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『現実空間のGoogleになる』 〜自己紹介とミッション・ビジョンについて〜

長らく会ってない人や私のことを知らない人も多いと思うので、改めて自己紹介とこれからどんなことをしようとしているのかお話したいと思います。

私について

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コンサルタントから畑違いのtoC系ARスタートアップを起業

大学卒業後、BCGとアクセンチュアで10年ほどコンサルタントとして働いていたのですが一昨年に卒業し、今年11月にtoC系のARベンチャーを創業しました。

コンサルタントとして長年働いていたのに、全く関係のないtoC系のテック分野でスタートアップを始めるというのはかなり珍しいと思います。
(というか意味不明なのでまともな人はしない)

一見キャリアに全く繋がりがなくて、何を考えているのかと思われるかもしれませんが、実はずっと昔から考えていたことでした。

テック分野で起業を志したきっかけ

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私は元々文系で、大学のとき経営学を学びに1年間米国のカーネギーメロン大学というところに留学しました。

カーネギーメロン大学はコンピュータ科学の分野で有名で、そこでたまたまプログラミングの授業を取ったことをきっかけにその可能性や面白さに気づき、テクノロジーに強く興味を持つようになりました

当時付き合っていたアメリカ人の彼女(コンピューター科学専攻)が、授業でP2Pソフトを作っていたり、一緒にサッカーをしていた友達が世界的なユニコーンであるDuolingoを共同創業したり、自分たちが日常的に使っているようなサービスを個人でも作れるのか!と驚いた記憶があります。

また留学から帰った後も、mixiなどSNSやiPhoneなどスマホが登場し、私自身や身近な人々の生活がテクノロジーによって大きく変わるのを見る中で、次第に自分も新しい技術を使ってみんなの生活をより良くするような仕事をしたいと思うようになりました。

成り行きでコンサルタントとして10年働く

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ただそこですぐ起業するには至らず、元々経営学を専攻していたこともあり、まずは就職して社会人としての基本的なスキルを身に付けようとアクセンチュアに入りました。

なのでアクセンチュアは3年くらいで辞めるつもりだったのですが、居心地がよかったのもありいつの間にか5年働いていました。

そうしてそろそろ起業しようかと考えたのですが、その前に新卒で入りたかったBCGをもう一度受けてみようと転職活動をしたところ、運良く合格をもらえたのでもう少しサラリーマン生活を延長することにしました。

そうこうしているうちにいつの間にか10年が経ち、年齢も30代の半ばに差し掛かり、もういまを逃すと起業出来るチャンスはないと、卒業して改めてプログラミングを学び直した後、今年の11月に会社を創業するに至ったわけです。

なので、当初の予定から若干(?!)時間はかかりましたが、初心は忘れておらず、本当にやりたいことをやろうという心持ちでおります。

何をやろうとしているのか

Quespo(文字列ロゴ) png形式

Quespoという「現実空間のGoogleになる」がスローガンのtoC系ARスタートアップを創業しました。

現在の事業としては、位置情報とARを使ったマイクロツーリズム関連のサービスを開発しています。

一応事業詳細はステルスなので、会ったときに直接聞いてください!

なぜやるのか

会社のミッション

現実空間に紐づく情報を”見える化”し、人々が必要とする時に気が付くようにする

自己紹介で話したように、留学したカーネギーメロン大学でたまたまプログラミングの授業を取ったことをきっかけに、その可能性や面白さに気付き、テクノロジーに強く興味を持ち始めました。

そこから10年以上が経ち、技術の進歩によりサイバー空間(インターネット)上の情報やサービスは増々豊かになり、今では誰もが瞬時に利用することが出来るようになりました。

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一方で、現実空間上の場所やモノに紐付く情報へのアクセスは、未だに発展途上だと考えています。

現実空間の場所やモノの情報を得るには、看板やパンフレットなど紙に書かれた説明を読むか、あるいは名前をテキストで打ってインターネットで検索する必要があります。

看板や紙に書かれた内容はスペースの問題から限定的だし、ウェブサイトのようにハイパーリンクで関連する情報に飛ぶことも出来ません。

名前をテキストで手打ちするのは手間だし、ウェブサイトのようにコピペも出来ないので、一つならまだしも複数を検索するには労力も時間もかかります。

(QRコードやカメラによる画像認識などの技術も進んできてはいるが、QRコードを載せるスペースや認識に必要な学習データの問題から、その用途は限られています)

プログラマーの三大美徳の1つであり、自分の性格でもある「怠惰」(全体の労力を減らすために手間を惜しまない気質)の観点から見ると、このような非効率が残っているのは非常に大きな問題だと感じています。

