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ダークボックス・テクニック

昨今、情報技術の普及に伴って、色々な情報を大量に触れる事ができるようになった。
各人は、それぞれの専門領域の知識を磨きながら、社会的に連携、強力、協働するようになってきた、これからもその傾向は強くなっていくだろう。

最近は専門性を維持しながら、他の専門性や、社会との関わり方を模索している中で「T字型人材」という概念が出てきた。これはどうやらIT業界やHR業界から出てきたものだと思われる。
自分の専門領域と、それ以外の接続線を持った人材が「今の時代のニーズである」ということなのだろう。

とはいえ、片っ端から全てを把握するのは難しいし、自分の専門領域以外の接続線の作り方とはどうすれば良いのだろうか。
色々な方たちの意見やアイデアなどから学ばせてもらった中で、汎用性の高い方法として、今回は「ダークボックス・テクニック」を提案する。

「一定以上の専門性や、その分野の特性を最低限把握したあと、それ以上の事は不明として、それ以外の分野、領域へリソースを使う」
これは、限られたリソースの中での時間の配分を「成長しやすい段階を終えた時点で、それ以上の時間を使わない」という効率大好きさん向けのテクニックでもある。
成長曲線が急な、つまり効率的に学習できる部分で「専門領域の特性と、その分野の一線の人材の把握」以上のことは「困ったら専門家に聞けるようにしておく」というイメージだ。

自分はこのやり方を使って「限られた時間の中で、出来るかぎり効率よくそれぞれの専門領域を学ぶ」というのを実戦している。
ダークボックス、というのは「ある程度の事はなんとなくわかるけど、わからない部分をわからない部分として正しく認識する」という感覚だ。

副作用もあります。このテクニックを日常の行動の最優先の原理、原則として採用すると、自分のように「何が専門なんですか?」という状態になってしまう。
このようなケースは稀だとは思うのですが、デメリットやリスクは、このようなものがあって、自分は実際に専門領域が無くて困っていたりもします。

しかし、この考え方は、「自分の専門性を社会とより密接に、柔軟にするために試行錯誤する時」には便利な考え方だと思います。

この考え方は「全体最適と部分最適」や「スペシャリストとゼネラリスト」など、色々な方たちのアイデアを再構築したものです。
以前は「ブラックボックス・テクニック」と言っていたものを、昨今の「差別的発言への配慮」を追加した結果「ダークボックス・テクニック」と呼んでいます。
皆さんの生活のお役に立つと良いな、と思います。

読んでくださってありがとうございます。

良い一日をお過ごしください。

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