Kelly Aoyama

カリフォルニア生まれだけど、育ちは日本。大抵のことは夜の晩酌でリセットしてしまう、自由…

Kelly Aoyama

カリフォルニア生まれだけど、育ちは日本。大抵のことは夜の晩酌でリセットしてしまう、自由気ままな45歳。フリーランスの通訳、翻訳家。本職は子供から大人まで、20年の指導経験を持つ、英会話講師。

最近の記事

Kelly: 弟の企み

私たち三姉妹には、年の離れた弟がいる。 「末っ子長男、姉3人」と言う、女子だったら絶対に近づきたくないタイプの弟を持っている。 ところがその弟は、私達3人をよく見ているのか、頭脳明晰でスポーツ万能な全く失敗しないタイプの「坊や」なのだ。 私の姉は最強に頭が硬い。オタクを通り過ぎた超・ド・真面目な人で、今や家族の誰も太刀打ちできないタイプ。 2番目の私は、言いたいことは、なんでも言う、型にハマったことを好まず、周りからは無意味に怖がられる、こんな感じの自由人。 妹は、

    • Kelly: 海外旅行でのレストランの選び方

      イタリアやスペインなどの南ヨーロッパを旅行する際は、午後3時ごろに開いているレストランには気を付けた方が良い。時差ボケや普段の疲れもあり、休暇中の最初の数日は朝が遅い。それによって朝ごはんも昼ごはんも時間がずれてくる。この少々のズレのせいで、美食の街フィレンツェにもかかわらず、のびのびのスパゲッティを食べさせられることになる。 アルノ川の向こうに美しい彫刻を施した建物が並ぶ景色を望める最高の場所が、台無しである。アルデンテには程遠く、乾燥のオレガノでごまかしたパスタなのか焼

      • Blue: 「経験」の〇〇デビュー

        最近、芸能人やら大学生やら、やたらと大麻所持で御用になるニュースを耳にする。 昔々。 私がアメリカに留学して最初の2ヶ月間、語学学校に通っていた。 その時代は戦後の第二次ベビーブーマー世代が、社会に出ていく時代。大学受験も人で溢れ、「就職氷河期」という言葉まで生まれ、何をするにも超難関の90年代後半。バブル後、行き場を失った多くの若者が海外に出ていた。 「猫も杓子も留学」時代、私が通っていた語学学校の生徒は80%が日本人留学生、そのうちの三割ほどはアメリカに遊びに来たよ

        • Mountain: 帰国後の英語力の差、ESLとEnglish

          つい先日、私の元生徒でアメリカの短大を卒業した生徒がいる。ほぼAの優秀な成績を修めて帰ってきた。ただ、やっぱり文章が下手くそだった。お世辞にも上手いとは言えなかったので、どの英語のクラスを取っていたのか聞いてみた。 その生徒は短大を卒業できるESLの最終クラスまで受講し、そのクラスではエッセイを書いたことがあるけど、編入希望の学生が受講する大学レベルのEnglishのクラスは取っていなかった。 まず、アメリカの短大に通う現地の学生は、それぞれのバックグラウンドを持ち、目的

        Kelly: 弟の企み

          Kelly: イタリアで自信喪失

          かれこれ10年以上も前のこと。 実は私、30過ぎまで日本とアメリカ(大陸)以外の国を旅したことがなかった。 一人旅は全くの初めてだったので、踊る心を押さえつつ、入念に調べ準備した。美味しいイタリア料理を堪能し、石畳の美しい街並みを歩き、キャンティ片手にイケメンのイタリア人を眺めることを夢見ながら。 しかし出発前に、母親同然の茶道の師匠から腕を掴まれ、 「Kellyちゃん、イタリアって国の男たちは誰でも彼でも声をかけてくるから、そんなの本気にしたらダメよ!」 と、眉毛を顔の

          Kelly: イタリアで自信喪失

          Kelly: カリフォルニアワインはナパよりも北西!

          Hi, there!  Kellyです。 今回は私の好きなワイン&ワイナリーのお話。 休暇になると、海外の友達に会いに行くことを理由に、必ず近くのワイナリーにも行く。 1番好きなのは、ワイン界の革命児、カリフォルニア・ワイン。ワインと言えば、フランスやイタリアなどのヨーロッパ生まれの優れたワインが有名だが、カリフォルニアワインはそれに負けず劣らず、力強くフルーティな味わい。カリフォルニアは葡萄の栽培に適している。雨が少なく、1日の温度差がある。朝夕霧に覆われ美しい大地から

          Kelly: カリフォルニアワインはナパよりも北西!

