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38歳からの転職活動④事務系の職業訓練に通う

前回からのつづきです。

申し込んだ講座は、事務系ものになります。

簿記がメインとなり、その他は総務で行う
社会保険の手続きを学ぶといったものでした。

職業訓練に応募しても、
誰もが受講できるというわけではなく
ここでも、書類選考がありました。

講座に応募した動機や、
過去の職歴から判断されます。

実務経験とより知識を得たいという
前向きな志望動機を書いたので、
クリアできると確信がありました。

後日、審査の結果が届き、
通うことになります。

期間は6月から8月末までの3ヶ月間です。

私の講座は1クラス35人。

そのうち男性が私を入れて5人でした。

年齢層は30代の女性が
中心を占めていました。

派遣から正社員になって、
安定した仕事に就きたいという
目的を持った意識の高い女性が
多かったです。

特に女性の場合、簿記2級を取得して、
実務経験を積みWordやExcelをある程度
使いこなせれば事務系においては、
最強スキルとなり、転職に困ることがない
といわれています。

そのため、みんな生活が懸かっている
ことから授業を受けるのも真剣でした。

それとは対照的に男性陣は、
失業保険目当ての人もいれば
自分の資格の勉強をするために
通っていたりと、どこかのんびり
していた印象。

自分のように何が何でも
就職しなければという意識が
あまりないように見受けられました。

普通の感覚だと、
女性の方が就職に対する意識が低い
イメージだけど、逆でしたね。

クラスの雰囲気は、
女性が大半を占めていたこともあって、
席の近い人同士が仲良くなっていき
いくつかのグループができるとといった感じ。

グループといっても、訓練期間中だけ
当たり障りのないよう過ごすために
一緒にいるといった付き合いです。

なので、グループ同士で敵対したりといった
ことはなかったですね。

でも、聞くところによると、
訓練生同士のトラブルは結構多いとのこと。

まぁ確かに、
年齢・性別・家庭環境・経験・意欲・目的と
人それぞれ全く違う価値観が
集まるわけですから
色々と問題が生じるのもわかります。

特に女性が多い場合、
何かと面倒なことが起きるのが常です。

例えば、些細なことで揉めて
「Aさんの隣は嫌なので、席を移動したい」
といった小学生の女の子がすることをして
周りに迷惑をかけたりといった行為は
会社でもよくあることです。

面倒な揉め事もなく過ごせたのは
誰もが大人の対応をしてきたから
だと思います。

職業訓練は、集団行動生活に適応できる
社交性を学ぶ場だともいえますね。

職業訓練を実際に受講してわかったことは
再就職に向けて専門的なスキルを
身につけるというのが表向きですが
実際は訓練期間中であっても、
早く就職を決めてもらいたいのが本音。

それは、受講生をたくさん
就職をさせることによって
国や都道府県から「就職支援費」といって
報奨金のようなものが支給されるからです。

簿記3級から学んで2級合格を目指すとなると
長期の勉強になるため、受講生としては
就職が後回しに考えてしまう気持ちは
痛いほどよくわかります。

職業訓練はあくまでも受講期間の間に
就職をすることが大前提。

そのため、学ぶのはオマケのようなものです。

ここの部分を曖昧にしているので、
勘違いする人が意外と多い。

私は自ら率先して、就職活動をしていたので
むしろ歓迎されていました。

あっという間の3ケ月間でしたが
クラスが和やかな雰囲気だったので、
学校に行っている感覚を味わえ
毎日通うのが楽しかったです。

            (つづく)

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