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結婚生活の崩壊

前回からのつづきです

一旦負のループに陥ると全てにおいて
歯車が狂いだしてきます。

結婚生活の雲行きも怪しくなって
きました。

独身時代は何時家に帰っても自由だったのに、
結婚後は仕事が終わると、寄り道せずに
帰宅して晩御飯の手伝いをしなければ
いけないことに不満を抱くようになりました。

家事を手伝うことが当たり前と捉えている
彼女の態度が悲しさと同時に腹が立っていた。

このように心境が変わっていったのは
職場の人間関係や仕事によるストレスに
よって心に余裕が無くなり、彼女のことを
尊重しようとする気持ちが薄れていたのが
原因です。

結婚をすれば誰でも、越えなければいけない
壁というものがあります。

まさに、その状況でした。

お互い本音で話し合いをしなければ
いけないことはわかっていました。

でも、毎日食事の手伝いをする不満を
ぶつけたところで、彼女の性格からして
話し合いができないのはわかって
いたので、言うのは止めました。

要は面倒なことから逃げていました。

それよりも、とにかく独りになれる時間が
ほしかった。

仕事で神経を疲弊していたから、
余計そう感じたのかもしれません。

社内ニート状態となっていたので
毎日上司にやることを伺い、
仕事も雑用が中心となっていた。

やることがない場合は待機状態で
ただ時間が過ぎるのを待つばかり。

これが毎日続くのは地獄です。

会社に行って仕事がない程、
辛いものはないです。

周りから見放された疎外感。

苦痛と屈辱と絶望感。

心を許せる同僚も皆無で、
自分が空気のような存在。

とても孤独で、毎日が終わりのない
闇の中にいるようでした。

だんだん会社に行くのも辛くなり、
吐き気を催すようになります。

生きているのがしんどい。

自殺するわけにはいかないので、
誰もが納得できる死に方を
求めていました。

例えば、交通事故や心臓発作で
突然死といった感じです。

そうすれば保険金もおりて、
彼女にも迷惑を掛けないで済みます。

こんなことを毎日考えていたら
間違いなく自分が壊れてしまう。

元々人員が足りている状況での転属
だったので、余剰人員とみなされて
いました。

リストラされるのも時間の問題。

このまま会社にいても未来がないことから
会社を辞める決意をします。

そうしますと
「彼女との結婚生活を今後どうするか」
といった問題に直面します。

            (つづく)



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