2023年度 日経・経済図書文化賞 受賞!―室岡健志『行動経済学』
室岡健志 [著]『行動経済学』が、
2023年度 日経・経済図書文化賞を受賞しました!
日経・経済図書文化賞は、日本経済新聞社と日本経済研究センターの共催で、過去1年間に刊行された経済図書の中で特に優れた図書に贈られるものです。2023年度・第66回の日経・経済図書文化賞は、以下の5点が受賞しました。
日本経済新聞、および日本経済研究センターのホームページでは、賞の講評、各書籍の審査員による評価、著者の受賞のことばなどが掲載されています。
本書『行動経済学』の書評(大竹文雄先生ご執筆)と、室岡健志先生による受賞のことばは、以下よりご覧いただけます!
室岡健志先生による受賞のことばコチラからご覧いただけます!
また、受賞5冊と選考で議論になった主な書籍を含めた、吉川洋先生による「総評」もコチラからご覧いただけます。
■ 本書の紹介とサポートサイト
本書:室岡健志 [著]『行動経済学』は、伝統的な経済理論を土台に、その発展・拡張として進化してきた「経済学としての行動経済学」を体系的にまとめあげ、そこで行われてきた分析が人々の幸せ(厚生)やさまざまな政策にどのような示唆やインプリケーションをもたらしてくれるのかを丁寧かつ詳細に解説します。室岡先生の「受賞のことば」から引用すると、たとえば、
この本の全体像や、「行動経済学とは何か」について詳しく解説する「第1章 行動経済学への招待」を、【コチラ】からで公開しています! ぜひご覧ください。
また、本書では、サポートサイトによる情報提供にも力を入れています!
サポートサイトでは、分野別の参考文献一覧をデータベース化して提供、また本書の補足説明や関連情報なども公開しています。ぜひ覗いてみてください。
また本書は、は、すでに複数のメディアで書評記事を掲載いただいています。それぞれ、以下でリンク付きで紹介していますので、あわせてぜひ、ご覧ください!
「理論と実証の成果、厳密に紹介 入山章栄氏が選ぶ一冊 (目利きが選ぶ3冊)」『日本経済新聞』2023年6月1日付、評者:入山章栄 先生(早稲田大学)
「豆知識本でも実用書でもない 体系性と包括性のテキスト」『週刊東洋経済』2023年6月17日特大号、評者:坂井豊貴 先生(慶應義塾大学)
「【書評】室岡健志 著『行動経済学』」大阪大学大学院国際公共政策研究科 OSSIP News、評者:森田公之 先生(専修大学)
【目次】
第1章 行動経済学への招待
第I部 異時点間の選択
第2章 セルフコントロール問題とコミットメント
第3章 セルフコントロール問題に対するナイーブさと先延ばし
第4章 投影バイアスと異時点間の選択に関するその他の理論
第II部 不確実性下の選択
第5章 期待効用理論
第6章 プロスペクト理論
第7章 参照点依存の理論の発展と応用
第8章 確率加重の発展と不確実性下の選択に関するその他の理論
第III部 感情と意思決定
第9章 信念から得られる効用
第10章 社会的選好(1):利得の結果のみに基づく感情
第11章 社会的選好(2):利得の結果以外に基づく感情
第IV部 意思決定における歪み
第12章 行動ゲーム理論
第13章 不注意の理論とその応用
第14章 その他の理論:確率計算・フレーミング効果・自信過剰
また、室岡先生が執筆された本書に関連する一般向けとして、たとえば以下があります。政策との関連なども含めてわかりやすくまとめられているので、とてもオススメです!
室岡健志「ビジネスの進化と消費者保護(連載・やさしい経済学)」『日本経済新聞』2023年4月21日~5月2日
室岡健志 (2023)「「不注意な消費者」を搾取、サブスクが広がる理由 (経済学者が読み解く現代社会のリアル)」『週刊東洋経済』2023年4月1日号。
室岡健志 (2020)「消費者保護政策の経済分析と行動経済学」『行動経済学』第13巻:105-109。
室岡健志 (2018) 「ナッジ:公共分野における適用可能性および留意点」『行政&情報システム』2018年2月号。
本書の詳細情報(日本評論社のページ):
電子書籍はこちらから ↓
Kindle版
Kinoppy版
実は、2023年度の日経・経済図書文化賞、日本評論社から2冊を選出いただきました。もう1冊は、以下の note で紹介しています。ぜひあわせてご覧ください!
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