【元彼女のみなさまへ】Hitの理由分析レポート〜TikTok 今週の1曲 [No.16 - 24/12-5]
こんにちは!
今回はTikTokの分析です。
「元彼女のみなさまへ/コレサワ」です。
名実ともに'24年秋クールを代表するTikTokヒット曲だと思います。
はりきっていきましょう!
著:宮本隆平・山本慶太朗(株式会社ハイトリンク)
元彼女のみなさまへ/コレサワとは?
コレサワさんは、大阪府出身で中毒性のある声、ポップなメロディ、日常の風景を独自の視点で切り取った歌詞で話題を集めるシンガーソングライター。
メディアには顔出しをせず、「れ子ちゃん」と言われるクマのキャラクターがビジュアルを担当しています。
近年は楽曲提供でもその才能を発揮し、2024年1月に超ときめき♡宣伝部に書き下ろした「最上級にかわいいの!」はTikTokを中心に大きく注目されました。
ちなみに「最上級にかわいいの!」に関しては、すでに記事を書いているのでこちらをご覧ください。
そんなコレサワさんが9/4にリリースした「元彼女のみなさまへ」は、約2ヶ月で10万UGC越えを記録しており、楽曲提供だけでなく自身の楽曲でも大バズりしています。
今回の記事では、コレサワさんの「元彼女のみなさまへ」がリリースから爆発的にUGCが伸びた理由を詳しく分析していきましょう。
1.バズの拡大経路
UGCが増えた理由を知るためには、どのような順序でバズが拡大していったのかを知っておく必要がある。
今回はその拡大経路の順を【イノベータ理論】を用いて、以下3つに区分して説明します。
(1). イノベーター (一番最初に広まったきっかけ)
(2). アーリーアダプター (初期段階で拡散されたきっかけ)
(3). アーリーマジョリティ (早期段階でさらに拡散されたきっかけ)
(1)イノベーター
本楽曲のイノベーターは9/5投稿の本家のダンス動画と、
そのダンスの振り付けを担当したmiaさんの動画(9/5投稿)です。
miaさんは、『キミとオオカミくんには騙されない』の主題歌になったコレサワさんの楽曲「SPARK!!」の振り付けも担当しており、2曲連続で起用されています。
実は8/10に投稿されたこの動画も『キミとオオカミくんには騙されない』の出演者が踊ったダンス動画と同時に投稿されているんです。
同じ時期に2曲バズらせられるのは、シンプルに強いです。
なぜコレサワさんの楽曲は連続してUGCを拡大することができたのか、
①イノベーターの同時投稿
②miaさんの振り付けが人気な理由
上記2点から考えていきましょう。
①イノベーターと振付師の同時投稿
UGC拡大を考えた時に、イノベーターの力というのは拡がるスピードに大きく関わってきます。
その初速を最大化するのに、この同時投稿というのは非常に効果的です。
コラボ動画を同じ日に投稿するというのは、TikTokでもYouTubeでも当たり前のように行われており、お互いのファンで相乗効果が生まれます。
これはダンスの振り付けにも当たり前に当てはまります。
多くのダンス動画というのは、振付師が投稿した動画の後に本家が真似をするような形が多いと思いますが、同時に投稿することで楽曲の伸びは早くなり、流行っているという状態をいち早く作ることができます。
TikTokerやインフルエンサーは、伸びる動画を投稿したいので、流行っているから伸びやすいかもしれないと思わせる状況を作るのは早ければ早いほどいいです。
②miaさんの振り付けが人気な理由
イノベーター(楽曲)と振付師の相性は非常に重要です。
具体的にはアーリーアダプターとして狙いたいTikTokerと振り付け師の界隈が被っていることが大事です。
何故ならアーリーアダプターの発生は
という流れを辿ることが多いからです。
ご存知の通りTikTokのフィードは同じアプリなのか?と疑いたくなるくらい人によって出てくるものが違うので、極端な話界隈の違う1000再生より、界隈が被っている1再生の方がUGC拡大に効果があることはよくあるのです。
ではmiaさんはどの界隈に属している振り付け師でしょうか?
