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拾った手紙〜「スキ」を声に出して

もっと一緒にいたかった
なんで急にいっちゃったの
何もしてあげられなかった
あぁどうか戻ってきてほしい
抱きしめたいよ
触れたいよ
あなたの声を聞きたいよ


犬や猫、ペットを飼っている方にとって、その存在はかけがえのない大切な家族と言えます。

とても悲しいことですが、小さなその命は、突然になくなってしまうことがあります。


ペットイラストのご依頼を受け、楽しそうな愛いっぱいのその暮らしを垣間見る私にとっても、それは、とてもつらいことです。




飼い主様の心の状態は、それそれですが、悲しみは、いつまで経っても、完全にはなくなりません。

それは、本当に深い悲しみです。


先日、何度もご依頼いただいていた、わんちゃんが立て続けになくなりました。

飼い主様も、とっても素敵な方で、親しくしてくださっていましたが、私はコメントを躊躇しました。

営業なんかではもちろんないけれど、結果的にそうなってしまったら、と心苦しくなりそうで、やめておこうと思いました。


励ましや共感が、白々しく感じられる気がして。
お返事をさせてしまうことも、疲れを呼んではいけないな、と。
意識的にそうしてはいけない気がしたのですが、思いは募ります。




勝手な話、喪失感が、私を覆ってしまいます。
リアルな友人にも劣らず、他人事に思えない私は、自分の感情を引っ張り出しては、引きちぎって、どうすることも出来ない無力さを、思い知らされます。


小さな私。
お母さんに、寄り添いながら泣いています。
ゴメンね、と。
悲しまないで、と。


無責任な言葉を飲み込むように、ただ静かにうずくまるのは、大人になっても同じです。


悔しいな、大切な人を守ることも、喜ばせることも出来ず、ただ白々として、時間だけが過ぎます。


私は待つしかない。
信じて待つこと、たいへんに長い時間です。


せっかく、その小さな子を描かせていただく縁があるならば、私もなにかできないか。
遠回りなことでもいいじゃないか。  
絵本にしたい、そう思いました。



あなたに読んでもらいたい。
自分の力で。






あなただって悲しい苦しい思いをしているばかりではいけない、先は、そんなに長くないのに。
生きているあなたが、私は好きだ。



グリーフケア
心の平安を取り戻すのは、自分自身。
知っておきたいのは、愛を感じて生きてこられた、素晴らしい時間があったという証。





*✩…"ここからは、絵本のもと、になるお話し


「手紙」〜〜

あなたに撫でられ、見つめられて、僕がどんなに幸せだったか、もう一度伝えたいと思って。

ブラシでとかしてくれたり、おもちゃで遊んでくれたり、お散歩はワクワクしたよね。

走るの大好きだった。

あのごはんは、最高だったよ。

食べっぷりのいい僕を愛おしそうに見てくれてたよね。

いい匂いのふかふかなベッドも用意してくれてありがとう。


知ってるよ、、知ってる。
僕を大切に守ってくれたこと。

分かってた。
眠る僕に話しかけてくれたとき、あなたの声は優しく震えてた。

僕を愛してくれて
ありがとう。

今も、ずっと。


本当に好きだった。
この時間が大好きだった。

ねぇ、悲しまないでと言ったら
わがままなの?



僕の秘密を少しだけ教えるね。


僕は時間を超えて、会いにくるよ。
気付いてくれるかな。

僕は、風になってあなたの髪を揺らすよ。
雨のように、いろいろな音を鳴らすよ。

甘い香りであなたを誘うよ。


今は走ることも飛ぶこともできるんだ。
ほら、白い雲はいつも形が違うでしょ。


五感を使って。

僕を感じて。


僕はあなたと出逢うまで、ずっとここにいたんだよ。
だからなんにも怖くない。

あなたと出逢ったことは、たまたまなんかじゃないよ。


信じることをやめないで。


あなたの目に宿るあたたかな光と笑顔。
嬉しくて、僕は舞う。 
僕を呼んでくれてありがとう。


僕のベッドは、片付けてほしい。
僕のおもちゃも、あなたが使わないなら手放して。
もう探さないで、痕跡を。

大丈夫。


そんなところに僕はいない。

僕はいたるところにいる。


探さないで。

感じて。


あたたかな光は、涙の影を乾かすよ。

まずは、スキと言って。
ほら、す、き。

笑ったね。

笑ったよね。
スキ、だよ。


すき。
いいね。
スキ。

すき。
、、、、、

いつもそばにいるよ。

チイサナコより




꒰⑅ᵕ༚ᵕ꒱˖♡

虹の橋のかかる場所で、私はこの手紙を見つけました。
届けたいと思いました。

読まないこともできるけど、読んだあなたは、きっと、もう気づき始めたでしょう。




命には終わりがある。
涙がこぼれ、乾いていく、そのままを受け入れよう。
涙を乾かすあたたかなものが、あることを、忘れないで。


山や空に、自分のそばに、
いつも
想えば
いつもいてくれるのです。




心が
いつか元気を出して
クリエイティブに生きることが出来るよう
願おう





ここまで読んでくださってありがとうございます🌟✨💖

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