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足の裏を使うと起こる意外な効果とは

 今回のテーマは「足の裏を使うと起こる意外な効果とは」です。日本の多くのドリブル塾やスクールでは、足の裏を使ったボールコントロールを教えます。足の裏を使ってドリブルをしたり、足の裏を使ってボールをトラップしたりしている子供たちをよく見ます。

 一方、プロのサッカーの試合を見ていると、選手が足の裏を使う場面を見る機会は多くはありません。もちろん、選手によっても得意とするプレーは違うので、足の裏を使うのを得意としている例外の選手はいます。ですが、データで見ても、アウトサイドやインサイドでのボールタッチに比べて、圧倒的に足裏でのボールタッチが少ないということが分ります。

 活躍している選手たちがやらないこと、使っていないことというのは、大抵「使えないもの」であったり、「やらないほうがいいこと」だったりすることが多いです。

 以前、僕がプレーしていたスペインで、足の裏でボールを掴むと、相手ディフェンダーがボールを奪いに出てくる効果があることを教わりました。根拠があるかどうかは疑問ですが、実際に使ってみると、確かに足の裏でボールを掴んだ時に、相手ディフェンダーがボールを奪いに前に出てくることが多かったです。おそらく足裏でボールをタッチして片足で立っている状態は、「バランスが取りづらい姿勢」や「すぐにスピードに乗れない姿勢」になっているので、無意識のうちにディフェンスが「ボールを奪いに行ける」という心理状態になるように思います。

 フットサルなのでよく使われるのは、ドリブル突破を決めるときに、相手の背後に少しでも大きなスペースを作るため、相手を引き出すためなんだと思います。足裏でボールを触っている状況は、いつでもボールを動かせる状況なので、狭いスペースでプレーしなければならない状況では役に立つのだと思います。

 「みんなが使っているから」「ボールを触りやすいから」という理由で足裏を使っている選手も多いですが、やはりレベルの高い選手は、状況に合わせて「足のどの部分でボールを触るか」を考えています。

 足裏でボールを止めるというのは、ボールがその場から動かないので、無意識のうちにディフェンダーは自分からボールを奪いに動いてしまうのです。つまり、足裏を使うと起こる意外な効果というのは、相手を引きだすことができるというお話でした。 
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