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子どもにイライラしたときは、心の中に「きしめん」を持とう

カップラーメン好きですか?

いや、ウチの6歳の息子、カップラーメンが大好物でね。この間も日清カップヌードルを見ながら「あー、まいにちカップラーメンだったらいいのになぁ。」って呟くのね。

息子よ・・・

毎日カップラーメンだったら、100%好きになってないよね。

たまぁに食べるから美味いんだよそれは!毎食カップラーメンだったら、ママの手作りご飯とか咽び泣いて食べるぜ?一人暮らしで、カップ麺生活していた時に彼女の手作り料理に感激した私のようなもんだよ。いつもいつも美味しい手料理を食べているからこそ、たまのカップ麺が美味いのだ。

しかし、さすがは我が息子。フォローも忘れない。

「ママのりょうりもおいしいよ!
 だから、ママのてづくりカップラーメンがいちばんすきだとおもう!」

君、最高です。

おはようございます。にっしーです。

息子がカップラーメンを食べている光景って、実はちょっとだけ感慨深いものがあってさ。ウチの妻は健康志向で心配性だったんです。長女が小さい時は、カップラーメンなんて絶対に食べさせなかったし、辛いもの(刺激物)も炭酸も、飴すらもダメだった。幼稚園に持っていくおやつは手作りの優しい甘さのクッキーだったし、スナック菓子も滅多にあげなかった。

「そんなものを子どもに食べさせるなんて信じられない!」

と怒っていたし、食事に対してはピリピリイライラしていたんだよね。母親教室とかで「お菓子に砂糖がどれだけ入っているか」を脅されて、栄養に気を使いすぎた結果なんだけど、正直ちょっと息苦しさを感じていたんだ。

それが今や、ニコニコとカップラーメンを頬張る息子を、夫婦でニコニコと見守っている。もちろん普段はちゃんと栄養に気遣った手料理を作ってくれているんです。昔よりも食卓があったかくなったよね。おやつの時間に、いろんな市販のおやつを食べることもできるようになった。

さて、何が変わったのでしょうか。

カップラーメンの栄養価が変わったわけでも、子どもが変わったわけでもないよね。変わったのは目の前の事実じゃない。

親の、価値基準が変わっただけなんだ。

「子どもは早く寝なきゃダメ」と思っていたら、夜更かしする子どもを叱りつけたくなる。

でも「少しぐらい遅く寝たってどうってことない」って思っていたら、笑顔で「そろそろ寝よっか」って言えるよね。

どっちが気持ちよく眠れるでしょう?

「学校は通わないとダメ!」って思っていたら、学校に行かない子どもにイライラし始めるよね。

でも「大切なのは学校に通えるかじゃなく、この子の気持ちだよね。」って思っていたら、ニコニコと話を聞けるでしょう?

どっちがスクスク成長できるかな?


実はね、親や教員が「怒る」「叱る」時の大半は、「事実」じゃなくて「自分の価値基準とのずれ」に対して怒っているのね。それを「悪い」と決めているのは怒っている側の自分なの。

自分の価値基準を緩めることができたら、目の前のことは「悪」じゃなくなるんだよ。

子どもにイライラするときは、自分の価値基準を見つめてみたらいいんだ。


あ、これは自分自身に対しても言えるんです。真面目で一生懸命な人ほど、自分自身への価値基準を高く置いているのね。

「もっと頑張らなきゃダメ。」

「こんなんじゃ認められない。」

そうやって自分を苦しめて苦しめて、最終的に病んじゃう人がいる。これも価値基準が高すぎることが原因。できなくたって、足りなくたって、それが今の自分だもの。価値基準を緩めたら、自分を許せるようになるんです。

いいお母さんじゃなきゃダメだ!

って思っていた妻が、イライラピリピリしがちだったように。これって、真面目でいい人ほどおちいりやすいんだ。頑張りすぎて、心を病んでしまうあなたは、とっても真面目でいい人なんだよ。だからこそ、倒れてほしくないし、楽になって欲しいなぁって思っています。


自分自身の基準を緩めるのって、簡単じゃないんだよね。自分の中で設定された「無意識の基準」ってすっごい強固で、変えるのには時間がかかる。でもね、「時間はかかるけれど無意識は変えられる」って知っているだけで楽になれることもある。そうやって考え続けることで、無意識はちょっとずつアップデートされていくんだ。

大丈夫です。

人間は強いし、子どもは凄い。

多少道を踏み外しても、ちゃんと前に進めます。


ほそーい平均台を、踏み外さないように歩くのは大変だけれど、道が太ければフラフラしながらも前に進めるじゃない?

自分の中にさ、どーんと太い道をイメージしよう。

道の先には何がある?

「幸せ」かな、「笑顔」かな、「なりたい自分」かな。

どんなふうにそこに辿り着いても正解だし、ちゃんと道をそっちに向けておけばさ、多少の寄り道はなんてことないんだよ。時々カップラーメンを楽しんでもいいしさ、夜更かしだって楽しいよ。


平均台よりも大通り。

そうめんよりもうどん。

うどんよりもきしめん。


そうやってね、自分の中の価値観をゆるーくどっしり持っておくと、いろんなことを笑顔で見られるようになるんです。そして、笑顔の方が、自分も、子どもも成長できるんです。

変えるのは子どもじゃないんだよ。

自分の心の中にある「価値基準」なんだ。


心にぶっといきしめんを。

覚えておいてくださいね♪

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