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あなたにコーチングは必要ない?

一流の剣客師範がいた。
そこに1人の剣客がやってきて、弟子にしてほしいと言う。
師範はその剣客の腕を試し、入門を許した。

剣客は言う。
「先生、一生懸命修行をしたら、何年で免許皆伝をいただけるでしょうか?」

師範は答える。
「そうだな、なかなかの腕前なので、5年くらいで免許皆伝になるだろう」

剣客は5年という年月に不満を覚え、こう聞く。
「では、寝食を忘れて修行に打ち込みます。それだと何年で免許皆伝となりますか?」

師範は答える。
「10年かかるだろう」

弟子はあべこべな回答に怒り驚き、再度尋ねる。
「私はもう死に物狂いで修行しつづける覚悟があります。一体免許皆伝は何年かかりますか!?」

師範は笑いながら答える
「おいおい、死に物狂いでやったら、一生かかっても免許皆伝とはならんよ」

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さて、この師範は何が言いたいのでしょうか?

寝る間も惜しんでやり続けてればいつかできる!努力は実る!練習あるのみ!、、、
まぁ、これがうまく行くときもあるかもしれませんね。

しかし、自分の強みや特性を知って、計画的に行動していくことで、最短で目的へ到達できるのも、また事実です。

アインシュタインはこう言っています。
「問題は、それが起こった時と同じ意識レベルでは解けない」
-The problems that exist in the world today cannot be solved by the level of thinking that created them-

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では、効率的に成長するため、より早く目的へ向かうべく、皆コーチングを受けましょう!、、、という単純な話でもありませんよね。

どのタイミングで、どこのコーチに、どんなコーチングを受ければいいか、わかりませんしね。

さて、このnoteはこんな方に読んでもらいたくて書いています。
✔︎ 大人になっても、「やりたいこと」を探していて、好きなことをして生きている人を見ると羨ましくなってしまう方
✔︎ 世の中には社交的な人や意識高い人が多くて、自分はあんな風にはできないな・・・と思っている内向気質な方
✔︎ 人生の転機を迎えていて、大事な決断をする前にコーチングを受けてみたいけど、よく分からないから今のところ距離を置いている方

私自身については、まずは以下の赤裸々な記事をお読みください。

さて私は、初めてお会いするクライアントの方からよくこんな相談を受けます。

「上司がコーチング的な関わりをしてきて気持ち悪い。結局コントロールしたいだけじゃないか。さっさと指示してくれればいいのに、面倒くさい」

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「コーチングセッションを受けたけど、質問をされても答えが見つからず無駄な時間を過ごした。『あなたの無意識は知っている筈です』とか言われて意味がわからない」

コーチングという言葉自体は、書籍もたくさん世に出まわり、企業研修でも頻繁に扱われたことで、市民権を得てきています。

それゆえに、中途半端な知識や経験でなんとなく部下と関わる上司や、本質を理解していないコーチもどきによって、こういう現象が起こっているのでしょう。

全ての人が、かかりつけ医のように、常にマイコーチ・マイカウンセラーを持っている状態を目指している私にとって、コーチングという考え方が、どのような形であれ広まってくれるのは嬉しいことです。

ただし前述のように、コーチングを受けたはいいけど大変微妙で、むしろ不信感が募るようでは、2度と受けなくなってしまうでしょう。

ここで考えてみたいのは、そもそもあなたにコーチングは必要なのか?ということです。

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私がよくご相談を受ける「自分にはコーチングは必要ない」と思う方は、こんなことを考えているようです。

『私はそもそも経験が豊富であり、助けを必要しない』

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私は社会人生活も長く、バリバリと仕事をしてきている。自分なりに得た仕事のやり方、周りとのコミュニケーションの取り方、営業で仕事を得るための極意など様々な知識もある。持っているスキルを発揮する方法やコミュニケーション手法をアドバイスされたとしても、既に今の仕事に対するベストなやり方を知っている自分にとって不要だろう。

『最近研修でコーチングを学んだが、実現性が低そうだ』

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部下指導研修の一環として、コーチングを学んだ。本で読んだこともあり、頭で理解はしているが、実際にはそれぞれの場面に合わせた話し方・聞き方やベストな対応の仕方があったりして、教えられた通りではうまくいかないだろう。急にコーチング風に引き出そうとしても、かえって会話が成立しなかったり、不自然さを感じてしまうかもしれないし。もっと言えば、相手に答えをゆだねた結果、良くない方向に向かってしまった場合、責任をとれない。

『私には、特に達成したい目標や目的が無い』

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そもそもやりたいことなど無い。あったらとっくにやっている。私の中に答えがあるといっても、浮かびそうもない。自己分析なら就活の時にたくさんやったし、良くキャリア面談でシートを書くが、まぁ想定範囲内。別に人間関係も困って無いし、それなりに仕事の成果も良好だし、このままやれていればいいのだから、コーチングなんて必要ない。何より、初対面のコーチに本当にやりたいことを話すなんて信じられない。色々質問されてもうまく答えられないし、考えていることを話したらバカだと思われるかもしれないし、嫌だね。

いかがでしょうか?

「わかる~」と思った方、小さく手を挙げてください。
その気持ち、共感します。

それでは、どのようなコーチングがあなたに有用なのでしょうか?
次回は、そんな話をします

それでは、またお会いしましょう。
お読み頂き、感謝申し上げます。

2021年10月25日
森けいすけ

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