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自己紹介|広告業界のプロデューサーだった私が和牛屋さんのマーケティング担当になった理由

はじめまして。
東京食肉市場にある和牛卸売を営んでいる会社「株式会社オーエムアイ」でマーケティング担当をしております、尾身彗斗(おみけいと)と申します。

私がお肉業界に入ってきたのは、2023年4月。
このnoteを書いている今でおよそ4ヵ月が経過したことになります。

一番最初のnoteとして、今回は自己紹介的にまずはこのお肉業界に入ってマーケティング担当になった理由を綴っていってみようかなと思います。

はじめてのnoteで慣れない中での拙い文章かと思うのですが…
よろしければお付き合いください!

広告業界から牛肉業界への転身


2015年に広告業界に入ってから、基本的にはプロデューサーとして、プロモーション・クリエイティブ制作・イベント・PR・デジタルなどあらゆる領域を担当し、時にはプランニングや新規事業系なども含め様々なことに携わらせていただきました。

電通グループ系の会社にいたので、本当に様々な大手企業さまの案件に関わることができたなと思います。
関わっていたクライアントは、サントリーさんやABCマートさんやdocomoさんなど、素晴らしい企業のお仕事に携わることができたのは大変良い経験となりました。

思い返してみると、基本的には常にクライアントのことを考えて取り組んできたかなと思います。
クライアントの要望を叶えるために提案し、要望を実現できるように進行管理していく。
様々な役割の人たち、様々な協力会社の人たちとチームを組んで、限られた時間の中でいかにクライアントの期待に応えられる魅力的なものを作り上げられるか、ということを意識してきたなと思います。

牛肉業界に入るにあたり、業界も全く異なるので色々と変わっていくのだろうなと予想してはいたのですが…
いやはや、、予想を上回る、本当に180度真逆の世界が待ち受けていました。

食肉業界、そして卸売業という、これまでと全く異なる未知の商習慣。
食肉市場に会社があるため、今まで接したことがないような職人気質な人たちに囲まれてコミュニケーションを取る必要がある環境。
さらには、これまで会社に部署や役割が存在せず、自分が入ることがきっかけで新設された「マーケティング担当」という役割。
自分たちで商材を持ち、自分たちで責任をもってそれを管理して、お客様のもとに販売し届ける、という立場。
これまでとは全く規模感が違う、社員数:約40名弱という中小規模での会社運営。

・・・これまでと違う点なんて、もはやありすぎて書ききれないですね。

広告代理店では様々な分野のクライアントを担当してきたつもりであったし、色んな個性がある人たちとコミュニケーションを取ってきたつもりだったし、マーケティング担当という役割ならば広告領域の今までの知見を活かして対応できるし、新しい環境でもスムーズに順応できるだろうと。。
そう思っていた、なんとも甘ったるい予想がことごとく覆っていきました。

転職前に前職の上司や先輩から、「最初の数年は思いもしない壁に死ぬほどぶち当たって打ちのめされると思うよ。笑」なんて言われていて、
「いやいや俺なら…見てろよ!」なんて思っていた過去の自分をビンタしたいです。。笑

「牛肉の卸売業界ってどんな世界?」とか「食肉市場ってどんな環境?」とか「お肉屋さんのマーケティング担当ってどんな?」みたいなことは、今後このnoteでたくさん語っていきたいなと思いますので、よかったら今後ともお付き合いください!

私が牛肉業界に入った理由


そもそも、私が牛肉業界に入った理由について…
会社名でお気づきになった方も多いかもしれませんが、「株式会社オーエムアイ」は私の父が代表取締役を務めている会社です。
父は一代にして、「株式会社オーエムアイ」と、その母体となった、国産牛肉の高級部位を主に取り扱う「株式会社オミ・ビーフカンパニー」を設立して、この数十年間で会社を大きく成長させてきました。
本当に素晴らしいことです。偉大です。

基本的には、牛肉の仲卸がメイン事業となる当社。
日本最大の市場である東京食肉市場に拠点を置き、全国各地の和牛から厳選された銘柄牛でA5・A4ランクの和牛を中心に取扱っており、取引先は、卸問屋・食品メーカー・スーパー・レストラン・焼肉屋・大手ホテルなど多岐に渡ります。
そして、取引先には宮内庁も含まれております。

