなくなった。

それを境に暴力を伴う争いは行われることがなくなり、それでも口喧嘩では相変わらず私が勝ってしまうので、弟から喧嘩をふっかけてくることも無くなった。


でも、普段は一緒にゲームをしたりアニメを見たりして、仲の良い姉弟だったと思う。

もちろん家族として大好きだったし。


大学生になって私が家を出てからは年に数回会うだけの距離感になったが、それでも好きな漫画の新刊が出るとLINEでやり取りをするし、お正月に家族が集まるときには一緒にマリカーをやったりする。誕生日にはお互いにプレゼントを贈り合ったりもする。


仲が良い、と意識することは少ないけれど、このくらいの距離感が私たちにはちょうどよくフィットしている気がするのだ。

口には出さないけれど、元気かな〜とふと思い出すことが多いし、くれぐれも健康で元気に過ごしていてほしいと思っている。

怪我しないでね、ちゃんと食べてね、って口には出さないけどね。

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