現実空間上の情報へのアクセスを効率化するため、現実空間に紐付く情報を”見える化”し、人々が必要とするときに気が付くようにすることがQuespoのミッションです。

サービスの目的

世界中の誰もが名所・旧跡の隠れた魅力に気付き、楽しめるようにすることで、旅行やお出掛けをもっと楽しくしたい

現実空間上の情報といっても、対象となるモノや情報の種類によって様々ですが、その中でも個人的な体験から名所・旧跡などの観光領域で課題を感じており解決したいと思っています。

私は好奇心が強く、新しい場所を開拓したり博物館や美術館に行くのが好きなのですが、その場所や展示物の本来の魅力や価値が伝わっておらず”もったいない”と思うことが多いです。

例えば、私は伊豆にある熱川バナナワニ園に10年前と去年の過去2回行ったことがありますが、1回目と2回目で中身は同じなのに、面白さが全く違うといった体験をしました。

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10年前の1回目は、自分で館内を歩いて回ったのですが、「ワニが大きくて凄い」くらいしか感想はありませんでした。

しかし、去年の2回目では、たまたま餌の時間で飼育員のおじさんが一緒に付いて回ってくれたことで、1回目には気付かなかったワニの口や目などの特徴や種類毎の生態の違いを知ることが出来てとても面白く感じました。

また京都にも何度か行ったことがあるのですが、「金閣寺はなぜわざわざ金箔で造られたのか?」と聞かれた時に答えられず、如何に自分が表面しか見ていないかに気付いてはっとしました。

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調べてみると、金箔で造られたのは私が思っていたような当時の支配者の物質主義や成金的な発想ではなく、そこには時代背景を反映する意味(※)があり、興味深いものでした。

このように、その場所やモノが持つ本来の魅力や価値が伝わっておらず”もったいない”状況を、Quespoのサービスを通じて解決したいと思っています。

(※)金閣寺をよく見ると、金箔が貼られているのは二階と三階のみで、一階には貼らていません。
これは、足利義満が貴族社会から武家社会の台頭と自らの権威を誇示するため、公家(貴族)様式の一階を粗末な造りにし、武家様式と禅宗様式の二階と三階にのみ金箔を使ったためだと言われています。
 また、金箔は10cm四方で20万枚の量が使われ、現在の金額に直すと約7億4,000万円になるそうです(諸説あります)。

どのような将来像を実現したいか

会社のビジョン

コンテキストに合わせて現実空間に紐付く情報を、ユーザーが検索することなく直感的な形で提示する

ARイメージ

コンテキストに合わせて現実空間に紐付く情報を、ユーザーが検索することなく直感的な形で提示できるようにしたいと思っています。

そうすることで、現実空間に紐付く情報へのアクセスを、サイバー空間(インターネット)上の情報やサービスへのアクセスと同じくらい簡単でリッチにします。

サービスの目指す姿

テクノロジーとソーシャルの力で、言葉の壁や物理的な制約を超えて、名所・旧跡の隠れた魅力を引き出し、世界中の誰もが楽しむことが出来る文化的なプラットフォームを提供する

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最初のユースケースとして観光領域では、言葉の壁や物理的な制約を超えて、名所・旧跡の隠れた魅力を引き出し、世界中の誰もが楽しめるようにしたいと考えています。

熱川バナナワニ園や京都の例のように、案内看板やガイドがなく、その魅力や面白さを伝えきれていない場所が日本各地だけでなく世界中に未だに多く残っています。

しかし、案内看板やガイドを整備しようにも景観を損ねてしまったり、世界中の観光客向けに多言語に翻訳するのにも手間とコストがかかります。

また、案内看板やガイドがあったとしても、教科書的な通り一遍の説明では面白さを十分に伝えることは出来ません。

位置情報やARなどのテクノロジーとソーシャルの力を合わせることで、自然な形で世界中の誰もがその場所やモノの持つ魅力や面白さ楽しみながら知ることが出来るようにしたいと思っています。

最後に

Quespoは現在MVP(Minimum Viable Product: 実用最小限の製品)の開発を終え、これから地域を限定した仮説検証およびプロダクト開発を行う予定です。

ついては、MVPによる仮説検証およびプロダクト開発に携わってくれる仲間を募集しています。
リードエンジニア(バックエンド)
リードエンジニア(Unity)
アートディレクター(デザイナー)
インターン(何かしらの形で関わってくれる人)

興味のある方はぜひTwitterにご連絡ください!
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