研修テザインハンドブックを読んでみた②
ここ最近研修を受けたり、研修っぽいものを作ってみたり、これから研修を作る予定があったりと、2022年は何かと研修がキーワードになりそうな気がした。そこで研修を設計、デザインしていくうえでどんなことが必要になってくるのか、何をしなければいけないのかを知るために「研修 デザイン」で調べたら「研修デザインハンドブック」が一番上に来たので、ざっと読んでみた。
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CSR(コンテンツ、参画、リビジット)
これは情報が溢れかえらないようにする法則だ。法則といっていいかはわからないが、キーワードとして覚えておく必要はあるだろう。90/20/8の20分はコンテンツと参画とリビジットを必ず一回づつは必ず入れるべきである。それをCSRと言っている。なぜ参画やリビジットが必要かというと、前回の記事にもチラッと言ったが、8分以上の情報は頭に入り切らずに溢れていしまう。全員が全員そうではないのかもしれないが、一般的にはそうなっているらしい。そのため、8分だったら一旦情報共有やめて振り返り、短期記憶から忘れないように、長期記憶になるようにする。
講師など、自分が進行役として説明会や研修をしたときに自分が持っているものをとにかく吐き出そうとしすぎているのではないかとこれを読んで感じた。それはまさに相手のことを考えずに自分のことしか考えていないような内容であったと反省しているところである。自分が研修を受けているときは一気に言われすぎてわからないとい思いつつも、自分が説明する側に回ると途端にこれができなくなる。私に限ったことではない。傍目八目というように自分が当事者になると、何を知りたいかではなく、何を伝えたいかになってしまう。(この記事は備忘録程度なのでセーフ…!)知りたい情報はどんな情報かはあらかじめ研修の参加者を注意深く観察する必要がありそうだ。UXDのリサーチをやっているようなものだと思った。UXDはどんな時でも必要になって、これからの必須スキルであるなと再度実感した。
EAT(経験、気づき、理論)
よくある研修の形態でこんなことはないだろうか。
javaプログラミング研修の場合
①研修の基本的な流れ、javaの基本的な書き方、アルゴリズム、ロジックの組み方の説明
②自分で同じようにプログラムを組んでみる
③補足解説
④応用編のプログラムを組んでみる
こんな流れだ。初めてプログラムをやるという人向けの研修としてよくありがちだと思う。確かにまずは知識がないとプログラムが書けないから、前提の知識を植え付けてからプログラミングをするというのは非常によくわかる順番である。だが、ここで今回の小見出しにあるように経験を先にしてから、そのあと説明で理論を学ぶ、EATを意識してみると様々なメリットが得られる。
本書のポイントを全部ではないが、抜粋して記載した。何にも知らない状態で説明を受けてもなかなか理論が頭に入らないということは良くあることではないだろうか。これを読んでくれている人も同じような体験をしたこともあるのではないか。その経験を研修にも活かそう!ということだ。
このEATを意識した研修となると以下のようになるだろうか。
javaプログラミング研修の場合(EATを意識)
①例題のようなものをトレースするようにプログラミングをして動かす
②なぜこのように動くのかをチーム、グループで話し合ってみる
③例題のプログラムの挙動する理由を解説
④話し合ったものと、解説のGAPを振り返り、再度プログラムを組んでみる
⑤応用編のプログラムを組んでみる
大体こんな感じだろうか。これは初めてやる人向けになっているが、例えば多少の前提知識、経験を持った状態で研修に参加する人がいれば、過去の体験、経験を話してもらいそれに補足する形で理論を説明すれば、あの時うまくいった、うまくいなかった理由はこういうことだったのか!と非常に自信に理論が入りやすくなるだろう。
おわりに
本書ではまだポイントは存在するが、最も重要そうなモノをこうして記事にした。もしこれを読んでくれている人が研修を作ることがあるときに、これが少しでも役に立てばと思う。役に立たなくても自分に役に立つから良い。前回含め、今回のポイントを活かした研修を作り、会社の底上げに貢献出来たらと思う。みんなも読んでみてね。
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