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地獄でなぜ悪い (映画049)

「地獄でなぜ悪い」

「地獄でなぜ悪い」は2013年に公開された園子温監督作品、同時期に白石和彌監督作品の「凶悪」も公開されていたのでセットで楽しみたい作品です。バイオレンスが強調された両作品、「凶悪」と異なり悪ふざけとユーモアを絡めているのが「地獄でなぜ悪い」、例えるならクエンティン・タランティーノ監督の「キル・ビルVol.1」みたいな作品です。合わせて、映画愛、そのような言葉が浮かびますが本作はヤクザを交えて映画を作る物語です。カメラで撮影しながら銃の乱射、飛び散る血、腕、首等もあって刺激的です。血の海をスライディングする場面もありましたが音楽のプロモーション・ビデオを観るような一コマ、また、ゆらゆら帝国の曲を使用しているので全体的にポップで洒落ています。本作もクエンティン・タランティーノ監督から影響されたと思いますが個人的にはこのような面白可笑しく加工した作品が好きで自身の趣向や好みを再確認した作品でもありました。この作品同様、面白可笑しく加工した作品が「嫌われ松子の一生」であります。「凶悪」とセットにしたい「地獄でなぜ悪い」でありながら、一方では「嫌われ松子の一生」とセットにして楽しみたい「地獄でなぜ悪い」であります。

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