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ゴールを奪う最適解!ボールを奪うという攻撃!!

 今日は「ボールを奪うという攻撃!」というテーマでお話させていただきます。
 サッカーをやっている人に「攻撃か守備、どちらが好きですか?」と聞くと、ほとんどの人が「攻撃」と答えます。自分がボールを持ちたいですし、ドリブルしたいですし、シュートしたいのが当たり前です。攻撃の人気は高く、逆に言えば、守備は嫌われます。「守備するのは嫌だ!」と思っている人、守備のポジションはしたくないという人は多いです。
 守備を面白くないと思っている人は多いです。守備は作業的になりやすく、味が無く、何か淡々と「こなす」イメージが強いです。

 一方、攻撃は自分がやりたいようにできるイメージが強いです。ボールを持ち、ゴールを決めるために進みます。楽しいと感じる人が多いです。
 ちなみに、守備は本当に面白くないのかという話でいうと、実はとても面白いです。守備を「受け身」だと思っている人が多いですが、この解釈が間違っています。
 守備は「耐える」「我慢する」「相手の動きに合わせる」という「受け身」ではありません。冷静になって考えてみてください。守備とは「ボールを奪うこと」です。「相手の持っているものを奪うこと」なのです。「奪う」という行為は、とても「攻撃的」です。相手のボールを強引に奪うのが守備なのです。

 「ボールを奪う」という行為が攻撃的な行為だとすれば、これはドリブルやシュートといった攻撃的な行為と同じように「切れ味」が大切になります。ボールを奪うには「鋭さ」が必要になってくるのです。つまり、「ボールを奪う」というのは「作業的に」「淡々と」こなすことでは達成できないことなのです。
 守備は「相手を攻める」ことで、プレッシャーをかけて「精神的」「身体的」に相手を追い込むことです。そこからボールを奪うのです。これが守備であって、世界で活躍するディフェンダーは、多くが「こわい」「悪い」という印象が残ります。相手を攻めてボールを奪うのが「守備時のメンタル」なのです。 
 攻撃的にボールを奪うというと「思いっきり走って行ってボールを奪う」みたいな印象を受けますが違います。例えるなら、チータやライオンの狩りと同じです。「相手のボールを奪う」には、相手の動きに合わせて、罠をかけにいくことが大切です。爪を隠して、そっと待つこともあります。相手にこちらの「危険さ」を予知されないようにすることも大切です。ボールが奪えるその「瞬間」を待って待って・・・そこから一気にたたみかける!これが守備です。

 ボールを奪うというのは、獲物を捕らえる瞬間のアドレナリンがガンガンに出ている感じでないといけないものです。「相手のボールを奪う」という「攻撃」・・・そう思って守備をすれば、守備に対する印象やイメージは変わり、守備が楽しくなります。
 今日は「ボールを奪うという攻撃!」というテーマでお話させていただきました。
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