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初めてのフィジーク大会に出てわかったこと。


大会の記念Tシャツ

2019年7月28日、埼玉県ボディビル・フィットネスオープンのメンズフィジーク部門に出場し、コンテストデビューを果たしました。今回は大会を振り返ってみようと思います。
(元記事執筆:2019年8月3日 追記・編集:2022年2月19日)

【この記事がはこんな方におすすめ】
・初めて大会に出ようとしている方
・会場の雰囲気などを知りたい方
・体験談を読み、自身の成功に活かしたい方

1.大会結果


大会ポスター


結論から言いますと、結果は予選敗退でした。私の出場した階級は176cm超級で、一番身長が高い選手が集まりました。出場選手は37名で、このうち12名が予選から決勝に進みます。

【追記】
ピックアップ審査:12名まで選抜
決勝審査:6名まで選抜
順位付け:6名の順位決定
※当時の大会は②がなく12名が決勝進出しました。

フィジーク大会の選抜方法

2.当日の様子

①会場・控室入り


176cm超級の控室は選手で埋めつくされ、殆どスペースが無い状態!Youtubeで大会の控室を見たことはありましたが、こんなにも圧迫感があり緊張感が張り詰めている空間とは・・・。

そして「全員自分より大きく見える!」という現象に襲われるのでした。

大会会場は明らかなマッチョばかり。私は「こんなにもレベルが高い選手が集まるんだ・・・」と圧倒されてしまいました。

受付が終わりゼッケン(衣装に付ける番号プレート)を受け取り、階級別の控室に行きました。

【追記】
当日は床に座ったり寝転んだりできるように、ヨガマットを持参することをおすすめします。

②身長測定・カラーリングチェック(※注)


列に並び身長を測ると、180cmだと思ってた私の身長は179cmということに!縮んだのか、それとも当日のコンディションなのか・・・。ともかく階級は変わらないので問題はありません。

※注:事前情報ではカラーリングチェックがあるはずでしたが、行われませんでした。

本来であれば、ボディのカラーリングが落ちない状態であるか確認されるはず・・・なのですが、たまたま忙しくて全員免除になったのか、理由は分かりませんでした。

【追記】
測定を前日に済ませられる大会もあります。当日会場入りして控室の場所を確保したり準備時間が少しでも欲しい方は事前に済ませましょう。

③開会式



受付30分程で開会式の時間となり、選手は全員開会式へ向かいました。

服は着たまま参加で大丈夫とのこと。幕が開き、お客さん達と対面。ここでやっと「ああ、本当に大会に出場するんだ」と実感が沸きました。


④そして本番!


ギュウギュウに並ぶ前半グループ


他の階級が終わり、いよいよ私の階級の試合が始まりました。37人もいたので、まずは前半19名、後半18名という風に2グループに分かれての審査が始まりました。

私は前半グループ。前半グループの審査が終わると、我々は後ろに下がって横一列に(ギュウギュウに)並び、後半グループが入場。

後半グループの審査中も、一瞬たりとも気を抜けない(※注)ため、汗が止まらずスタッフの方に何度も拭いてもらいました。(^^;)

※注:フィジークの審査中は腹筋に力を入れ続けなければならなかったり、ポージングの所作や表情にまで注意を払ったりと、大変な集中力が必要とされています。
それは後ろで待っている間もいつも見られている意識が大切です。

【追記】
当時汗をかきまくってしまった原因は、(私の場合)水分の摂りすぎでした。この反省を活かし、以降は当日は朝から必要最低限の水分に抑えて大会に臨むようにしました。

⑤ピックアップ審査


ピックアップ審査の様子


前後半グループの審査がそれぞれ終わり、ピックアップ審査が始まりました。

ピックアップ審査とは、選手の中から数名(5名程度)が審査員から呼ばれ、改めて比較審査をすることです。

ピックアップ審査に呼ばれた選手は、予選審査では予選通過の可能性大、更には上位入賞する可能性も高いと言われています。私は残念ながらピックアップされませんでした。

【追記】
当ピックアップ審査(いわゆる比較審査)は予選通過ギリギリのライン上にいる選手を比較して審査するものであるようです。

⑥予選審査終了

どの選手もレベルが高い!

