広告代理店プロデューサーから和牛屋さんのマーケティング担当になった2023年、振り返ってみる。
皆さんこんにちは。
東京食肉市場にある和牛卸売を営んでいる会社「株式会社オーエムアイ」でマーケティング担当をしております、尾身彗斗（おみけいと）と申します。
前職は広告代理店でプロデューサーとして働いてきまして、この2023年の4月から牛肉業界に携わっています。
前回noteを書いてから、なんやかんやで4ヵ月以上経過してしまいました…。あっという間にそんな経ったのか…という感じです。
いやはや、継続ってむずかしい。。
さて、今回noteを久々に書こうと思ったのは #今年のふり返り というハッシュタグを目にしたので、自分にとって激動だったこの1年間を少しご紹介できればと思った次第です。（自分の活動と記憶の整理の意味でも）
※あと、当社は食肉市場に拠点を置いている関係で仕事納めがとっても遅い…ということでゆっくり振り返れる時間がありあまっている、ということもあります。笑（前だったらもう仕事納めしてるよなあ、とかつまらないこと思いながら…）
年末年始のおひまな時間にでもぜひ見てみてください。
改めて…広告業界から牛肉業界への転身
2015年4月から8年間ずっと広告業界でプロデューサーをしていた私が、2023年4月に初めて業界の外に飛び出し、正反対というか、比較もできないほど遠い牛肉業界という未知の世界に足を踏み入れました。
私がいま在籍している(株)オーエムアイという会社は、私の父が代表を務めている高級和牛・国産牛を専門とした食肉卸の会社です。
入社した当初あたりの話は最初のnoteでも書いたのでよかったら見ていただければと思うのですが↓
・これまで接したことのないタイプの人との未知のコミュニケーション
・これまで会社に部署が存在せず、自分が入ることがきっかけで新設された「マーケティング担当」という役割
・自分たちで商材を持ち、自分たちで責任をもってそれを管理して、お客様のもとに販売し届ける、というメーカーの立場
・これまでとは全く規模感が違う、社員数：約40名弱という中小規模での会社運営。
などなど本当に不慣れなことばかりでした。
（ついでに…親族と一緒にビジネスをやるのも本当にむずかしい。。笑）
思い返すと、当初は勝手にいろんなことが気になったり、悩んだり、周囲の目を気にしたり、早く成果を出さなきゃとプレッシャーに感じていたりして、気持ちがズーンと重くなっていたと思います。
今から思えば、そんな色々考えて悩んでいてもしょうがなかったやん、と心から感じます。笑
でもそれが大事な最初のステップだったんだよなー。とも。
消費者向け商品の販売拡大のためにとにかく種まき！そして出会った事業再構築補助金の申請へのチャレンジ
私の大きなミッションは、これまで法人向けの卸売業を行っていた会社の新たな軸づくりとなる【BtoCの一般消費者向け商品開発と販売拡大】です。
広告業界で培ったノウハウをもとに即効ですぐ売上伸ばしてやんよ！と息巻いてましたが、案の定そんなうまくはいきません。笑
うまくいかない、というか、結局メーカーのマーケティング担当って何をすればよいか分からずに、たくさんマーケティングの本を買ったりセミナーにやみくもに参加したりしていました。
もちろん参考になった内容もたくさんありましたが、じゃあいざそれをうまく行動に移して実現できるか、というと全くそんなこともありません。
何がうまくいくか分からないからとりあえず色々やってみよう！ということで、ろくに計画も立てられもしないで、手当たり次第にECモールへの出店準備を進めてみたり、異業種コラボを持ちかけてみたり、流行りの冷凍自販機に乗ろうとしてみたり…。
結局は全然うまく進まないし、ある程度進めてみると「これって売上に繋がる？企業として＆ブランドとしてのメリットに繋がる？」となって、また振出しに戻ったり…。
入社する前に、そんなに簡単にうまくはいかないとは言われていたものの、こんなに当事者になるとうまくできないものなのかと、もどかしさばかり感じていたのを思い出します。
そんな中で、自分にとって今年最も大きな取組みで方針を整理できたきっかけとなったのが【事業再構築補助金への申請】でした。
8月からすっかりnoteの更新ができなくなってしまったのも、実はこの補助金申請に没頭していたらnoteのことなんかすっかり忘れてしまった…というのもあります笑（申請完了後もしばらくずっと忘れちゃってたのですが。。）
広告業界時代にお世話になったある方から、この事業再構築補助金の存在を教えてもらい、当社的にもやろうとしていることとピッタリなのではと勧めていただき、せっかくだからチャレンジしてみようと決心しました。
申請できる金額も大きいことから、簡単には申請することもできない内容ではあるとは聞いていましたが、広告業界時代の企画書を作り上げる程度のノリでいけるのでは？と思っていた自分を今では殴りたいです…。笑
ただ、そのチャレンジがかなり自分にとって今後のための欠かせない一連の取組みだったなと思います。
