#42 菱形筋の解剖学
皆さんこんにちは、パーソナルトレーナーの古寺健吾です。
北海道札幌市で
「フィットネスで人生を豊かに」をモットーに、多くの方の健康に寄り添うお仕事をさせて頂いております。
このnoteマガジンでは、主に「健康」や「身体」に関する内容の記事を毎週アップしていきます。
第42回目となる今回のテーマは
「菱形筋の解剖学」
について。
▼概要
菱形筋は、文字通り菱形の形状をしている筋肉で、脊柱から肩甲骨に向かって付着します。
主に肩甲骨内転と下方回旋に作用しますが、猫背等で菱形筋が拘縮してしまうとスムーズな内転動作が行えず、そこから筋連結を考慮し前鋸筋の機能不全、外腹斜筋の機能不全に繋がる連鎖が生じます。
下方回旋作用も有している為、肩甲骨自体をスムーズに動かす事が出来なくなるなど、日常動作においても支障をきたす可能性があります。
また、僧帽筋の下に付着するインナー筋としても知られています。
▼起始停止作用
◎起始:C6~Th4棘突起
◎停止:肩甲骨内側縁後面
◎支配神経:肩甲背神経
◎作用:肩甲骨内転、肩甲骨下方回旋、肩甲骨挙上
菱形筋は、頚部を起始とする小菱形筋と胸椎を起始とする大菱形筋に分けて呼ぶ事もあります。
付着を考えると、小菱形筋は肩甲骨挙上に、大菱形筋は肩甲骨下方回旋にそれぞれ強く働きます。
▼鍛え方と特徴
菱形筋を鍛える際は、肩甲骨内転を誘発するロウイングを用いる事が一般的に知られています。
しかし肩甲骨内転筋として存在する僧帽筋中部との差別化を図るのであれば、脇を締め下方回旋作用を用いてロウイングを行うと、菱形筋を効率よく鍛えることが出来ます。
菱形筋が最も使われている(酷使されている)場面は、猫背円背姿勢です。
この姿勢の場合、円背になる事で肩甲骨は外転+上方回旋し、巻き肩を誘発、頭部前突を促し上体にかかるベクトルは下方向、つまり落っこちてしまう方向に働きます。
こうならないように、菱形筋が非常に大きな伸張性の力を発揮し続け、かろうじて姿勢を維持しています。
菱形筋が機能不全になると前鋸筋、外腹斜筋なども連鎖して機能不全に陥ってしまうので、ストレッチやリリース等を用いて緊張を緩和したり、前鋸筋の筋活性など正しい姿勢へと導く事が重要になります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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