#25 鎖骨の解剖学

皆さんこんにちは、パーソナルトレーナーの古寺健吾です。

北海道札幌市で
フィットネスで人生を豊かに」をモットーに、多くの方の健康に寄り添うお仕事をさせて頂いております。

このnoteマガジンでは、主に「健康」や「身体」に関する内容の記事を毎週アップしていきます。

第25回目となる今回のテーマは

鎖骨の解剖学

について。


▼鎖骨概論

鎖骨は、胸骨と肩甲骨を連結する事で肩構造を支持し、また各種筋肉の起始基盤として機能します。

馬、犬、牛、象のような走行性の哺乳類等では退化している場合も多いのが特徴です。
鎖骨が無いと、いわゆる抱きつく所作が困難で鎖骨のない動物は木登りが出来ない事から、早期に草原に進出した動物は長距離移動に適応して鎖骨が退化し、長期間森林に生息した動物には鎖骨が残っているのではないかと考えられている。
鳥類では左右の鎖骨が癒合し、暢思骨または叉骨と呼ばれます。

ヒトの鎖骨は人体の中で最も折れやすい骨であり、肩に加わる衝撃を吸収する為のクラッシャブルゾーンの役割を果たしています。
こうした特徴に着目し、3点式や4点式のシートベルトや命綱などが開発されています。

鎖骨は内側端で胸骨との関節である胸鎖関節をなし、外側端で肩甲骨との肩鎖関節を形成します。

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▼鎖骨により形成される関節と可動性


◎肩鎖関節

肩鎖関節は、肩甲骨の肩峰と鎖骨外側端の接合部を指します。

通常は靱帯(肩鎖靱帯、烏口鎖骨靱帯など)により補強されていますが、肩からの転倒や衝突で肩の外側の強打により靱帯の損傷を起こす事で怪我が発生します。

肩複合体の中でも、解剖学的関節に分けることが出来、可動性が存在します。


◎胸鎖関節

胸鎖関節は、鎖骨内側端と胸骨上部の鎖骨切痕との接合部を指します。
上肢帯と体幹の骨を繋ぐ唯一の関節とされています。

胸鎖関節は肩複合体では肩鎖関節同様、解剖学的関節に該当します。

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【鎖骨の可動性】

鎖骨は挙上すると前方回旋し、下制すると後方回旋をするという動きの法則性があります。
また、肩関節の動作に非常に大きな影響を与えます。

◎肩関節屈曲時
肩甲骨自体の動き出しが遅い為初期動作から中盤まではほとんど関与はない。
次第に肩鎖関節側が少し外転し、最終域では下がり後方回旋する。
肩の疼痛で、最終域で痛みを訴える場合、鎖骨の後方回旋を促す事で改善が可能となる。

◎肩関節外転時
外転初期において胸鎖関節が外転し前方回旋をする。
最終域になると肩鎖関節側が下制及び後方回旋する。

▼鎖骨に付着する筋肉

◎大胸筋上部
 鎖骨内側1/2(起始部)

◎三角筋前部
 鎖骨外側1/3(起始部)

◎胸鎖乳突筋
 鎖骨頭(起始部)

◎鎖骨下筋
 鎖骨下面(停止部)

◎僧帽筋上部
 鎖骨外側1/3(停止部)

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最後までお読みいただきありがとうございました。

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