miaさんは今年に入って様々な楽曲の人気振り付けを作っている高校生です。
Mrs. GREEN APPLEさんのライラックや、
Mega Shinnosukeさんの愛とUの振り付けも担当しています。
miaさんは元々CJDAというダンスグループで活動しており、昨年の「Japan's Got Talent」にも出場しています。
ただ可愛くて振り付けができるという訳ではなく、ダンスの実績があるからこそmiaさんの振り付けを真似したいという人が数多くいるということです。
ときにmiaさんのダンスは、コメントで真似するのが難しいという声が挙がっていますが、同時に、踊れた時に達成感があるといったコメントもあり、程よいダンスの難しさが「挑戦してみたい」「踊れたからみてほしい」という視聴者の欲求を刺激していると考えられます。
この絶妙なラインで振り付けができるのも、ダンスの実績と若い感性を持ち合わせているmiaさんだからこそできることです。
(2)アーリーアダプター
その後、アーリーアダプターとして女性TikTokerへのUGCが拡大していきます。
上述の理由の通りでイノベーターが現れ、そして楽曲を使用しやすくなった本楽曲は難なく・速攻でUGCの流れが加速します。
①Top TikToker界隈
本楽曲はイノベーターの拡散力の高さから、すぐにTop TikToker界隈へも拡がりを見せます。
楽曲自体も恋愛系の可愛い曲だったため、抵抗なく大手のTikTokerも使用しました。
9/9に投稿された桜さんの動画は現在525万再生
9/8に投稿された流那さんの動画は現在215万再生
るなさんは元々今日好き出身ということもあり、次に紹介する今日好き界隈との親和性も高く、結婚報告をして間もないタイミングということも重なり、歌詞にマッチした存在として拡がりを見せました。
②今日好き界隈
①と同時期に今日好き界隈にも拡がりを見せます。
「今日好き」とは『今日、好きになりました。』という恋愛リアリティショーのことで、ここではそこで知名度のある女優さんやインフルエンサーが取り上げたことを意味します。
『キミとオオカミくんには騙されない』の主題歌になったコレサワさんの楽曲「SPARK!!」の時にも、今日好き界隈での広がりは大きく、今回もその流れを踏襲する形で拡がっていきました。
9/11に投稿された藤田みあさんの動画は現在213万再生
9/12に投稿された瀬乃真帆子さんの動画は現在289万再生
9月11日に「Abema」を運営する株式会社サイバーエージェントから発表されたプレスリリースでは、2024年8月12日(月) から2024年8月18日(日)までの夏季期間における恋愛番組の1週間の視聴者数(WAU:ウィークリーアクティブユーザー)が昨年比137%というデータが出ており、このことからも、「今日好き」を中心とした恋愛番組の人気が拡がっていることが分かります。
恋愛をテーマにしたコレサワさんの楽曲は、『今日、好きになりました。』のコンセプトとも一致しており、今後もこの界隈を中心に拡がる恋愛曲は多いでしょう。
(3)アーリーマジョリティー
ここまで拡がった後は、ダンスだけでなく幅広い界隈に拡がっていきます。
①カップル界隈
本楽曲が恋愛をテーマにしていることから、カップルや夫婦で動画を投稿する人が多くなってきます。
9/24に投稿されたみやび@破天荒夫婦さんの動画は現在453万再生
歌詞の内容を考えると、カップルで投稿している動画自体が過去の元彼女へのメッセージになっているのかもしれませんね。
また、恋愛やカップルをネタにした動画も数多く投稿されています。
9/21に投稿されたベリー君さんの動画は現在269万再生
恋愛ネタは多くの方が興味があり、TikTokでも人気ジャンルの筆頭です。
TikTokの中でも、バズりやすいジャンルやモノはあるので、そこを意識した楽曲作りをすることで、UGCの拡がる楽曲を作っていくことができます。
