#17 酵素について
皆さんこんにちは、パーソナルトレーナーの古寺健吾です。
北海道札幌市で
「フィットネスで人生を豊かに」をモットーに、多くの方の健康に寄り添うお仕事をさせて頂いております。
このnoteマガジンでは、主に「健康」や「身体」に関する内容の記事を毎週アップしていきます。
第17回目となる今回のテーマは
「酵素」
について。
▼酵素とは
酵素は、生体で起こる化学反応に対して触媒として機能する分子です。
酵素は生物が物質を吸収する段階から吸収・分布・代謝・排泄に至るまでのあらゆる過程に関与し、生体の物質を変化させて利用するのに欠かせません。
多くの酵素は生体内で作り出されるタンパク質をもとに構成されています。
したがって、生体内での生成や分布の特性、熱やpHによって変性して活性を失うといった特性などは他のタンパク質と同様です。
酵素の特徴である、作用する物質(基質)をえり好みする性質(基質特異性)と目的の反応だけを進行させる性質(反応選択性)などによって、生命維持に必要な様々な化学変化を起こさせます。
酵素は我々の身体の中で絶えず作られていて、生きる上で欠かせないものになります。
食べ物を消化したり、DNAを作ったりなど、あらゆる場面で酵素は大活躍します。
体内だけでなく、実生活でも発酵食品を作ったり、衣類の汚れを落としたりするのにも酵素が使われています。
酵素には「働きかける相手」が決まっています。
脂質の分解が得意な酵素、デンプンの分解が得意な酵素など、酵素によって得意な栄養素が決まっています。
そのため、1種類の酵素を多くとればいいというわけではなく、様々な種類の酵素をバランスよく摂取する必要があります。
また、高温になると酵素は死滅してしまいます。
37度前後で活性化するものもあれば、もっと低い温度で活性化する酵素もあります。
▼酵素の役割
体内の酵素は身体の中で「消化」や「代謝」の反応に関わります。(体内酵素)
食品の中に含まれる酵素は食物酵素(体外酵素)とも呼ばれます。
我々の身体にはおよそ5000種類の体内酵素が存在しています。
「基質特異性」という、例えば唾液の中に含まれる消化酵素は炭水化物しか消化せず、タンパク質や脂質の消化には役立ちません。
肝臓にある消化酵素は、アルコールにのみ働きます。
つまり、酵素は“代役”を許さない1つの働きしかできないスペシャリストともいえます。
【代謝酵素】
代謝酵素とは、体内酵素に分類される代謝を助ける酵素です。
吸収された栄養を身体の細胞に届けて新陳代謝を良くし、身体の悪い部分に作用して、自然治癒や免疫力を高める役割を果たします。
代謝酵素が活性化していると、活力があり体調も安定します。
肌がきれいだったり、髪の毛につやがあったり、見た目が若々しく見えます。
代謝が良いと老廃物をしっかり排出、ターンオーバーが上手くいっているため、太りにくいなどの特徴があります。
◎代謝酵素の働き
“代謝”という言葉はダイエットやアンチエイジングでもよく使われます。
老廃物の排出を促したり、肌のターンオーバーを整えます。
消化吸収された栄養素をもとに古い細胞を新しい細胞に変え、生まれ変わらせることが出来ます。
また、生命活動に代謝酵素は欠かせません。
生命活動をしていく上で必要な栄養を吸収し、その栄養をエネルギーに変えたり、解毒や排泄などあらゆる生命活動に必要不可欠となります。
【消化酵素】
消化酵素は食べ物の分解、消化吸収を促進する酵素の総称です。
食べ物を分解し、最終的に食物の栄養素を小腸から吸収できるような形へと変化させる重要な役割を果たします。
◎主な消化酵素の種類
・アミラーゼ:唾液や膵臓に含まれる
唾液や膵臓で分泌され、ご飯やパンなどのデンプンやグリコーゲンを分解する役割があります。
アミラーゼによりデンプン(多糖類)をしっかり分解する事で、胃の消化がスムーズに進みます。
・ペプシン(プロテアーゼ):胃液に含まれる
タンパク質の分解を担っています。
ペプシンによりタンパク質が上手く分解、消化されないと、小腸や大腸で未消化物が停滞してしまい、腐敗が進む可能性があります。
胃でタンパク質を消化する事は、他の消化期間や体の健康を支える上でとても重要です。
・リパーゼ:膵液に含まれる
中性脂肪の分解、消化を担います。
食物から摂取した脂肪は消化の過程で胆汁と混ざり合い、リパーゼによって分解が進められます。
分解された脂肪は脂肪酸という物質に変わり、血液に乗って体のエネルギーとして使用されます。
・マルターゼ:小腸壁にある
小腸で分泌される消化酵素で、各消化器官で分解された物質をさらに細かく分解する役割を果たします。
具体的には、唾液や膵液に含まれるアミラーゼによって分解されたデンプンをさらに細かくブドウ糖へと分解します。
▼酵素を効果的に得る為に
アメリカの医学博士であるエドワード・ハウエル氏によると、体内で作られる酵素の量には上限があり、無尽蔵ではないとのことです。
暴飲暴食などで消化酵素を浪費すると、身体全体の酵素量が減ってしまい、生命活動をサポートする代謝酵素が不足し、病気になったり寿命が短くなったりすると考えられています。
体内酵素の量には限りがある為、酵素を多く含む新鮮な食物をとり、尚且つ酵素を浪費しない生活習慣を意識する事が大切です。
その為にも、咀嚼数を増やし食物の分解及び消化をスムーズにする働きかけが大切になります。
また、生野菜やフルーツ、発酵食品には多くの酵素が含まれます。
しかしながら、熱に弱い特徴があり、48度を超えたあたりから壊れ始め、70度を超えると失活してしまう性質があるほか、熱に弱いビタミンB群、ビタミンCなどの栄養素も効率よく摂れる為、生の野菜やフルーツ、発酵食品を食べる事はメリットが多いと言えます。
睡眠をしっかりとる事も重要です。
睡眠を取っている間は代謝酵素が疲れた部位の回復や修復をするため、疲労が回復します。
睡眠時間を十分確保し、身体を休める事が健康的な毎日を過ごす為には大切です。
体内酵素が浪費される原因として、過度な飲酒やたばこなどの習慣が挙げられます。
煙草やお酒などは肝臓で毒素を解毒するときに大量の代謝酵素が使われるばかりか、フリーラジカル(活性酸素)などを生み出す原因にもなるので注意が必要です。
フリーラジカルは身体に侵入したウイルスや細菌を除去する働きを持ちますが、体内で増加し過ぎてしまうと逆に体内の細胞を壊してしまいます。
そうなると、フリーラジカル(活性酸素)を中和する為に、抗酸化作用を持つ代謝酵素が分泌される悪循環に陥ります。
毒素の分解と酸化の防止により、体内酵素を浪費してしまう為、フリーラジカルを生み出す生活習慣は控えた方が良いでしょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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