みんなで描こう、影響の輪
最近になって、ようやく実感したことがありました。
自身の活動を効率的に進めたければ、コミュニティ作りにも貢献した方が生産性が上がるのではないか?という事です。
この仕事にかかわって、およそ20年になりますが何をいまさらって感じです。
最近の若手たちは、初めからこういうマインドが備わっている方たちが多く本当にスゴイなと思います。
イメージはこれです。
■ 影響の輪1.0
個々人が、ノウハウを自身に向けてのみ使っている状態。
困っている人に気づきを与えることができず、
自分自身の業務でも気づきを生みにくい。
市場も形成されない。自身の仕事の効率もわるくなる。
■ 影響の輪2.0
個々人が、ノウハウを自身と共に外に向けても使っている状態。
困っている人に気づきを与えることができ、発見の連鎖が起きる。
コミュニティが形成され、市場も育っていく。
巡り巡って、自身の仕事もうまくいく。
ポイントは、影響の輪をイメージし外にも向けてみることが大事なんだな、ということです。
プログラマーは、ソースコードのシェアや情報共有等をマインドとして備えている方が多い。オープンソースの恩恵から、業界としてそのようなカルチャーが根付いているのですね。
一方、デザイナー系の方たちは共有意識が薄い気がします。
少し話がそれますが、クリエイターとアーティストという言葉があります。この違いは何なんだと思いませんか?僕はこの定義が良く分かっていませんでした。影響の輪をイメージするとスッと腹落ちします。
クリエイターは作る人であり、影響の輪が内向きの状態。与えられたミッションや自分の趣味趣向のためにモノづくりをしている人たちです。
一方のアーティストは、自身の活動を外に向け、世の中や社会に対して新たな価値観を提案している人たちです。
もちろん、上記の定義は似顔絵のイラストを描くように特徴を大きく捉えていますが「大事なのは内向きか外向きか」です。
僕の持論として、どのような組織にも多くの場合、天才がいます。僕自身、いろいろな会社で経験を積んできていますが「この人には絶対にかなわない」という方たちに沢山会ってきました。彼ら、彼女らに相談すれば、多くのことがハイクオリティで解決してしまうのです。では、このような無名の天才と、世の中で名の知れた天才たちは何が違うのでしょうか?
ここでは多くは語りませんが、これも影響の輪が関係していると思います。天才は沢山いるが、影響の輪を外向きに動ける天才は一握りしかいません。
天才というと「自分には関係ない」と感じる人も多いと思います。かくいう自分も天才とは程遠く、日々、ひたすら泥水を飲んでいるタイプです。
大切なのは、無名の天才も名の知れた天才も、初めから天才だったわけではなく、かならず下積み時代があるということです。今の自分を受け入れることが重要で、今の自分にできる限界の事に挑み続け、学ぶだけに留まらず、外に向けて還元していく姿勢が重要で、その結果として、彼ら、彼女らの今があります。
影響の輪をきちんと外に向けて活動できているのか?
自問自答を怠ることなく、仕事での具体的な成果はもちろん、コミュニティづくりにも貢献し、みんなの力で新たな価値を育てていきたいなと思います。
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