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「知財がテーマのコンテンツ」

本日7月1日は「弁理士の日」です。「独学の弁理士講座」を主催するドクガク氏から、「弁理士の日」を盛り上げるため、今年は「知財がテーマのコンテンツ」というお題を与えられました。

いきなり「コンテンツ」という言葉が出てきましたが、コンテンツ振興法(コンテンツの創造、保護及び活用の促進に関する法律)の2条1項では、以下のように定義されています。

この法律において「コンテンツ」とは、映画、音楽、演劇、文芸、写真、漫画、アニメーション、コンピュータゲームその他の文字、図形、色彩、音声、動作若しくは映像若しくはこれらを組み合わせたもの又はこれらに係る情報を電子計算機を介して提供するためのプログラム(電子計算機に対する指令であって、一の結果を得ることができるように組み合わせたものをいう。)であって、人間の創造的活動により生み出されるもののうち、教養又は娯楽の範囲に属するものをいう。

知財をテーマとしたコンテンツとして、最近話題となったものは、言うまでもなく、日本テレビ系のドラマ「それってパクリじゃないですか?」(原作は同名の小説)と、第20回『このミス』大賞を受賞した『特許やぶりの女王 弁理士・大鳳未来』です。両作品については、日本弁理士会の広報誌「パテント・アトーニー」の2023年夏号(Vol.110)の「知財miniトリビア」第10回でも軽く触れています。

これら以外にも、拙著『ロボジョ! 杉本麻衣のパテント・ウォーズ』をはじめ、知財をテーマにした小説作品は散見されますし、知的財産村の財宝~知的財産剣®VSダーマス海賊団~といった映画作品まで存在します。

「もしかすると、漫画やアニメーションといった意外なジャンルの中に、知財をテーマにした知られざるコンテンツがあるかもしれない」と考えた私は、ChatGPTに「知財がテーマの漫画について教えてください」と尋ねてみました。すると、ChatGTPは回答として以下の作品を上げてきました。

1.「知財探偵ミスターI」: 特許権や商標権の保護を専門とする探偵が、知財の問題を解決するストーリーが展開されます。知財関連の事件やトラブルに対処しながら、読者は知財権の重要性を学ぶことができます。
2.「特許申請王」: 特許を申請することを目指す主人公の冒険を描いたコメディ漫画です。特許制度や特許取得のプロセスについてのユーモラスなストーリーが展開されます。
3.「知財忍者マスター」: 知財権を守るために戦う忍者たちの物語を描いたファンタジー漫画です。特許や商標、著作権などの知財権をテーマにしています。

いきなり、探偵と王と忍者が出てきました。続いて「知財がテーマのアニメーションについて教えてください」と尋ねたところ、ChatGPTは回答として以下の作品を上げてきました。

1.「知財戦士パテントマン」: 特許を守るために戦う知財戦士の冒険を描いたアクションアニメです。特許や技術の横取り、知財紛争などがストーリーの中心となります。
2.「クリエイティブ・ガーディアンズ」: クリエイティブなアイデアと著作権の保護をテーマにしたファンタジーアニメです。主人公たちがクリエイティブな力を持ち、著作権侵害に立ち向かう物語が展開されます。

いきなり、戦士とガーディアンズが出てきました。いずれも実在する作品とは思えませんし、このようなストーリー構成で実際に作品が成立するかどうかも謎です。ですが、このような、通常の人間では到底できない発想を、いとも簡単にやってしまうところに、生成系AIの恐ろしさを感じました。もしかすると、特許出願の明細書のみならず、「知財がテーマのコンテンツ」を、AIがどんどん作っていく未来が訪れるかもしれません。

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