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プロを自称するのは恥ずかしいレベルだけども、恥ずかしいからこそ発信するしかないのだ。

プロ=お金を貰ってリングに上がる=対価は何だ。

10/25にプロデビューするんだなと、ファイトパンツなどを自分でオーダーするんだなと実感が湧いてきた。「プロ」かあ、気が重たいし、得体の知れないプレッシャーに毎日押し潰されそうだ。アマチュア時代は自分の勝敗だけでよかった。けども、プロ=チケットを買ってもらう、立場になったことで、自分はただただリングの上で「頑張る」だけではいけないという気がしてきた。

そんな中で、ファンとして感じるプロとアマの在り方の違い、自分の格闘技観を少し書いていきたい。自分が格闘技のファンだからこそ、お客さんは格闘技の競技的な強い、弱いを楽しみに来ているわけではない事を重々承知しているから。自分が惹かれた「格闘技はかくあるべき」という理想に、まだまだ未熟な自分がいざ出番となった現在苦しめられるというジレンマが起きている。

マーシャルアーティスト、ファイトを通じてメッセージを届ける存在

格闘家、ファイターとかキックボクサー、空手家、、などいろいろな形で形容される。けど、僕はマーシャルアーティストという言葉が好きだ。別に傭兵ではないし、何もショーを見せるためだけに殴り合いをするパフォーマーでもないと思う。

マーシャルアーティスト、つまりアーティストなのである。メッセージを誰かに向けて届ける表現者なのである。文章を通して何ら文筆家、歌を通じて表現するなら歌手、それならファイターは?

闘いを通じて表現するアーティストだろう。

何をリングに懸けるのか、何をリングに、相手に、団体に、観客に、社会ぶつけるのか。自分の内から湧いて出てくる、ぶつけたい「何か」こそが格闘技を単純に殴り合う残酷なスポーツにスパイスを与えるのだと思う。
伝えたいメッセージがない商業的なソングや、ただただ綺麗に描かれた絵を見て何か感じ取る事があるだろうか?そんなものはただのコモディティに過ぎない。百均やコンビニの商品で事足りる現代にいるからこそ、血の通った誰かの思想や温もりやメッセージをとおして、心が動くんじゃないだろうか

画一化、IT化が進み血の通ったものが少ない今だからこそ、企業にも商品にもコンテンツにもストーリーやビジョンやフィロソフィーが求められ、価値が高まっていく傾向になるはずだ。

格闘技が他のスポーツから逸したモノである理由

格闘技はほかのスポーツ、エンタメよりも刹那的だからこそ、ストーリーが面白くなると思っている。野球やサッカーのようにリーグ戦などは論外で、生涯に50試合も出来れば良い方だ。毎回が、負けたら次はない。闘いなのだ。

再起不能な致命傷を負って負けたら即引退とか、団体内の序列争いで競り負けるとリベンジの機会はそうそうやってこない為、はらわたが煮えくり変えるような想いを数年味わい続ける事もある。何より相手に殴られてマットに倒れることほど、世の中で劣等感や敗北感をまざまざと見せつけられる事はないだろう。だって、何か肩書きとか人工的な飾り物何かは何もリングの上には何も効力を持たず、丸裸で体1つになった自分の存在を全否定されるのだから。

そんなシリアスで敗者には残酷な運命が待っている真剣勝負は世の中にはない。格闘技のリングは、世界で一番残酷であると同時に世界一公平な場所であるともいえる。

その真剣勝負の世界で運命に抗ったり、道を切り開いたり、その勝負の場に何を懸け、自分のどんな思想や主義を世の中にぶつけるか。これは、ほかのジャンルにも通じるアーティストの魅力なはずだ。だからこそ、借り物の何かで取り繕った人に、魅力はない。全ては自分の内に秘める想い、原動力、信念。それこそが、お客さんが「見に来てよかった。応援してよかった。」と思える導火線なんだと思う。それが自分の理想のプロのマーシャルアーティスト、ファイターだ

当たり前だけど、真剣勝負とそれに向けた日常の取り組み。それの上にしかすべては成り立たない。

だからこそ、自分も出るからには、ただの腕自慢大会、発表会にはしたくない。だからこそ、これから自分の信念、自分がなぜプロのリングに上がるのか、自分がぶつけたいものは何かを発信していきたい。

もちろん、最低条件は真剣勝負とそれに向けた100%以上の準備だ。勝敗に拘らないことと、勝敗だけにこだわる事は違う。勝敗に執着した真剣勝負の先に、なにか血が通うファイトや感動があるはず。気持ちが入っていなかったり、抜かりがある取り組みは、リングの上では暴かれる。

こんな事を書いてはいるけれども、結局やらなきゃいけない事はシンプル。日常から試合に向けた取り組みを抜かりなくしていく事に尽きる。それしか無い、けどそれだけじゃあダメだ。

自分の気持ちを試合に向けて創っていく、精神を日々試合に向けて研ぎ澄ましていくために、最高に気合が入ってフルパフォーマンスをだすために。それこそが、勝つ可能性を引き上げるから。だから、noteを書いていこう。

勝つために。


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