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シネマネコ

最近は現実逃避をしたいからなのか
旅番組ばかり見てしまう

名所や観光地というよりも
小さな町の小さなお店や
生活感ある場所などが好みです

日本にはまだ行ったことない場所ばかりで
1年ぐらいかけて日本一周してみたい
という欲望を感じながら見てしまう

✳︎

週末、東京の端の方にある田舎町
ある目的の為に青梅駅へ行ってきた
初めて降りてみましたが
一瞬でこの町の雰囲気が気に入ってしまった

まだまだ昭和の雰囲気が残っていて
その生命力に心が動き弾んだ
ゆっくり散策してみることにした

駅前に美味しそうなパン屋さんがあったので
「塩ぱん」を購入

可愛いイラストですね
塩ぱんを食べながら町を歩くことにした

ここには高い建物がほとんどなく
空や山や自然との融合が心地良く思えた

まだ昭和の雰囲気が残る
素敵な建物や街並みで
好奇心が踊り出す

路地って良いですね
何とも言えない味を
醸し出してて好きです

路地裏みたいな渋い男になりたいと
ぼんやりと思ったりした

どうやったら路地裏のようになれるのかと
色々と考えましたが答えは出ませんでした
路地裏の男への道のりは果てしないですね…

写真館も昭和を感じる建物のひとつだった
じっくり当時の写真の中の人達を見てたら
よくわからない感情になってしまい
目頭が熱くなってしまった

昭和の時代を懸命に生きた当時の写真を見ると
なぜか泣きそうになってしまう
この感覚は自分だけなのだろうか?

令和の現代の方が便利で合理的な世の中なのに
なぜ昭和の時代に惹かれてしまうのだろう

ドアが開いた金物屋さんの前を通り過ぎたとき
ふわっと昭和の懐かしい香りが漂ってきた

その時もジーンとしてしまい
お店の入り口の前で足を止めてしまった
するとお店のお婆さんが不思議そうな顔で
こちらを見ていたので、慌ててその場を去った

山や森を見て「自然を感じる」とか
昔の建造物を見て「昭和を感じる」という事は
普段の生活では自然や昭和からは
遠く離れているからなんだと実感できた

そんな風に感傷的になりながら
ゆっくり青梅の町を歩き周っていると
あっという間に目的地へ到着

「シネマネコ」
2021年6月4日、青梅市に約50年ぶりに建った
ずっと行きたかった映画館です

木の温もりある外観が素晴らしい
また内装のセンスも抜群でした
映画館って作れるんですね
夢があっていいなと思わせてくれた

そしてシネマネコで印象的だったのが
チケット売り場の男性スタッフでした
その男性の物腰の柔らかさは
観光名所になってもいいほど好印象で
全身から親切と謙虚が滲み出ていて
とても優しい気持ちになれました

そしてとても観たかったドキュメント映画
「ぼくたちの哲学教室」
めちゃくちゃ良かったです!!!

子供たちの素直さ、教育の大切さ
全人類が見るべきドキュメントだと思えた

公開規模は小さいですが
まだ日本各地で公開してるので
旅行のお供に少し足を伸ばして
この映画を観に行くのも粋だと思います

【後記】

こんな風に全国にある映画館を巡って
色々な町の雰囲気を味わえたら幸せだなと思う
穏やかな小さな旅になりました

それではまたCiao!

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