そんな幅広い先と取引を重ねて成長してきた当社ですが、ずっと積み重ねてきたリアルでの卸業のみを今でも推進しており、新しい事業へのチャレンジやデジタル化の波には全く乗ることなくここまで来た企業です。
メインとしていた仲卸業も、大手食品メーカー企業の昨今の動向やスーパーの統廃合などで、売上の安定化が難しくなってきており、成長も一筋縄ではいかなくなってきています。
(このあたりはどこかのタイミングでまたnote書きたいと思います)

そこで直撃したコロナ禍。
その時もちろん私は会社に在籍していませんでしたが、なんとか売上・利益を確保する、ということを念頭に社員全員が必至で日夜働いていたようでした。
そんな必死でコロナに抗いながらも、やはり新たな売り方を開拓していかなければいけない、という想いは経営陣の中に生まれてきていたようです。

そんな状況を全く知る由もない私でしたが、まだ広告業界に在籍していた際に、ふと一緒に仕事をしていた仲間と「なんか新しい面白いこと考えようよ」という軽いノリになり、その時に仲間が興味を持ってくれたのが、私の父の会社である「オミ・ビーフカンパニー」でした。


思い返してみると、記憶がある中だと小学生くらいからずっと、周りの子たちが「オミビーフ」についてめっちゃ興味を持ってくれる、というか、いじってきてくれてたんですよね。
(呼びやすいからか、よく「オミート」って間違われてたけど笑)
それくらい珍しい仕事なのかな。いずれにしても覚えてもらえるのはすごく素敵なことだと今では思います。


そんな感じで興味を持ってくれたオミビーフのことを題材にして、なんとなく当時父たちから聞いていた課題感や、僕が知っていた知識などを出して考え出したのが、いま我々がBtoC向け商品として初めて売り出しメイン商品となっている『モッタイナイビーフ』という商品です。
(これには並々ならぬ想いがあり、しっかりとご紹介したいので、これもまた改めてnoteにまとめます!)

この商品を父にプレゼンし、試しに売り出してみようということになりまして、そして、繋がりがあったクレディセゾンさんの通販モールでテスト的に試しに売ってみたところ…想像以上の反響があった!というのが、当社で新たな売り方が始まった最初の経緯でした。
これを機に、父の頭の中にも「これからの時代はデジタルか!新しい売り方をしなければ!」という考えに変わってきたというのを聞いています。

そこから先も色々と父との駆け引きや自分の葛藤などたくさんなことがあったのですが…それはまた今度話すとして、、

父としては、私に「広告業界で培ったデジタルやマーケティングのスキルを最大限活用して、これまでうちがやってこなかったことを何でもいいから自由にやってみろ!」という想いがあり、
私としては、「父が一代で築き上げた会社を守るために、そして、今までとは違う新しい形でまたさらに一段階成長させていくために、自分のこれまで培ったスキルを最大限活用してチャレンジしていきたい!」という想いで
会社に入る決断をしました。

先ほども少し書きましたが、決断した当時の私は、
「自分ならうまくできる!すぐ成果出せる!見てろよ!」
みたいな甘っちょろい考えだったのですが、まだたかだか4ヵ月ですけど、早速色々と難しい壁にぶつかりまくっていて思い悩むことばかりです。笑
ただ、今でもその時の決断を思い出して、頑張らなきゃ、と思う、立ち返る場所になっています。

今後のnoteについて

本当はもう少しこのまま書きたいことがあったのですが、あっという間に3,000字オーバーになってしまいました…。
初心者なのでまだまだ勉強不足なのですが、あまり文字数が多すぎるとみんな飽きてしまうということみたいなので、初回はこれくらいに。

このnoteの節々に、今後お伝えしていきたいことは書いていたかと思うのですが、

・牛肉の卸売業界ってどんな世界?
・食肉市場ってどんな環境?
・お肉屋さんのマーケティング担当ってどんな?
・今の我々の卸売業としての課題
・私がこの業界でチャレンジしていきたいこと
・「モッタイナイビーフ」について
・いまチャレンジしようとしている取組みについて

などなど、このあたりを順不同にこれから書いていければなと思っています。

まだまだ実現できていないことばかりですが、色んな面白そうなことには取り掛かっているので、このnoteでも新しい楽しいニュースをどんどんお届けできたら、と思っていますし、頑張ってまいります。

まだまだ慣れない中の拙い文章となりますが、本当に時間がある際で構わないので見ていただけたらとっても嬉しいです。

それでは、またお会いできることを楽しみにしています!


株式会社オーエムアイ マーケティング担当
尾身彗斗

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