ステージに上がっていた時間は10~15分程度だったと思います。しかし、長い長い30分位の時間に感じました。

短時間であっても全身に神経を集中させ、筋肉をコントロールすることは大変な事なんだと知ることが出来ました。

控室に戻ったときには安堵の気持ちが大きく、決勝審査の事は考えられませんでした。

その後、控室に貼り出された決勝進出者の番号に私の番号は(予想はしていましたが)載っておらず、ここで私の初めての大会は幕を下ろす事になりました。

3.振り返り

①初めての大会に出て思ったこと


予選敗退という結果に終わった初大会ですが、色々な気付きがありました。今後の為に、そして記事を見て下さる方がもし参考になればと思い、ここに記します。

②敗因の分析


今回の敗因を自己分析しました。

「バルク不足」・・・筋肉量が不足していました。
「絞りが甘い」・・・脂肪をもっと削る必要がありました。
「ポージングが出来ていない」・・・誰かの指導を受けて本格的に練習するべきでした。
「直前期・当日の食事」・・・恐らくカーボローディングが上手く行きませんでした。
「精神面」・・・勝ちにこだわる意識が不足していました。

予選を通過した選手は、筋肉量も絞りも素晴らしかった様に見えました。

私の身体を単純に上位選手と比較すると、やはり大きな差があることは否めません。

例えば私の腹筋はぼやけて締まって見えず、バックポーズは上手くできていませんでした。

客観視すると、「大会当日の私のフィジーク(体躯)はCOOLでは無かった」と判断しました。

③終わってみて思うこと~その1「何の為に続けるのか?」


「最初の大会なんだから、負けて当然。今後に活かせばいいじゃない」

というポジティブな気持ちと、

「こんなに頑張ったのに、どうして上手くいかなかったんだ。悔しい。私には結局才能が無い。もう大会挑戦なんてやめてしまおう」

というネガティブな気持ちがせめぎ合い、苦しい日曜日を過ごしました。

私よりも若くて、トレーニング暦も半分以下なのに、ずっと良い身体で大会でも評価される現実。

フィジーク競技の勝敗は骨格や筋肉の付き方、つまり先天的な才能が大部分を占めるという事実。

それらは挑戦を始めた時から知ってはいたけれど、目の前でありありと見せ付けられたとき。

「それでも続けるの?なぜ?こんなに苦しかったのに?今後も勝てる保証はないのに?」 

―圧倒的な負けを目の当たりにした瞬間、自問自答が頭の中をグルグル回り続けました。

④終わってみて思うこと~その2「やっぱりトレーニングが好き」


それでも挑戦を続けようと思いました。
その理由は1つ。

「よし、明日からトレーニングを頑張ろう!」と自然に思えたからです。

やっぱり私はトレーニングが好きです。

ヒョロヒョロして頼りなかった自分に自信がついたこと。

食事内容やトレーニング内容で身体がみるみる変化する楽しさ。

仕事やプライベート、恋愛などあらゆる悩みをスッキリさせてくれる効果。終わった後の爽快感。

苦しいけどやりがいがある増量・減量。使用重量が上がったときの達成感。

トレーニングを始めていなかったら、今の前向きな自分はきっと存在しません。

悔しさも、苦しさも、全部ひっくるめて楽しめばいい。そう思えたんです。

4.今後の展望

まずは、8月12日「ベストボディジャパン宇都宮大会」に向けて、全力を尽くします。

具体的には減量を継続し、更に脂肪を減らします。大会が終了したら、来年度に向けて増量や減量、トレーニングのスケジュールを新しく組み直そうと考えています。

今回の反省を活かして、もっともっとCOOLなフィジークを目指します。どれ位時間がかかるか分かりませんが、いつか表彰台の頂点を目指します!

5.1日だけのチートデイ・終わりに

試合終了後、1日だけのチートデイ

大会の応援に来てくれた友人3人。「カッコいい身体だったから、応援するのが誇らしかったよ!」と優しい言葉をかけてくれました。

本当に嬉しかったです。どうもありがとう。

そのうちの1人、私の一番の親友。試合後に一緒にご飯を食べました。久しぶりのピザとパスタ!そして31アイスクリーム、美味しかった!

「ここで優勝したらブログ終わっちゃうじゃん!」と慰めてくれる親友。確かに(笑)

いつか優勝報告の記事を書く日が来るまで・・・私は走り続けます!

表彰式の様子

【追記】
この競技を継続していく上で、応援してくれる友人の存在は偉大だなあ…。と改めて思います。この初大会の時に応援に来てくれたことは、今でも競技を続ける原動力になっていると感じます。そういった意味で、交友関係はもちろんですがソーシャルメディア等での交流も重要ですね。

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