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体育会系の社風に戸惑う

前回からのつづきです

転属先の初出勤。

初日は企業研修を行い
その後、月に一度開かれる営業会議に出席。

営業の社員が一同に集まり、
売上の報告をするというもの。

各店長の目標のボーダーラインは
月に700万円となります。

各店長が月の売上結果を報告していく
わけですが、700万円に未達の場合
「何で達成できなかったのか」と
営業部長に問い詰められます。

みんなの見ている前でするので、
いわば晒し物にして公開処刑を
しているようなものです。

悔しさをバネにして、やる気を起こさせる
手法だと思いますが、見ていて気持ちの
良いものではありません。

私も自動車の販売会社で営業の経験が
あるので、ノルマが達成しなかった際の
上司による圧力は胃が痛くなる思い
だったので、怒られている店長の気持ちが
痛いほどよくわかります。

だから余計に、えげつないやり口に
違和感を覚えたのかもしれません。

この雰囲気で、体育会系の社風で
あることがわかります。

「努力・根性・気合い」と昭和的価値観を
推奨した環境なのでパワハラが横行し、
辞める社員が後を絶たず1年中ハローワーク
に求人を出している状態でした。

そのため、慢性的な人手不足となっているので
「会社全体の仕組みを覚えてもらう」
という名目で、店舗に1ヶ月の研修に行く
ことになります。

店舗の場所は廃業になったコンビニを
借りていることもあって、目立つところに
あったので迷うことがなく着くことができた。

そこには、店長の他にメンバーが
1人と2人体制で営業をしていました。

営業会議の雰囲気から彼らと1ヶ月間
上手くやっていけるか正直不安でした。

しかし、意外と物腰が柔らかく感じが
良かったので一安心します。

店舗の会場には40脚ぐらい並ばれた
パイプ椅子に自分の親と同年代の高齢者が
談笑している。

また、ラジカセから小気味いい音楽が
流れていた。

これまで、体験したことのない独特の
雰囲気に圧倒されると同時に
怖いもの見たさに興味を持ちます。

            (つづく)



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