転職サイトで発生したこと

転職活動を行うと、不思議なことは訪れる。
面接には呼ばれることはありがたい。
でも、心境は微妙だ。
応募した業務内容ではなく、他の業務内容で採用を検討したいという話なのだ。


1/5で発生するエクストライベントと捉える

このイベントが発生したことで、不採用ルートに転じたことはない。
むしろ、企業としては採用に積極的な意向ではある。
実際に、採用されたことが方の状況を聞いたことがある。
福利厚生、給与待遇面は問題なかったのだか、問題は業務内容である。
そう、配属先は社内で想定上の売り上げの出ていない、問題アリの部署だったのである。

1ヶ月以内に部署の役職が次々といなくなる

想定の売り上げがないということで、週2回は社長含めた会議が発生。
エクストライベントで入社した一般社員故、その転職者は会議に参加することはなかったが、前線の営業は必要に応じて呼ばれるので、会議の日はアポイントがない限り、営業は待機。

そのうち、営業部長が退職申請をし、営業課長は体調を崩して病欠。
営業が二人と転職者のみ。
そんな状態の部署で気が付いたことがある。

請求請書が大量にあったのだ。

そう、請求請書とは取引企業から請求書と共に、発行されるものである。
その金額で契約を請けていますよと、押印して取引企業に返さなくてはならない。
その請書が取引企業にあることが確認され、初めて企業から支払われるのだ。

その請書が・・・ここにある。

営業方法よりもなによりも、この部署自体に問題があったのだ。
聞いてて唖然とした話である。

応募した業務内容ではなく、他の業務内容の部署面接になるということ

このエクストライベントは不採用になることも多い。
とはいえ、応募した業務内容ではとっくに不採用になっているのに、残り物には福とばかりに拾って頂くリベンジマッチではあるのだ。

ただ、前述のように【他の業務内容】ということは、大抵の場合問題を抱えている部署であることが多い。
事務系の業務が多いと声をかけられる割合が高くなるのは、総務、経理部門である。

  • 未経験で採用される確率は少ない

  • 給料は営業に比べて低い

  • 給料を上げるきっかけが薄い

20年前ならば、ここでSEに似た業務を行うことも可能だったが、近年は外注に出すことも多い。
社内SEを設置する企業もあるが、とにかく発生するのは入力作業。
ひたすらモクモク作業の部署なのだ。

頭数が欲しいという話ならば、それも考えられるだろう。
しかし、その背景を知ると、子会社と合併、再来年の上場を目指すためと、未経験者を採用する部署にしてはなかなか高いハードルが設定されているのである。

それでも、正社員になれるきっかけになるのならば、それはそれでありがたい採用手段ではあるのだ。

結論。さぁどっち!?


実際、求めていた部門とは異なる部門で採用された。
結果、5年後どうなったのかというと。
部門の採算が合わなくなり、転職入社数か月で他のプロジェクトが立ち上がった。
そして、5か月後には応募していた部署の新規立ち上げメンバーになったそうだ。

結局は社内のたらいまわしに合ったが、各部署の役割と横のつながりが出来たため、良い意味で数年後には会社へ貢献タスクが回り始めたということだった。

これはひとつの成功例ではある。
ただ、どの企業においてもこの通りになるかはわからない。
一定の覚悟を抱えて、転職入社を考えるべきだと思う。



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