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インドのトリヴィア(その1)


中国及びその北方、西方の遊牧国家の歴史が好きだが、先日「蟠桃・孫悟空・インド神話」を書いたので、それに関してちょっと寄り道。トリヴィアと書くとインドの方々、インドに関わりの深い方には大変失礼だが、許して頂くことにしたい。


 

<14番目の月>

インドの二大叙事詩「マハーバーラタ」「ラーマーヤナ」に関する本を読んだ際、どちらに出ていたか忘れたが、女性について「14番目の月のように(若く)美しい」という表現があった。インドでは十五夜より14番目の月が好まれるのだろうと思いググったら以下を見つけた。


○1976年公開の木下恵介監督「スリランカの愛と別れ」という映画で「インドでは、(満月より)14番目の月が好まれる」というセリフが出てくる。

○ユーミンの歌に「14番目の月」がある。上記映画の台詞をヒントにしているとも。この歌を聞いたことはないが、ユーミンファンなら誰でも知っているらしい。

奈良の知人の女性は14番目の月が好きだそうだ。

 

<インドカレー>

築地場内市場→豊洲市場と20年以上行っているカレーの中栄には、インドカレーとビーフカレーがあり、インドカレーは辛口である。この店に限らずインド料理店は除き、インドカレーと言えば辛口になっている。因みに中栄では何時もインドカレーを注文。

http://www.nakaei.com/

ハウスのカレーでは「ハウスインドカレー」が好きだった(それとジャワカレースパイシーバージョン)。子供向けにはいいのかも知れないけれど、バーモントカレーは苦手である。

子供の頃、テレビCMで明治キンケイインドカレーのそれがあり「インド人もびっくり」というキャッチフレーズがあった。インド人もびっくりするように美味しいという意味だったのだろうが、確かにインドの方々が食べると「これがカレー??」とびっくりしただろう。


 

<桃太郎伝説>

桃太郎はインド由来という説があると書いたが、「ラーマーヤナ」から来ているのではないかということである。インド→中国→日本に仏教と共に伝わったという想定。

これは平安末期の仏教説話集、平康頼が書いた『宝物集』の「本生譚」という物語がベースという説である。


桃太郎伝説は数多の由来説があり正しいか分からない。

もし正しいとすれば、鬼ヶ島に相当するインドの鬼=羅刹が住む島はランカー島=スリランカ島である。

 

<ミスラ君>

芥川龍之介の短編で最も好きなものの一つが「魔術」である。ここにインド人のミスラ君が登場する。先日ソフトバンクのインド人の取締役ラジーブ・ミスラ氏が退任するという発表があったようミスラはインドに代表的な姓だと思っている。


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一方、ミスラ神はイラン・アーリア人の神でインドではミトラ神になる。ミスラ姓はイランアーリア人の名残か?

尚、インドに早く入ったアーリア人はインド・アーリア人で所謂バラモン教を創った人々である。

アーリア人はインド•イランアーリア人のでことで、同系統であったものがインド系とイラン系に分化したもの。欧州人はアーリア人ではない!


 

次回へ続く



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