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-最大限の力を発揮するために- エキシビションや大会の前に必ず行う準備 2 (食事編)

前回に引き続き、エキシビションや大会等のパフォーマンスの前に必ず行うことや準備について、お話していきます。

↓前回のお話はこちら。



今回は”食事編“。
踊る上で大切なエネルギーとなる食事。普段は表に出てこない舞台裏のお話、第二弾です。

今回も前回と同様に、主に大会とミロンガでのパフォーマンスに絞ってお話します。


◆食事◆

2日前
パフォーマンスの2日前あたりから少しずつコントロールを始めます。
南米の衛生状況を考え、2日前からは出来るだけ外食やテイクアウトを避けて、自分で調理したものを食べます。(観光客向けのお店や行きつけのお店ならばよいですが、初めて行くお店は特に注意が必要です。あまり流行っていない大衆食堂や、街のあちこちにある量り売りのお惣菜屋さんなど。古くなった材料を使っていたり、傷みかけた料理を提供していることがあるため)

食べるものに関してはあまり制限していませんが、間食を含めグルテンはなるべく避けます。(腹部膨張し、お腹ポッコリになりやすいため) 

その他、食べる量は腹八分目を心がけ、身体に負担がかからないよう気をつけます。


当日
ミロンガでのエキシビションの場合、パフォーマンスの2時間ほど前に会場入り、食事はパフォーマンスの時間から逆算して4 時間ほど前に摂ることをルーティンにしています。(もちろん移動時間や、スケジュールによりイレギュラーは頻繁に起こります)

食べるものは、お米。エネルギーに変わりやすい糖質を摂ります。調理方法はおにぎりか、炊き込みご飯にします。
チャーハンやおかゆ等、沢山の油や水分を纏った食品は、食べ易さからよく噛まなくなり、食べた量と満腹度が一致しません(個人的感覚より)。消化にかかる時間も変わりますし、食後のお腹の張り方も変わります(個人的感覚より)。
おにぎりか炊き込みご飯で、かなりしっかりと量を食べます。必ず八分目以上〜満腹以下を目安に食べます。

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なぜお米なのか
麺類やパンはお米と同じく糖質ですが、粉から作られているので粒(お米)に比べて消化が早く、お腹が空きやすくなります。
そして、パスタやうどん等の麺類はチャーハンやおかゆと同じく、ソースや汁などの水分/油分が多く含まれるため、食べた量と満腹感が一致しません。
また、食べた物によって腹部が膨張しやすい私にとって、お腹がポッコリの大きな原因となるグルテンは大敵です。

普段はパスタやうどん、チャーハンやお粥、ぜーんぶ大好きなメニューです。ですが、いろいろと試した結果、私の身体はおにぎりか炊き込みご飯がベストのようで、今はこの二種類をルーティンとしています。


食べる時間
パフォーマンスの3〜4時間ほど前にしっかりとした食事を取ると、踊る時間には消化が終了しているため、食べたものがエネルギーに変わり、踊りに集中することができます。

時間が早すぎると、空腹でエネルギー不足になりますし、逆に遅い時間(会場到着後)に食べようとすると、食べたいメニュー(お米料理)がありません。

さらに、会場で食べると、消化活動時間中に踊ることになります。胃の中が食べた物で一杯になっている状態は非常に動き難く感じますし、消化活動にエネルギーが使われている時間帯は、腹部の筋肉の微妙な動きを感じ難くなってしまう為、一番避けたい状況です。

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[milonga Mi Refugio/Photo:GSURRUTI]


とは言え、ここはブエノス・アイレス。パフォーマンスの時間が押して、待ちぼうけをすることはしょっちゅう起こります。(早まることはほぼありません)
そんな場合に備え、ナッツとドライバナナチップやドライレーズン、ドライジンジャーを持参します。会場に入ってからは、これらで空腹具合を調整します。(ナッツやドライフルーツは、空腹感を満たすだけでなく、お腹ポッコリにならない優れもの!)
ドライジンジャーは身体を温める為のもので、冬場限定で持参し、パフォーマンス前に身体の内側からあたためます。

また、待ち時間が長いと事前にわかっている場合は、おにぎりを作って持参。時間を見計らいながら食べることで、出来る限りコントロールをします。


最終的には
どうしても会場でしか食べることができない場合もあります。空腹のまま踊ることはパワー不足を感じて精神的に良くありません。
そんな時にはピザやサンドイッチではなく、手の平サイズのカルネエンパナーダ(アルゼンチン風ミートパイ)を食べます。
生地が薄いので小麦粉の摂取が抑えられる、ということはもちろん、エンパナーダの中でも味にパンチがあり、小さいながらも空腹感をしっかりと満たしてくれます。食べる量は、腹四〜五分目程度に控えます。食後の時間がどの程度あるかにもよりますが、空腹感をなくすのが第一の目的で、時と場合により量は調整します。

この時ばかりは、エンパナーダの端の生地の部分は出来るだけ食べないようにして、少しでもグルテン摂取を防ぎます。(端切程度なら影響はほとんどないけれど、自己満足のため)


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[会場で食べることになった日。運悪くピザしか選択肢がなかった。目が笑ってません、怖い。笑]



... ... ... 

食事は人それぞれ。踊る直前にステーキとワインを頬張るダンサーもいれば、水分のみというダンサーも。どういう状態が良いのかは、千差万別。
自分の体質や性格に合った方法は、実際に試してみないとわかりません。

そして、踊る場所や時間、会場などによって臨機応変の多くなるこの項目。食べる物と食後の体調の変化を自覚し、一番快適な状態になるよう今でも少しずつ改良を重ねています。

フロアに出る瞬間、身体のエネルギーは満タン、踊りのことだけに集中できるよう。
そしてドレスを少しでも美しく着るために。

食事のコントロールは大切です。



いかがでしたか?

次回はドレスやメイクなど、女性ならではの準備についてです。

お楽しみに。




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