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マッスルメモリーってなんですか?

こんにちは。パーソナルトレーナー助政桂多です。

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マッスルメモリーとは直訳で筋肉の記憶力です。

トレーニングをしている人は1度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

意味は筋肉は一時的に筋トレを辞めても、一定期間内に再開すれば、以前と同じ位の筋肉量に戻ることができるというものです。

今回はこのマッスルメモリーについて詳しくお話していきます。

ぜひ、最後までお付き合い下さい。

一人でも多くの方にこの記事がお役に立つことを願っております。

1、マッスルメモリーとは

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冒頭でもお話しましたが、マッスルメモリーとはそのまま訳すと「筋肉の記憶」ですよね。

つまり、一度しっかり目に鍛えた筋肉は記憶力のようなものがあり、トレーニングを一定期間辞めてしまっても、再度トレーニングを始めると筋肉が昔の状態を思い出したかのように、短期間で元の筋肉量に戻る現象のことです。

面白いのは、このマッスルメモリーについてさまざまな研究論文が発表されているということです。

その論文では、このようなことが書かれています。

筋細胞は他の細胞よりもサイズが大きく、この核のおかげで筋肉は肥大することができます。

トレーニングによって増殖してこの筋細胞の核は、トレーニングを辞めても長い期間消失せずに残っているというのです。

とてもおもしろい内容ですよね。

そのためマッスルメモリーがある方がトレーニングを再開すると、初めて鍛えたときに比べて、短時間でかつ効率的に筋肥大をすることができるのです。

つまり、休んだ後筋トレの記録が大幅に落ちていても、慌てる必要はありません。

焦らずに、そして慎重になり過ぎず、現在挙げることのできる重量を段階的に過去のレベルまで増やしていけばよいのです。

その一方で、有酸素運動で獲得した心肺機能は、同じくマッスルメモリーがあるのでしょうか。

結論から言えば、心肺機能にはそうした記憶は存在しません。

ランニングを例にしますと、走ることをやめると体内の血液量とミトコンドリアが減少します。

つまり体内の筋肉に酸素を送る機能が低下してしまうのです。

これをさらに体感レベルで言えば、走るのを休むと、以前と比べて息が上がりやすくなるということです。

ですので、心肺機能や持久力を若い頃のように取り戻したい場合は、地道にトレーニングを再開して、ゆっくり自分のペースで実施していきましょう。

2、マッスルメモリーの期間

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ではマッスルメモリーを定着させるために必要な期間はあるのでしょうか。

こちらはまだ研究段階ではっきりとしたことが分かっていないようですが、ある研究では平均的な期間として、約1年と言われています。

あながちこの期間は間違っていないと思います。

なぜなら、私達の体はすべて細胞でできていますが、筋肉や皮膚、内蔵を含め数日から数ヶ月の時間を掛けて、古い細胞から新しい細胞へと生まれ変わっています。

トレーニングやダイエットなどの成果が細胞の入れ替わりとして身に付きはじめるのが3~4ヶ月の期間ですので、マッスルメモリーとして遺伝子レベルで覚えるには、同様の期間は必要だと考えます。

また、学生時代にスポーツを経験している方は、このマッスルメモリーが発動しやすい傾向にあります。

このことから、運動や筋トレは若いうちに始めたほうが有利と言われる所以なのでしょう。

ですので、学生時代に鍛えた経験がある方は、何もやっていなかった方に比べ、短期間のうちに当時のような逞しく引き締まった体を取り戻すことができるでしょう。

ただ、だからといってトレーニングや運動を始めるには、早いや遅いはありませんので、ご自身のペースで楽しみながら、健康のために一生涯運動を続けていきましょう。

次にマッスルメモリーの有効期限についてです。こちらも諸説ありますが、平均10〜15年位は安定した効力があると言われています。

ただし、20年、30年と経過している人でも、やはり何もやっていなかった人に比べれば、筋肉が付き元に戻るのが早いですので、この期間が経過したらマッスルメモリーの効力はゼロになるか、というとそういう訳ではないようです。

現時点運動が疎かになっていて、体が訛っていても、以前運動経験がおありならば、躊躇せずにトレーニングやスポーツを再開してみてはいかかでしょうか。

3、ブランク明けトレーニングの注意点

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ブランクが空いた状態でトレーニングを再開する時の注意ポイントをお話します。

トレーニングにブランクがある場合、昔やっていたからと、いきなり以前と同じ強度でトレーニングを再開してしまっては肉離れや関節痛など、怪我のリスクがあります。

ですので、まずは、十分な動的ストレッチをして、体を温めつつ、効率的に全身に刺激の入る多関節種目を取り入れていきましょう。

具体的には、BIG3と言われるスクワット、ベンチプレス、デッドリフトなどの大筋群を使う種目です。

ボリュームについてですが、こちらもブランクから復帰する場合、最初から大きな負荷をかけることは推奨しません。

著しく筋肉が落ちていることに加え、神経系の適応も低くなっているからです。

張り切ってバチバチにトレーニングするのは控えましょう。

軽めの重量で、正しいフォームとどの部位を使っているかの意識をしっかりするだけでも、筋肉痛になるでしょう。

なぜなら、軽いベンチプレスでも筋肉にとっては「ストレス」になるからです。

つまり、ブランク後は、筋肉が「ウエイトトレーニング」に対して慣れていない状態のため、そこまで追い込まなくても十分に刺激を与えられるということになります。

最後に、頻度についてですが、まずは週2回を目標にトレーニングしましょう。

なぜなら全身をやる場合、上半身・下半身と2日に分けて実施するか、1回で全身を鍛える日を2回設ける必要があるからです。

慣れてきたら週3回でもいいですが、しっかりトレーニングで対象筋に負荷を乗せられる人の場合、恐らく最初は筋肉痛がひどすぎて週2回しかできないと思います。

そして1番大事なことは継続することです。

1ヶ月間はリハビリ期間と捉えて、重量やボディメイクなどは考えずに、とにかく楽しく実施することを心掛けましょう。

「好きこそものの上手なれ」ですね!

4、最後に

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いかがでしたでしょうか?

今回は「マッスルメモリーってなんですか?」についてお話しをしました。

今回も最後まで読んで頂き、誠にありがとうございます。
Instagramも頑張っていますので、ぜひ御覧ください。

TRAINER'S GYM(トレーナーズジム) 曙橋店
オーナー兼トレーナーをしています。ホームページはこちら。

パーソナルトレーナー
助政桂多

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