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2020年、僕の好きなもの。

好きなものに囲まれて生きることは、至福だ。
年々増えていく好きなものたち、どうしてこうも心惹かれていくのだろうか。
2020年に購入したものの中から選び、撮影し、綴ってみた。10個の僕の好きなものが、1つでも誰かの好きに繋がることを願って。
※参考までに購入したショップのリンクを載せていますが、今も買えるかどうかはわかりません。ごめんなさい。

平急須 後手(東屋)

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お茶を愉しむということは、その味や香り以外にも、美しい茶器を使う喜びも含まれると思う。右手でも、左手でも、利き手の別なく使える。どこから眺めても美しい急須で、今日もお茶を。

鍋つかみ(群言動)

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ささっと使える鍋つかみをずっと探していた。
少し小ぶりな設計も、良い。
作業を止めずに、皮部分に手を通すだけ。
無機質なキッチンにも青が映える優しい見た目。

イサム・ノグチ / AKARI(オゼキ)

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今年は1LDKから3LDKへ引越しをした。
部屋数が増えることで最も悩んで、最も楽しかったのが照明選び。
和紙から溢れる柔らかいひかり、現地で見て即決だった。
オゼキさんのショールームに並ぶAKARIの数々が壮観だった。

DEGLONのピーラー(CLASKA Gallery & Shop "DO")

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刃物は製品の差が如実に出る。
切れ味の悪い包丁が危険なのにしかり、ハサミも、ピーラーもそう。DEGLONのピーラーは特に持ち手の馴染がよく、スイスイと皮がむける。

わら細工たくぼのしめ縄(CASICA)

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正月になると家を彩るしめ縄が小さい頃から好きだった。毎年、どの家も多種多様なデザインで目で見て楽しい。
我が家では年中、創造の神を宿す結びのしめ縄を飾っている。
青いわらが少しずつ色付いてきた。

金属のヤジロベエ(古道具チクタ)

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出雲市の古道具チクタさんで電撃的な出会いをした。
レジ横でゆらゆらと懸命に揺れていたのが彼。
ひと目見て、欲しい。
一体全体、何年揺れてきたのだろうか。
その果てしなさを今日も眺める。

山口和音さんのスリップウェア(高島屋民藝展)

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3年に一度、高島屋で行われる催事「民藝展」。
前回開催の2017年で出会った瀬戸本業窯の三彩のうつわから、僕は民藝を買いはじめた。全国の民藝品が集まるのを、今年も楽しみにしていた。
会場ですぐに目に入ったのが柔らかく力強い模様が描かれたこのうつわ。日々の盛り付けを考えるのが楽しい。

WOOTANG

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観葉植物には何度か痛い目にあってきた。
特に嫌なのは虫の発生、こうなるとお手上げ。
WOOTANGの植物は土を使わず、水で育てるため、虫の心配がない。
もう一度、「虫の心配がない」
ズボラな僕の管理でも、週に1度の水やりでぐんぐん育っている。大好き。

圡楽窯の土鍋(Discover Japan Lab)

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日々の暮らしに土鍋は少し億劫だと思っている方、絶対にいると思う。
これは一度使っておくれとしか言えない良さ。普段の鍋と手間は変わらないのに、味は段違い。中でも鮭とキノコをお米とともに、ふっくら炊き上げるのが大のお気に入り。

iichiko design 2016(nostos book)

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仕事柄、本を買う。
その中でも家に置いておきたいと思うものから1冊選んだ。
街で見かける麦焼酎「いいちこ」の広告にずっと心惹かれてきたのは、決して僕だけではないと思う。昔は不思議でしょうがなかったポスターが、憧れに変わる瞬間があった。その作品集が手元で見れる感動は、何にも変えられない。

終わりに:好きなものと生きていく。

もう少しだけ思うことを書きます。

2020年、誰もが思い描いていた未来と少し違っていたのではないだろうか。
もっと旅をしたかった、もっと外食がしたかった、もっと人に会いたかった、もっと、もっと、もっと何かをしたかった。
生まれてはじめて経験した、誰を責めることもできない喪失感。
僕は日々の暮らしを自由に、豊かにしてくれるものに支えられた。

言葉を交わさない彼らに教えてもらったことは、気持ちが焦り、逸る時こそじっくりゆっくり
好きなものに出会えた時、好きなものと日々対面する時、急に時間がスロウになる。
思えばこういう瞬間は、これまでもあった。

街でふと木漏れ日の美しさに気がついた時、
閃いたアイデアを白熱して語り合う時、
急須で最後の1滴を注ぎ切る時、
好きな人たちのために料理をする時、
そしてシャッターをきる時。
瞬間的な集中力の高まりは、矛盾するようだが、じっくりゆっくりしている気がする。

自分の好きなものを知り、好きなものを選び、好きなものと暮らすことは、心を満たし、生きる活力と自己成長のきっかけ、そしてアイデアを与えてくれていると改めて実感した。

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2021年、どんな時が流れるのだろうか。どんなものに出会えるのだろうか。
何が起きても好きなように、じっくりゆっくり生きていきたい。
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長くつらつらと書いてしまいましたね...
最後まで読んでくださった方、ありがとうございます。
年の瀬ですので、どうぞ良いお年をお迎えください。
お雑煮〜

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