他にも、男女カップルだけでなく、仲の良い同性との動画も人気があります。
10/21に投稿されたハッシュタグハウスさんの動画は現在432万再生
10/7に投稿されたTWSさんの動画は現在74万再生
カップルだけでなく、同性の友達同士にも拡がっている理由としては、ダンスに使用している部分の歌詞が、様々な意味に捉えられるからです。
—--
だから元彼女のみなさまへ
うちの人がお世話になりました
でもご安心を こっから先は
あたしが幸せにするから
—--
楽曲自体は恋愛の曲となっていますが、この部分の歌詞だけ見れば、これからは友達同士で楽しくやっていきますという意味にも捉えることができます。
幸せの形は人それぞれあり、カップル、夫婦、パートナー、友達など、様々な意味で捉えられる楽曲でもあるからこそ、次に紹介するショートドラマ界隈も含め、ここまで幅広いUGCが生まれています。
②ショートドラマ界隈
ダンスのUGCとは別軸の流れにはなりますが、ショートドラマのBGMとしても多く使用されています。
ショートドラマとは、TikTokやInstagramリール、YouTubeショートなどの縦型の動画プラットフォームで人気を集めている短編のストーリー動画です。
その中で、BGMとなる楽曲は、物語や演技に加えて視聴者の感情を揺さぶる大きな要素となっています。特にショートドラマでは場面ごとにBGMを切り替える訳ではなく、1つの動画で同じ曲を使用します。そのため、物語のイメージと違う楽曲を使用することは、クオリティの低下と視聴者の離脱に繋がります。
9/25に本楽曲を使用して投稿された【ごっこ倶楽部】さんの動画は現在660万再生
ショートドラマにおいて恋愛というジャンルは常に人気があり、【ごっこ倶楽部】さんの今年投稿された動画の中で500万再生を超えている動画を見た時に、35本中15本が恋愛、10本が親子、10本がその他ジャンルとなっており、恋愛ドラマの需要が高いことが分かります。
このことから、恋愛というジャンルの幅広さ、汎用性の高さというのは、UGCの拡がりにおいてとても重要な要素になってきます。
【余談】SPARK!!のUGC数と差があるのは何故か?
執筆日現在、
SPARK!!の公式音源使用数は【約22,000】
元彼女のみなさまへの公式音源使用数は【約103,000】
とどちらもバズってはいるものかなり差もある点に疑問を持った方もいるのではないでしょうか?
リリース時期の違いなどはあれど同じ座組み、類似したプロモーションを打ってこの差が出たことはABテスト的でもありマーケターとしてとても興味深い事例です。
こちらに対する私の意見も余談として解説いたします。
本来しっかり分析するなら「SPARK!!」のUGC拡大経路も分析し比較したいですが、あくまで余談ですのでUGCの中で再生数が多いものを比較して見えてくるものがないか確認してみました。
まずは「元彼女のみなさまへ」
続いて「SPARK!!」
まず0→1がティーン系女子インフルエンサーから始まった点は同じなので、彼女らのUGCがどちらも上位を占めていますね。
つまり差が出たのはそこから他界隈へ拡大したかどうか(アーリーアダプター以降)です。
結論SPARK!!はティーン女子界隈までで程々にUGCの拡大が止まり、元彼女のみなさまへはその先へも幅広く広がったということです。
これは山本の経験からくる肌感ですが、現在ティーン女子界隈のみで拡大した場合はUGC2万前後で止まる感じがあるので、そことも一致します。
しかし前述の通り元彼女のみなさまへはティーン女子以外の界隈にも多数UGCが拡大しています。(例えばごっこ倶楽部、かとゆりなど)
この理由を再生数上位UGCの比較から読み解くとまずシンプルにアーティスト側が元彼女のみなさまへにプロモーションの力を入れていたことが見えてきます。例えば元彼女のみなさまへのUGC上位にある『日テレ系情報番組「DayDay」』のセルフUGC動画などはそれを象徴するものですね。