          Kelly: 救世主のパン"Hallah"

          皆さんは、「ハラ」(Hallah/Challah)というパンをご存知だろうか?ベーグルと同じく、Jewish Food (ユダヤ料理)である。それは三つ編みヘアースタイルのようなかわいらしいパンで、ユダヤ教徒が安息日や祝祭日に食べられる。アメリカではユダヤ系のベーカリーやデリじゃなくとも、おしゃれなパン屋さんでも並んでいる。 そんなインスタ映えするパンを教えてくれたのは、学生時代の彼氏。スポーツ記者をしていたイケメンで、優しくて自慢の彼氏だった。けれど散々浮気されて、別れた

          Kelly: 救世主のパン"Hallah"

          Blue: Kelly's Book Review, “Pachinko” by Min Jin Lee

          パンデミック初期、隔離生活中のアメリカ人の友達から読めと半ば強制されて読み始めた、その名も"Pachinko"。 オリジナル(英語版)と同じく日本語版のタイトルも、「パチンコ」。 日本人であれば、二度見するようなタイトル。時は戦前、若く美しい少女が恋をし、生きるために朝鮮半島から日本に移住し、家族4代に渡る壮絶なストーリー。作者、Min Jin Leeが大学生の頃からリサーチを始めたと言われている。日本のディープな裏社会は日本人でも想像を絶する現実が描かれている。 彼ら

          Blue: Kelly's Book Review, “Pachinko” by Min Jin Lee

          Kelly: 30代で知る高所恐怖症

          子供の頃、姉や妹と高いところに登って遊んでいたのだけれど、ホントはあまり得意ではなかった。 どうでもよい時に負けん気が強く、自分の弱みを見つけられるのが嫌で、怖くないふりをしていたことが原因だろう。自分自身ですら長いことそんな自分を忘れていた。 実際、正真正銘の高所恐怖症だと気が付いたのは、30台後半、カリフォルニアのナパバレーで熱気球に乗ったとき。 気球が膨らみ、ゆっくりと空へ上がり始めた最初の10秒は、とても幻想的でおとぎ話の中に迷い込んだお姫様になった気分だった。

          Kelly: 30代で知る高所恐怖症

          Mountain: 海外留学の現実

          「先生、毎日独りぼっちで辛いです。」 受話器の向こうで、彼女は声を震わせていた。今にも溢れだしそうな涙でいっぱいの目をした彼女の顔が浮かんだ。真夜中になった軽快な呼び出し音と、スクリーンの光の強さで一気に目が覚めたというのは全くの嘘、実際は、スマホの画面に彼女の名前が目に入った時点で私の眠気はすでに吹き飛んでいた。  時差など考えもしないでイギリスから電話をしてきた彼女は、その半年前まで、私が教える留学準備コースの生徒だった。厳しさに耐え兼ね脱落者さえ出るほどの授業にも、

          Mountain: 海外留学の現実

          Blue: 理想の上司

          つい先日の授業で「理想の上司」についてのディスカッションがあった。よくあるトピックで、面白いことに(interestingly)毎年生徒たちの答えが変わっていく。しかし、どの世代も一貫して言えるのは、「信頼できる人」や「聞き上手な人」と言った、どこかで聞いたような回答が多数を占める。 はぁ… そもそも、グループの中で責任のある立場なのだから、信頼されるのは当たり前。それよりも、人は一人では生きていけないのだから、話を聞かない人は、論外。 世の中、一体全体どうなっちまったん

          Blue: 理想の上司

          Kelly: Kelly流、England生活の楽しみ方

          夏休みにブライトンに住むお友達のところへ行ってきました! ここ数年、激務続きで頭どころか身体まで爆発するんじゃないかと、必死に耐えたご褒美に、「何もしない」休暇を満喫。 3年ぶりに会う彼女も変わらずで何より、ゆったりと流れる時間を満喫しながら、互いの空白をアップデート。 ブライトンはイギリスのイングランド南東部に位置する海岸沿いの街。 サッカーの三苫選手が所属しているブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFCの本拠地であり、LGBTコミュニティも多く、毎年8月に "Pr

          Kelly: Kelly流、England生活の楽しみ方

          Kelly Aoyama: Always Brand New Day!!

          百年に一度と言われるパンデミックもすでに過去のこと、海外から遅れをとりつつも、日本もようやくコロナ前の雰囲気を出し始め… この夏休みにイギリスに住む友達に会いに行くことが出来ました! 日本のガラパゴス化が気になったけれど、やっぱり海外ではゆったりと気ままに休暇を満喫できたことがきっかけで、今パソコンの前に座っています。 これまでの人生の半分を海外で伸び伸びと過ごし、社会に出てから日本で生活していると、時々自分の気持ちや感情に蓋をしていることに気が付く。 例えば、公共の場

          Kelly Aoyama: Always Brand New Day!!