【075】山の素晴らしさや幼少期の記憶を思い出させてくれる 映画 『滝を見にいく』感想
【こんにちは。】
今日は1日大雨の関東。少し肌寒いですね。
大雨注意報が出ている地域の皆さん。
どうかお気をつけください💦💦
我が家では
去年祖父が亡くなって、
色々あって明日やっと一周忌と納骨です。
祖父の遺骨が家で過ごす最後の日...。
なんだかこの天気、祖父の心情みたいです。
明日はしっかり務めようと思います。
さて。
早速本題ですが、ここの所。
ソロキャンプが流行っているとのことで
今日は山映画を紹介します。笑
(どちらかといえば秋向けかもしれません。笑)
【滝を見にいく】
沖田修一監督の「滝を見にいく」です。
【予告】
映画『滝を見にいく』
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【監督は沖田修一監督】
沖田監督といえば「南極料理人」「キツツキと雨」「横道世之介」など大好きな作品がとても多い監督です。
ところどころクスっと笑える台詞まわしや感動的な脚本が最高で大好きです。
南極料理人(予告)
キツツキと雨(予告)
横道世之助(予告)
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【ストーリー】
この物語は、3万円払って滝ツアーに参加したおばちゃん7人が頼りないガイドと一緒に山登りを始めますが、先を見に行ったガイドが戻らず、山に取り残されたほとんど見知らぬ7人が山でサバイバル生活に放り出されるお話。
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【簡単な登場人物とあらすじ】
まずこの頼りないガイドを演じる黒田大輔さん。
台詞が少ない中での表情や佇まい?などの存在感が
いいスパイスで面白い俳優さんです。
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そしてなんといってもこの7人!!!
もうこの写真のインパクトがすごいですよね(笑)
「40歳以上の女性・経験問わず」という条件で出演者全員をオーディション!・こういった年代をスポットに当てるとか斬新で面白い!
まずこの7人の女性ですが、性格も年齢もバラバラでこの作品に出演する経緯もすごい。
・ロケ地である新潟県の妙高市役所の地域サポート人。
・本場イタリアで学んだ元オペラ歌手。
・18歳で一度女優という夢を途絶え、応募ギリギリまでオーディションへ参加するか 悩み、速達で送り役を掴む長年の女優の夢を叶えた主婦。
・映像の裏側を見たい。
・監督の作る作品が好きで沖田監督の映画の住人になりたい などなど。笑
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リハーサルは5日間行われていますが、この7人のキャリアや人間性等を生かし、その人自身に合わせて脚本が作られています。
ほとんどの方が演技未経験ということもあり、台詞もリアルなおばさんトークばっかで、キャリアの違いやあまり演技指導等やりすぎない感が自然体でいい化学反応を起こしていて、本読みからもう持ち味が爆発。笑
メイキングを見ていても監督も笑ってて、暖かく、楽しそうな現場の印象でした。
当初、ツアー客は3人や15人という案もあったみたいですが、目立つ人目立たなない人が出てきてしまう為、7人という人数に落ち着いたとのことで、それぞれのキャラがバランスよく立ってて面白くてちょうどいいです。
冒頭から、病気の話したり、木の実摘んだり、写真撮ったりそれぞれ山の楽しみ方もバラバラでやりたい放題しています。笑
しかし、いざ自分たちが山で迷子となり、徐々に団結を深める7人。
火を起こしたり、食材を見つけたり、歌を歌ったり、恋バナしたり、時にはケンカして、悩みを相談したり、励ましあったり、知恵を出し合って、いつしかあだ名で呼びあう関係になります。
そして忘れられない夜を共に過ごすことで、もう3万円以上の貴重な出逢いや体験をしていきます。
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その中でも途中、予告でもあるように大縄跳びを7人でするシーンがあるんですが、それがなぜか個人的にはスタジオジブリ作品の「平成狸合戦ぽんぽこ」で狸たちが飛びながら、少女に化けるシーンとリンクして、飛んでる彼女たちが、無邪気で少女のように見えてきちゃう不思議なシーンが特に大好きです。
(平成狸合戦ぽんぽこより)
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またこの7人の中で、ひと一倍どんな状況でもその場を楽しむただものじゃない(笑)ジュンジュンという女性がいます。(上記写真右から2番目)
撮影中マムシが出てくるシーンがありますが、本来美術さんが作ったダミーを使用する予定でしたが、実際は、本人の意思もあり本物を使用するなど泣き言を言わずあっけらかんと女優魂を見せています。
(実はこのマムシ、寒さでなかなか動かず、撮影でマムシ待ちがあったらしいです!笑 そう考えると、生き物も頑張った作品になりますね。)
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このジュンジュンは娘からプレゼントされツアーに参加していますが、これはあくまで勝手な予想ですが、きっと普段は寡黙な夫と一緒に?むしろいいなりのような?3歩さがって、旦那さんについていくタイプに見えますが、どのキャストよりも一番自然に触れ、いきいき、キラキラしているように作品には映ります。
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果たして、彼女たちはどんな結末を迎えるのか?
