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追憶、決別

視力もそれほど良くない癖に、いつも裸眼でぼんやりと眺めていた。

ただ手を伸ばし、ただ、シャッターを切った。多分、残したかった。

それだけなのに。

体温が染み出してくる。

多分、気のせいだけど、寒そうだし冬のせいにした。

これは決別のための写真群。

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写真は今年の3月4日、新潟での写真です。

ご飯を食べるところまでは敢えて退屈な構成にしています。もっと楽しそうな写真はいっぱいあるんですけどね。そこからグッと引き寄せて、リフレインを繰り返しています。リフレインを繰り返し笑

どれとどれがリフレインか判りますかね。

ガラス、格子、振り返り、トンネル、鉄道、数字、とかね。写真をたくさん並べて、もう一度初めから見返すと面白い発見が沢山あります。

この時はよく撮れていた気がします。ほんとに何も考えず、ただ手を伸ばしてシャッターを切っただけでしたけど。やはり相手から受けるインスピレーションって大事ですよね。

ところで唐突ですが、実は今、絶賛スランプ中です。写真を撮り続けていて、上手く行ってたことなんてほとんど無いんですけど。

まあ最近、大きく環境が変わりました。場所だけでなく、機材や撮り方もガラッと変更した事もあって、今回アップしている撮影当時の様には、なかなか撮れなくなってしまいました。カメラなんて何でも良いとは言いつつも、スタイルの部分は大きく影響を受けていたみたいですね。

ちなみに撮影当時はコンパクトカメラを使用していたので、片手で簡単に撮れていました。今は大きなミラーレス一眼を使っています。

当時は今より少しだけ広めの画角だから写り込みが面白いとか、開放感があるとか、精神的な距離感が近く見えるとか、技術的な話しはいくらでも出来ますが、本質はいつまで経っても見えてこない。

今まで通りの写真を撮ろうとするからダメなんだなと、頭では判っているのですが、なかなか撮影が始まると上手くいきません。

と、思っていたら、先日少し光が見えてきました。

そこで今回の写真です。3-4年同じスタイルで撮り続けたこのスタイルと決別をする時が来ましたって感じです。なので個人的にも好きな写真で一区切りを付けようと思いました。ありがとう、さようなら。また会いましょう。

新しいスタイルに馴染めるのか、まだまだ撮れなくて悩み続ける日々が続くのかは判りませんが、我々は撮るしかありません。僕はそれ以外に出来ることなんて特に無いしね。

応援待ってます。できれば黄色い声援。それでは。

Keng Chi Yang

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