申請には事業計画書を作って提出する必要があるのですが、申請に必要なたくさんの記載項目や数多の審査ポイントなどがあり、全く簡単に作れるものではありませんでした。
自社の紹介からはじまり、現状の売上などの状況把握、自社の強み・課題分析などもしっかり記載が必要です。
書かなければならないことを情報収集したり書き進めたりしていくと、自然と自社の理解強化に繋がり、自分がまだまだ把握が足りていなかったことを突き付けられます。
我々は新市場進出として申請を行ったので、そこから今後進めていきたい消費者向け事業の計画を提示しなければならないのですが、
この事業再構築補助金では、申請受付からその先の5年間の活動計画や数字の見込みなども記載が必要となるので、この点がまさに事業を進めていくうえでの方向性づくりに繋がっていき、自分にとって大きなポイントだったと思っています。
申請が通ったら、申請上で決めたこの大きな方向性を進め、計画をやり遂げなければならない、という責任もあるため、簡単なふわっとした内容では申請をすることもできません。
この責任感と中長期で継続しなければならないという点もあり、何度も何度も練り直し事業計画を作り上げていきました。
繋がりがある多くの方に相談に乗っていただきましたし、商工会議所の相談窓口にも足繫く通い、本当にとってもお世話になりました。
まだ申請の結果は出ていません。
ただ、結果がどうであろうと、この事業計画書を作り上げて申請ができた、ということだけでも、自分にとっては今後の方針を決めていけた素晴らしいきっかけになったなと感じます。
申請完了してからは、その実現に向けての種まきの日々を今は送っています。（申請結果が出ていないのでやれることに限りはありますが）
方針も決まって材料も整えつつあることで、おかげさまで、徐々に商品の売上も伸びてきました。
来年以降の更なる飛躍を夢見るばかりです。
結局…大切なのは、人との出会い・繋がり。これに尽きる！
上記で記載した補助金申請にあたり、パートナーとして寄り添ってもらい、多大なる協力をいただいた方がいます。
事業の方針を決めていくにあたり、本当に何度も相談に乗ってもらいましたたし一緒に様々なことを考えていただきました。
1人で進めていたら…と思うと本当にゾッとするくらいたくさんのことを協力いただいて、協力なしには無事に申請完了はできなかったでしょう。
もとはと言えば広告業界での繋がりで、今とは全く違う内容で仕事をご一緒していたのですが…縁もあって、現在は事業全面でサポートいただいています。
本当に不思議なものです。
そこから飲食業界を中心に様々な素晴らしい方々との繋がりがこの1年でたくさん増えていきました。
先ほど言及した補助金申請の活動でも素晴らしい出会いがあったし、新しい出会いだけでなくこれまでの繋がりから、私が転職したきっかけでまた久々に出会いそこから新たな出会いが生まれたり…。
素晴らしい人との出会い・繋がりが、また新たな素晴らしい人との出会い・繋がりを生む。
この大切さを、心から実感した1年でした。
牛肉業界に入った時はただただ不安しかなかった人との繋がりですが、この1年でたくさんの素晴らしい出会い・繋がりができました。
当初は不安を抱いていた社員とのコミュニケーションも、接する時間が長くなるほど魅力にあふれていた人ばかりだなと気づき、かつ、他社の人間にはなさそうな、自分の会社の社員らしさ・魅力を発見しつつあります。
そんなことを思うと、自分が広告業界でも大事にしていた
『何をやるかよりも誰とやるか』
という考えを思い出し、改めて実感します。
私的にはどちらかというと、『誰とやるか』がしっかり形作られていくと、それに紐づいて『何をやるか』の解像度もクリアになり、精度と実現性も増していくな、というイメージです。
素晴らしい人との出会いや繋がりは一生ものだし、これからも事業を進めていくうえで大切にしていかなければならないものだと実感しました。
来年も素晴らしい出会いがたくさんあるでしょう。期待が膨らむばかりです。
2024年に向けて
なんだか熱く振り返っていたらあっという間にまた字数がかなり増えてしまいました…！
来年のことも少し触れたいなと思っていたのですが、長くなりそうなのでまた今度にします。
来年はもっとnoteの頻度も上げておきたいなと意気込んではおきます！笑
売り出している商品である大事な『モッタイナイビーフ』についての話がまだ全くできていないし…
来年以降は新しい取組みもどんどん増やしていけそうなので、少しでも皆さんを楽しませられるようなニュースがお届けできたらなと思います。
その他、牛肉業界のマーケティング担当として考えていることや、どんなことを進めようとしているかもきちんと共有できればなと。
もしよかったら今後も読んでいただけると嬉しいです。
では、よいお年をお迎えください！
またお会いできることを楽しみにしています！
株式会社オーエムアイ マーケティング担当
尾身彗斗
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