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セブン (映画065)

「セブン」

「セブン」は1996年に日本で公開されたデイヴィッド・フィンチャー監督作品です。同時期にクエンティン・タランティーノ監督が注目されましたがそれと同列に並べたくなるような活躍や作家性を示したのがデイヴィッド・フィンチャー監督、また、「パルプ・フィクション」と同じような特異さで鮮烈だったのが「セブン」、両監督のこの両作は同じく二作品目になる作品で尚更、同列に並べたくなりますがビジュアル面でも両方ともアート性が強く、これもまた、一致する事柄でもありました。とは言え、「セブン」とデイヴィッド・フィンチャー監督、それらとむしろセットにしたいのは「氷の微笑」とポール・ヴァーホーベン監督です。なぜなら、映画館での鑑賞後に場内があからさまに騒ついたからでありました。「セブン」に至っては嫌悪感、後味が悪いという表現が現在、一般的に使われるようになりましたが個人的な記憶で「セブン」は一番、最初だったような気がします。イヤミスと言う言葉は後味が悪いという表現から発展して特に小説で定着したと思っていて、そのようなことを考えると「セブン」の重要性を再確認させられます。一方、「氷の微笑」については、大どんでん返し、という言い方をクローズ・アップさせたイメージがあります。同時期にとんねるずのお見合い番組から頻繁に耳にしたそれでもありますが、いずれにしても言葉の表現を生み出すきっかけになった両作品でもありました。因みにクエンティン・タランティーノ監督、「パルプ・ファクション」は時間軸という言葉を定着させた映画でありました。


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