しかしそれは所詮テクニカルな話で、そうなった理由の本質は音楽にあります。つまり「歌詞やサウンド」がティーン女子以外の界隈に刺さりにくいか、刺さりやすいかだと思います。
サウンドと歌詞を比較してみましょう。
ティーン女子界隈以外からみた時、この2曲は以下の3つの差があったと思います。
①
まずシンプルに、ショート尺で感情が伝わる歌詞になっているのは「元彼女のみなさまへ」ですね。
「自分が彼氏をいとめてやったぜ、ざまーみろ」というメッセージが伝わってくる一方、SPARK!!の方はABメロを聴いていないとどういう意図なのかがわかりづらい内容になっています。
伝わりやすいとはその音楽を使った動画のエンタメ性が上がる=バズりやすくなるということです。
②
そして元彼女のみなさまへの方が「哲学」が今っぽく共感されやすい。
このレポートで散々語っていますが今の若者は自己肯定感が下がっているのでそこを支えてくれる歌は伸びやすいです。
SPARK!!の哲学は人気ではありますが、特別今っぽくはないですね。
③
これが一番大きいと思うのは、BGMとして他の界隈での使いやすさです。
例えばごっこ倶楽部のようなショートドラマでの使い勝手を一例として考えてみましょう。
シンセブラスなどがなる可愛くポップなロックサウンドで最高の彼女である自分を自慢する歌、恋愛のショートドラマで使いやすいですね。
幅広い動画で映えるイメージが湧きます。
反対にSPARK!!はガールズロックのサウンドで腐っている自分を鼓舞する。
恋愛ならどんなショートドラマにもハマる、とは正直言い難いでしょう。
以上の3つの要素がティーン以外の界隈での使い勝手と、使った時にバズる動画になるかどうかのポテンシャルに差があったと言えます。
UGC拡大経路をちゃんと分析したらもっと細かいことも見えてくると思いますが、これがティーン女子界隈で止まったSPARK!!とそれ以外の界隈にも広がった元彼女のみなさまへの本質的な差と考えて間違いはないでしょう。
2.楽曲の音楽的特徴
ここまで楽曲がバズった理由に対する外的要因を解説してきましたが、やはりそれだけではバズは生まれません。TikTokでUGCがバズるということは、楽曲そのものが何度も聞きたくなる
魅力的な音楽要素を持っているとういうのが非常に重要です。
この項では、楽曲自体の魅力、バズが生まれた内的要因を解説します。
(1)中毒性のある歌声
コレサワさんといえば唯一無二の中毒性のある歌声の持ち主です。
例えばMISIAさんや綾香さんなど、圧倒的な歌唱力や声量で人々を魅了するアーティストとは違い、どこにでもいる女の子の等身大の声を届けているような不思議な声の持ち主と言えるでしょう。
UGCを拡げているのは、芸能人や手の届かないような人ではありません。
インフルエンサーやTikToker、そして女子中高生を中心とした一般の方々です。
飾ることのない等身大の女の子をイメージさせるコレサワさんの歌声だからこそ、多くの女性から共感を得ることができ、TikTokでは本楽曲だけでなく、様々な曲でバズっています。
・「♡人生♡」UGC4万超え
・「にゃんにゃんにゃん」UGC約2万
このようにTikTok施策を使う場合、声質から共感を呼びやすい界隈を逆算するという視点は大事になってくるでしょう。
(2)ポップでカントリー調の軽快なサウンド
タイトルからは少々重い雰囲気を感じてしまいますが、曲はコレサワさんらしいポップさで暗いところを感じさせません。
このようなサウンドと曲調のギャップがある曲は近年流行のパターンです。
例えば2021年に流行した「シル・ヴ・プレジデント」もそれに該当します。
こちらも歌詞ではヤンデレハードでドロドロなラブソングを歌っているのですが、曲調はSupersawゴリゴリのバキバキアイドルソングになっています。
なぜこのようなギャップの掛け算が流行るか言語化していこうと思います。
