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「する」が減っていても「みる」が拡大しているラグビー:競技人口と入場者数

笹川スポーツ財団で2年に1回実施している「中央競技団体現況調査」
日本スポーツ協会(JSPO)で公表している競技別指導者資格
中体連で毎年公表している加盟校調査
高体連で毎年公表している加盟登録状況

これらのデータから、ラグビーに関するデータを抜き出してみました。
中央競技団体現況調査(2010,2012,2014,2016)に合わせて他の数字も抽出。

高体連登録人口だけじゃなく、JRFUへの登録人口も6年間で30,000人減少しています。女子は増えているので、男子の減少ということになります。
この6年間で見てみると、以前よりは減っているけど高校生競技者の人数は大きく減っていない(とは言っても2,000人)。
その他のカテゴリということになると
大学・社会人・ジュニア(中学校、スクール)
ということになるんでしょうか。

高校で始める生徒が減った、だけでなく、
・高校から大学で離れてしまう人
・大学を出てから継続できる場が少ない
・ずっと社会人でもプレーしていた方達が選手からは退いた
色々なことが挙げられます。

「みるスポーツ」としてのラグビーは好調?

2015年のW杯での躍進は観客の増加には繋がりました。

トップリーグの入場者数も近年では1番多く、その後減少しているけど以前よりも確実に増えています。
高校ラグビー、通称”花園”も2015-2016での総入場者数が過去最多であったようです。


みるスポーツとしての認知や人気は高まっているのかもしれない。
だけど、するスポーツという点では拡大していない。。。

という状況。

もっと時差があって、これから増えていくかもしれない。
来年のW杯開催がどのような結果をもたらすか。。

女子ラグビーの増加要因

女子ラグビー人口が急激に2010-2012年度で増加。
こちらの記事によれば、2010年度に女子ラグビーがリオ五輪で採用されたことで、競技人口拡大に動いた、、ということが言えるかな。
https://www.jpnsport.go.jp/kokuritu/sisetu/kankou/tabid/409/Default.aspx

高校ラグビー人口の減少については、以前にも書きましたが、
こちらの記事も発見。

競技率は世界でも最低水準なんですね。。

以前にもっと人気があったから余計に感じることで、それでも他の種目よりも恵まれている部分は沢山あると思います。
それでも関わっていると、やはり少し寂しい。

読んでいただきありがとうございます。日々の雑感やスポーツ、運動にまつわる数字を眺めてまとめています。普段はトレーニングサポートや講義を行なっています。