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新型コロナウイルス、市場最低の経済成長と市場最高の経済成長

僅か数ヶ月前、世界経済はゆっくりとリバウンドし、米中貿易戦争も前進するかのように見え、世界中の中央銀行は金利を維持させるような金融政策を遂行しようとしてました。今思うと、既に懐かしさを感じてしまいます。

ゴールドマンサックス社は第1四半期及び第2四半期の米国経済成長率はそれぞれマイナス9%とマイナス34%、そして第3四半期には19%のプラス成長を予想してます。史上最低の経済成長の第2四半期の後は史上最高の経済成長の第3四半期となり、1年間通しではマイナス6.2%の経済成長率になると発表しました。

この予想が実現すると仮定すれば、GDP10%相当に及ぶ2兆ドルの景気刺激策は充分おつりがくることになります。事実、ゴールドマンサックス社は(1) 今回の景気刺激策は期待値を大きく超えるものであり、(2) 先日報じられた州政府に対する救済策も効果が大きいと評価しているのが第3四半期の大幅な景気回復を呼び起こす理由としているのです。

しかしこれらの予想も新型コロナウイルス肺炎の動向次第なのは否めません。市場関係者はソーシャルディスタンスと増加したPCR検査回数が5月又は6月にも個人消費や企業活動に効果が出ると楽観的な見解を示してます。トランプ大統領は記者会見でこれからの2週間が最悪期と警鐘を鳴らしました。

今日からの第2四半期はVIX指数が徐々に下がり始めたように株式市場の乱高下の幅が縮小して欲しいです。

立沢 賢一

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Newspicks
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