そして滝は見えるのか?
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【感想】
「40歳50歳も60歳もみんないろんな事を抱えて生きている」
この作品、まず新潟県の妙高の紅葉がキレイで最高。
(いつか行ってみたい!)
それからこの作品を観ると「山」ってほんと不思議なパワーがあるとように感じます。空気がキレイで神秘的だし、作品中に流れるクラシックの音楽を含め川のせせらぎが心地よくて、映画館の音響で聴いたらなおさら癒されるだろうなと感じました。
個人的な思い出ですが、小さい頃、父がボーイスカウトの団長をやっていたこともありアウトドアがめちゃくちゃ好きで、よく山にキャンプに行ったことを思い出します。
今は、ライターやチャッカマンなどで簡単に火をつけることができますが、石や木くずで起した火はなぜか格別に感動があり、そこで食べた料理は美味しく感じるんですよね。
そして、私の住んでいる地域はかなり田舎なので、
小学生の頃は特別授業で稲刈りをした後の田んぼでイナゴを捕まえて、
食べたり、七草を摘んで七草粥を食べたり、帰り道の甘い草の蜜を吸ったりしたことを思い出します。
今思えば、本当よく躊躇なく食べたなと驚きです。笑
(イナゴ…案外…美味しかったです汗)( ̄◇ ̄;)
火がついたお鍋にイナゴ達を入れ、蓋をすると
飛び跳ねるイナゴのあの音や砂糖と醤油で煮た黒くなったイナゴを
食べた時のイナゴの足が歯に挟まる感じなぜか鮮明に覚えています。
今は、日本で食料に困ることはほぼないけど、いざっていう時知恵と道具があれば案外人間って強くて、生きのびることができるかもしれないですね。
そして、どうして幼少期ってお金もないのに、
自分達であそびを見つけてルールを作って楽しく
時間を過ごすことができたんだろう?と
今思えば大したことなんてなに1つないのに、
あっという間に夕方になっちゃって、
ホントあの頃はキラキラしてたなと思います。
「どっちの草が早く流れる」とか「どっちの木が遠くに飛ぶとか」
「白線しか歩いちゃいけない」とか笑
(王道だけど、鬼ごっこや色鬼、だるまさんがころんだ、ケイドロなんかもしたな。)
もちろん登校班での登下校では、当時流行っていた「マジカルバナナ」や「おぼえてしりとり」などもやってました。笑 ほんと懐かしい。
いつから、こんなに遊ぶことにお金を使うようになっちゃったんだろう?
なんだか切ないですね。
そんな山の素晴らしさや幼少期の記憶を思い出させてくれる
この作品が大好きです。
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【作品の裏話】
毎度ながら話が脱線しましたが。笑
この作品11日間かけて撮影をされたそうですが、
結構な確率で雨が降って寒くて大変だったそうです。
そして監督は演者さん達に「何があっても演技を止めないで下さい。」
「台詞が抜けても、こちらを見ないで下さいということ」を
お話しされていたとの事です。
実は撮影中、演者さんの前歯が取れてしまうハプニングがあったようなのですが、そのまま演技を続けたそうで、そちらがそのまま本編に出ているようなのですが、そこに気づけなかったのでまた見てそのシーンを見つけたいと思います!
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あっ!それからご自宅で鑑賞する際は、
是非【とんがりcorn】あっさり塩味をお供に見て下さい。笑
それでは。
今日も読んでくれてありがとうございました。