まず歌詞で伝えたい・共感されやすい哲学は近年強くてリアルな感情のものが流行です。
この説明は過去のレポートでも散々語っていますが、SNSのアルゴリズムが若者を無気力で感情的にさせ、結果コスパとタイパを重視するようになりました。なので2秒聞いただけで救われる、共感した、などインスタントに感情に刺さるものが流行しやすい傾向にあるので必然的に親近感が湧きつつも強烈な強い感情を短いフレーズで引き出せるものが伸びやすくなっています。
しかしUGCのBGMとして様々なジャンルの動画に使われるには、視聴者や使用者はマスを意識しなければなりません。
そこで歌詞で伝えたいフレーズに反してポピュラーで使い勝手のいいサウンドと掛け算するパターンが増えているのです。
今回もそのような王道パターンにハマった教科書のような伸び方をした曲と言えるでしょう。
3.楽曲構成の整理
上記でお伝えした要素は曲としての全体像です。
しかしこの楽曲がバズる理由は視聴者の感情から逆算された楽曲構成にもあると考えています。
(1)ブレイクから伝わる期待感
本楽曲のUGCで拡散されている部分を分解すると、Bメロの「出会ってはないかも」の語尾を伸ばしている部分からブレイクが来てサビに入るという構成です。
冒頭部分、Bメロで緩やかに広がったイメージを、全楽器揃えた休符を作ることで一旦ギュッとまとめ、サビへの期待感を高めるブレイクが重要な要素になってきます。
サウンドのポップさや軽快さも相まって、これから何かが始まる予感を感じさせ、冒頭の離脱率低下に繋がっています。
(2)聴き返したくなる歌詞
①「元彼女のみなさまへ」のインパクト
タイトルにもある通り、誰が見ても目を惹くワードですよね。
TikTokではタイトルを見ることなく、いきなりこのワードが耳に入ってきます。
しかし、「元彼女のみなさまへ」というワードに聴き馴染みがないため、初見で歌詞の意味を理解するのは難しいと思います。
そのため初見のユーザー心理としては、「◯◯のみなさまへ」と聴いた後に、この後の歌詞を聴き、結局誰に向けた歌なんだと聴き返した時に、元彼女への歌だと知るいう流れになるのではないでしょうか。
何度も聴いているうちに歌詞を理解していくことが、中毒性に繋がっていきました。
②「うちの人」という彼氏の呼び方
彼氏のことを「うちの人」と呼んでいますが、「うちの人」というのは、結婚して夫婦になった時に使う呼び方というイメージがあります。
なかなか恋人に対して使わない呼び方だからこそ、視聴者は先の歌詞も気になっていきます。
「元彼女のみなさまへ」もしかり、「うちの人」もしかり、気になるワードが前半で出てくることは、何度も聴いて歌詞の意味を理解し、視聴限度回数の増加に起因しているといえます。
4.時代背景における本楽曲の立ち位置
(1)過去の全てに感謝し未来を肯定する曲
一見すると元彼女への湾曲的なマウントのように感じてしまいますが、
この曲で描かれているのは、恋人のこれまでの恋にも、自分のこれまでの恋にも感謝することで
「これから二人で絶対幸せになる」という強い気持ちです。
過去の全てに感謝することで、明るい未来へ進んで行こうというポジティブさが読み取れます。
現代の曲の風潮として、後悔や嫉妬に囚われるのではなく、大丈夫と背中を押してくれたり、自己肯定感を上げてポジティブに捉えるような曲が流行っています。
・全方向美少女/乃紫
・ハートブレイク・ダンスミュージック/PEOPLE 1
これらの楽曲が該当します。
また、コレサワさんが楽曲提供した超ときめき♡宣伝部の「最上級にかわいいの!」もまさにその1つで、振られたことすら感謝して今の自分が最上級にかわいいとポジティブに考えています。
誰もが自分を肯定したい、自己肯定感を上げたいという欲求があり、ポジティブに前を向いて行きたいと思っているからこそ、このような曲が共感を得て拡まっているのでしょう。
5.バズった結果得られたものまとめ
