全て心の問題だと決めつけてしまうことの危険性【貧血偏】
更年期も心の病気も、カラダに他に原因がないことが大前提であるということを忘れてはなりません。もちろんカラダの病気が元で心の病気に繋がってしまうことはあると思いますが。
わたしもそうですが、今までとは違う知識が入るとその考えが全てになってしまい、偏った見方になりがちです。だからこそ、このnoteでは、自分のココロとカラダを多角的に俯瞰できるように情報を書いていきたいな、、、と挑戦しています。
ある程度知識を持った上で、専門家に相談する(受診)することは大事。
わたしたちは医者ではないので、病気を特定したり診断することはできません。ココロの問題でカラダに様々な症状がでますが、逆もまたしかりです。
はじめから「これはココロの問題に違いない」と決めつけてしまうと、他の病気に気づける可能性を減らしてしまい、重大な病気が隠れている場合は治療が遅れたりすることもあるのでそれは危険です。
カラダの調子を整える方を優先すると、勝手にココロの状態が整う場合も多くあります。努力が報われない方向でする努力ほど、辛く悲しいものはありませんよね。。
そこで今回は、女性に起こりやすい貧血についてみていきたいと思います。
貧血
あなたは貧血がありますか?
自分が貧血だと認識していても、大したことないと治療せずに放置している人も多いのではないでしょうか。そのような人は、少しくらいの疲れやすさやだるさはあって当然と思っている。でも、そんなあなたも毎日スッキリ快調で元気いっぱいの自分が本来の自分だったとしたらどうですか?その重い身体にムチ打って、過ごす日常がガラリと変わるように感じませんか?
生理周期のある女性は、生理による出血があるために男性よりも貧血になりやすいと言われています。あなたのだるさや疲れやすさ、意欲のなさなどはもしかしたら貧血である可能性もあります。
世の中でよく言われている貧血は本当の貧血ではない
小学校の頃、朝礼の時に倒れちゃう人っていませんでしたか?その人のことをよく「貧血起こした」とみなさん仰るのですが、医学的に言うとこの状態は起立性低血圧といって貧血とはちょっと違うんです。
この起立性低血圧症は血圧を調整する働きが弱くなることで、血圧が下がり、脳への酸素が届かずに症状を引き起こすので、貧血とは違うんです。
でも、ふら~ってなったりすると貧血だ!ってみんな言いますよね。なんででしょうねw
ふらつきや目の前が真っ白になったり真っ暗になるようなことがある人は
目の前が真っ白になったり真っ黒になったりして、そのまま一時的に意識を失うけど、すぐに意識を取り戻す場合は神経調節性失神が疑われます。
わたしもこの症状があるので、しゃがんでから立ち上がった時に急に目の前が暗くなって倒れたことがあります。すぐに意識は取り戻しましたが、頭を打たなくて本当によかったと思います。それ以降、しゃがんだ後は急に立たないように気を付けているのと、すぐに動き出さずにその場で立ったまま様子をみて、目の前が暗くなり始めたらすぐにしゃがむようにしています。そうすると意識を取り戻すのが早かったです。
この症状は、健康な人にも起こることがありますが、頻繁に起こる人は心臓の病気など重大なものがないか内科や脳神経内科や脳神経外科などを受診することをお勧めします。
目の前がいきなり白くなったり黒くなったりすると怖いんですよね・・・。
そうなると不安が不安を呼び、パニックを起こす可能性もあるので、わたしみたいな不安症の人は知識を得て自分の状態をちゃんと把握することもとても大事じゃないかなって思っています。
わたしは【知る】ことで、対処法を学び、起こったらどうしようという不安に対して起こってもこうやって対処すれいいから大丈夫!!という風に大丈夫と思える自分をつくってきました。どうなっちゃうかわからないから漠然とした不安が付きまとう。だったら、ちゃんと知識を得て、自分のことを知ろう!学ぼう!そして守ろう!ってなりました。
この神経調節性失神は自律神経のバランスが崩れた結果、脳へ届く血流が低下してしまい、その結果として一時的に気を失ってしまうというもの。上記が起こりやすい状態なのですが、中でもわたしは長時間の立位状態、脱水、飲酒後の排尿後に起こしたことがありますw
材料そのものが足りないのが貧血
このように、長時間立っていた時に急に気分が悪くなったり、倒れてしまう起立性低血圧とは脳へ酸素が届かないという点では同じですが、貧血はその酸素を運ぶ赤血球自体が少ない状態というわけですね。機能に問題があるのではなくて、材料そのものが足りない状態。
酸素を運ぶ荷台
酸素を運ぶ荷台の役割をしているのがヘモグロビン。血液検査項目ではHbという項目で確認できます。生理のある時期の女性は男性よりも大量に鉄を失う機会があります。それに加えて、鉄は汗や便、尿から毎日排泄されるため、そもそもの摂取量が大事になってきます。
体内に貯蔵されている鉄がある
通常の血液検査ではヘモグロビンの項目しかないのですが、体内に貯蔵されている貯蔵鉄を知るにはフェリチンの値を見ていきます。この蓄えられている貯蔵鉄の量が少ないけど、ヘモグロビンの値は正常な状態を「隠れ貧血」と言われています。
女性に貧血が多い原因として、生理による出血やダイエットなどによる鉄分不足などが考えられます。貧血の種類はいくつかありますが、日本人の貧血の約7割は出血や栄養の偏りなどが原因の鉄欠乏性貧血によるものと言われています。
生理の量が増える病気には子宮内膜症などがありますので、疾患がある人は鉄の補給も併せてしっかり対策していかないといけないですね。
鉄の吸収を阻害する食品に注意
鉄にはレバー、赤身肉や赤身魚などに含まれるヘム鉄と野菜や卵、牛乳などに含まれる非ヘム鉄があり、前者の方が吸収率がよいとされています。吸収率がよいとされても15%ほどともいわれていますので、下記のように吸収を阻害するような食品には注意が必要です。
また、ビタミンCは吸収を促進してくれるので積極的に摂取したいですね!
知らない間に心臓に負担をかけることになる
貧血だとカラダが重だるくてなかなかやる気も起きません。カラダがしんどいので些細な事にも敏感になりイライラしやすくなります。
赤血球というトラックの荷台にヘモグロビンという鉄と酸素を載せてカラダ中に運ばれていきますが、貧血だと荷台に乗せられる荷物量(ヘモグロビン)と運ぶトラック(赤血球)が減少がするので、今までと同じ量だけ届けようと思ったら心拍数を増やして早く回ってくるしか対応できなくなります。そうすると心臓の負担が増して心臓を弱らせることになってしまいます。
女性は少々の体調不良は当たり前と考えて我慢しがちになりますよね。
看護師の知り合いも貧血だと知りながら長年放置していました。治療した方がいいのは分かっているし、なによりしんどいから早くいった方がいいのは分かるけど、日々のことでめんどくさいと言っていました・・・。看護師の人でこれだから、一般の女性はそりゃ放置しちゃうよな…と思いました。
また、重い貧血症状にがんや白血病などの重大な病気が隠れている場合もありますので、息切れや動悸が続く場合は早めに受診するようにしてくださいね。
カラダが元気になると、それだけで気分が全然違いますよね!!!
やる気がでないとか、日々しんどいのを心の問題だと決めつけてしまうと取り組んでも全然効果が出ずに余計つらい日々を送ることになってしまいます。
元気にイキイキと自分らしい人生を楽しむためにも、生活習慣を定期的に見直して、良くなる可能性のあるものは受診も含めて積極的に改善していってくださいね。
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