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『エッセイ 音楽と数理 ポッドキャストは自由にする(補)』4分冊ができるまで

先日おわった技術書典16で発表した2つの新刊のうちの一つ、既刊『ポッドキャストは自由にする(抄)』に入らなかったエピソードをまとめた(補)-- addendum -- の執筆経緯を振り返ります。


はじめに

そもそも、1年前の技術書典14で、つまり、ちょうど失業したタイミングで、これまたちょうど1周年を迎えた趣味でスタートした「音楽と数理 🎼 ♾ ポッドキャスト」を記念して、それと同時に、時を同じくして亡くなられた坂本龍一に捧げる気持ちで、ポッドキャストの最初の1年間のエピソードの文字起こしを「エッセイ集」にしようとはじめた『ポッドキャストは自由にする』の執筆ですが、イベントの開催期間もあり(はい、いつもどおり、執筆が遅れてリアルタイムアタック状態になってました)、結局、全48エピソードの中から、それでも選りすぐりの(特に坂本龍一と彼のサウンドストリートに言及した)エピソードから 14 エピソードを選んで、タイトルに『(抄)』という言葉を付して出版しました(技術書典)。それでも本文156ページ(「後から印刷」の料金表の上限)に達してました。

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それ以来ずっと、この残ったエピソードのことが気にかかっていました。(実を言えば、その後も2024年1月まで、この「音楽と数理 🎼 ♾ ポッドキャスト」は、毎週1本のペースでリリースされていて、この2年目のエピソードもあるんですが、そちらは見て見ぬ振りをしています。今のところは。)

文学フリマと大塚英志

実は、しばらく前から気になってました。文学フリマ。

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