(1)成果
執筆時現在、MVがYouTubeで951万再生を達成。
TikTok Weekly Top 20では2週連続1位に輝いており、現在も常にランクインし続けています。
MVの視聴維持したくなるいい映像なので今後もっと伸びると思います。
さらに、
「コレサワ ワンマンショー 2024 コレシアター05」東京追加公演開催が決定し、
様々なライブ出演やリリースが続々と決まっています。
・「ジゴロック2025 ~大分"地獄極楽"ROCK FESTIVAL~ supported by ニカソー」出演決定
・2マンライブ企画「きみとデート Vol.2」来年2/23開催決定
・デジタルシングル「浮気したらあかんで」11/20リリース決定
・「COUNTDOWN JAPAN 24/25」12/31出演決定
(2)お茶の間にも届くアーティストへ
また、DayDay.への出演は、ネットだけではなくテレビを通してお茶の間にもコレサワさんの曲が届くきっかけになったことは間違いありません。
今後、年末にかけて大型の歌番組も多くなるため、テレビでコレサワさんを見る機会は多くなっていくでしょう。
DayDay.出演をきっかけに、さらにTikTokでの拡がりが大きくなったのは言うまでもありません。
10/9に投稿されたコレサワさんの動画は現在567万再生
10/10に投稿されたJr.さんの動画は現在376万再生
6.再現性のある要素
(1)相性の良い同時投稿でUGC拡大をブースト
TikTokの流行り廃りは非常に早いです。
よく観ていた動画や聴いていた楽曲でも、1週間後には全くおすすめに流れてこなくなるなんてことは日常茶飯事です。
そんな中で、狙ってじわじわ伸ばしていくというのはあまり再現性はありません。
TikTokで伸ばすなら、UGCを拡散するなら、先手必勝で初速が重要になります。
そう考えた時に、本楽曲のような振付師との同時投稿は非常に効果的であるといえます。
また、楽曲と同時投稿相手との相性も非常に重要です。
どんなジャンルを得意としているのか、過去の動画でどのようなものがバズっているかをリサーチした上で、同時投稿で拡散の初速を上げていき、一気にUGCを加速させていきましょう。
(2)ポジティブな歌詞×軽快サウンド
本楽曲は、失恋や元彼女のようなネガティブ要素が多いにも関わらず、それを前向きに捉える歌詞や、ポップで軽快なサウンドで明るく歌い上げています。
誰もが自分を肯定したい、自己肯定感を上げたいという欲求があり、ポジティブに前を向いて行きたいと思っているからこそ、後悔や嫉妬に囚われるのではなく、大丈夫と背中を押してくれたり、自己肯定感を上げてポジティブに捉えるような曲が支持を集めています。
悲しみ、悔しさ、寂しさという要素があるから、ネガティブな歌詞や暗い曲調にするのではなく、あえて明るい曲調にしたり、ポジティブな歌詞に転換することでギャップが生まれ、より視聴者の興味を引いたり、共感を得るというのも1つの方法です。
コレサワさんに関しては、今回のレポートの内容から声質と作風がTikTokの属性と合致する状況はしばらく続く事が想像されます。
特に複雑な事は考えず、TikTokで求められている流行を正しく解釈し、そこに載る曲をリリースし続ける事で指数関数的にフォロワーと知名度が伸びていく事が想像されます。
例えば前述の通り「SPARK!!」は少し潮流に外れていた部分もあったので、この辺りを正しくチューニングしていきつつ、TikTokユーザーの流行を正しく解釈し彼らの意見を言語化していけば今後も新しい流行を生み出し続けるアーティストになっていくと思います。
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今回の執筆助手は「宮本隆平さん」でした。
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