サッカー選手になるために大切なこと【海外選手から学ぶ、日本人が忘れがちなこと！！】

　今回のテーマは「サッカーが上手くなるには人間力が必要」です。多くの若者たちが、サッカー選手を夢見て毎日ボールを蹴っています。世界の総人口はもうすぐ80億人になります。よくビジネスの世界では、先進国の12億人がターゲットだと言われますが、サッカー選手の多くがスラム街や貧しい地域から這い上がってきた人たちであることを考えると、かなりの人数の人たちがサッカー選手を目指していると考えて良いと思います。
　日本では、サッカー選手になるために、サッカースクールに通って、ドリブル塾でテクニックを磨きます。多くの人たちがそうです。たくさんのお金をかけて、サッカーの技術や体力をレベルアップする努力をしますよね。
確かに、サッカーの技術や体力そういったものは必要です。それがないと絶対にサッカー選手にはなれません。でもそれ以上に大切なものがあると思っています。
　それが、「人間力」です。サッカーの技術や体力をどれだけ身に付けても、中身が空っぽであれば、サッカー選手になるのは難しいと思います。なぜなら、スラム街や貧しい地域から這い上がってきた人たちは、家族のためにサッカーをしています。苦しい生活をしている子供たちの夢になりたいと思っています。同時に、自分がいつ貧しい生活に戻ってしまうのかわからない、一歩間違えば、どん底まで落ちてしまうことを知っています。だから、自分の仕事に命がけになることができるのです。そして、今自分にしかできない仕事があることに喜びを感じ、心のそこからサッカーを楽しんでいるのです。こんな選手達と、日本人はボールを奪い合い、ゴールを奪い合わなければならないのです。
　「お金を払ってでも応援したい」「お金を払ってでも見に行きたい」と思えるプレーをしなければならないのです。それは、サッカーが上手いとかいうレベルではなく「人間力」から出るプレーでなければならないと思います。
　１０年以上前の話ですが、パラグアイにホセ・モンティエルという選手がいました。彼は、貧しい家に生まれて、サッカーを始めました。お母さんは編み物をしてお金を稼ぎ、お父さんはレンガを積む仕事をしていたそうです。お母さんとお父さんの収入を合わせても、家族がやっと食べていけるほどのお金にしかならない貧しさでした。
　１２歳のホセ・モンティエル選手は、道でエンパナーダスという肉と野菜を挟んだサンドイッチを売って、トレーニングに行くための、わずかなバス代を稼ぎました。周りの大人たちは、頑張れば２００６年のワールドカップに出られるかもしれない、と励ましました。バス代が値上がりして、サンドイッチの売り上げだけでは足りなくなったホセ・モンティエル選手は、森に行ってくるみを拾い、それを売ってバス代の足しにしました。
そして２００６年、１８歳という若さでホセ・モンティエル選手はパラグアイ代表の一員としてワールドカップに出場しました。
　ワールドカップに出場した７３２人のうち、彼よりもわかったのはイングランド代表のセオ・ウォルコット選手だけでした。
　命がけでサッカーをして、サッカー選手になっている人という人は多いです。そんな中で、サッカースクールやサッカー塾に通い、技術と体力しか磨いていない人たちが、勝てるわけがありません。（サッカースクールやサッカー塾を否定しているわけではありません。「サッカーだけしていて、他のことは一生懸命やらいないという人のことを言っています。」）
　スラム街や貧しい地域で這い上がってきた、この人たちより負けないくらい努力をしなければなりません。何より、サッカーだけがんばっていても、絶対にサッカー選手にはなれないと思います。自分の目の前にあることを、すべて全力で努力していき、人間としてのレベルアップをしなければならないのです。急にすべてを捨てて、貧しく生きる必要はありません。同じように頑張るのではなく、それぞれが、今いる環境で「全て」頑張る必要があると思います。勉強も手を抜いてはいけませんし、家族を支える努力も必要です。そうやって、人間力をガンガンに磨いて、そこからサッカーも頑張れば、スラム街や貧しい地域から、命がけで這い上がってきた選手たちと、対等に戦えると思います。サッカーで勝負ができるのは、そういったことを全て達成してからではないでしょうか。勉強も頑張ってください。できる事は全て頑張ってください。考えてやれることを増やしてみてください。応援しています。

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VORAZ FUTBOL CLUB(ボラスフットボールクラブ)は、スペイン産ポゼッションフットボールを体現する、滋賀県大津市のサッカークラブです。現在は、日本サッカー協会にチーム登録し、滋賀県・社会人サッカー連盟に加盟しています。活動の場は、主に日本サッカー協会主催の関西社会人サッカー・滋賀県社会人サッカーリーグ戦です。

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