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スマホ依存になっていると気づいてやったこと

 こんにちは。
 iPhoneが登場したのが2007年、それから17年経ちました。
 世はもはやスマートフォン(以下スマホ)を持っていることが前提で、物事が進んでいくようになりました。
 以前私はこのような記事をnoteに書きました。

 「スマホはもはや必需品であるからして、これに時間を使うのはもはや依存症や中毒とは言わないんじゃないか」という主旨で書いた記事でしたが、今回は過去に自分で書いたこの話と真逆の内容になります。
 人間とは生きているうちに考え方が変わるものなのですね。それを実感した出来事でした。

 最初にこの言葉を掲げて、本題に入ります。 

人生は自分が注意を向けたものでできている

キャサリン・プライス著、笹田とも子訳
『スマホ断ち――30日でスマホ依存から抜け出す方法』より抜粋





SNSの使い方に疑問が湧いた

 とある著名な漫画家が、1月29日にSNSが原因で自殺されました。
 『セクシー田中さん』の原作者である芦原妃名子氏です。同作品のドラマ化で脚本を担当された、脚本家の相沢友子氏との間で起こったトラブルによるものだそうです。
 相沢氏がインスタグラムで発言したことがきっかけで、芦原氏がX(以下ツイッター)でドラマの脚本で揉めた経緯の説明のつぶやきをしたところ、炎上してしまって聴衆の非難が脚本家の相沢氏に集中したことで、責任を感じて追い詰められたことが原因のようです。

 私はこれをリアルタイムでツイッターで見ていました。
 人がSNSのトラブルで自殺したという結果を、経緯も含めて順を追ってリアルタイムで見たのは、初めての経験でした。
 ツイッターの短い文字情報でしか確認していませんが、そして私は『セクシー田中さん』の読者やドラマの視聴者だったわけではありませんが、とても驚いた出来事でした。

 関連するニュース記事も読みましたし、当事者たちのSNSも拝見しましたが、私は誰が悪いかとかを言いたいのではありません。
 しばらくしてふと自分のことを振り返って、こう思ったのです。
 「ツイッターで私は何をやっているんだろう、こんな人を傷つけるかも知れない、自分が追い詰められるかも知れない拡散力のあるSNSは、私に合っているんだろうか?」と。


適度に付き合っていく方がいい

 noteはいいんです、長い文章をゆっくり考えながら書くことができるので、拡散力も緩やかなので、その点は心配していません。
 私は長い文章を書くほうが向いているんじゃないかと(自分で勝手に)思っているぐらいなので、このまま続けていきたいと思っています。
 問題はツイッターの拡散力があまりにすごすぎることです。聴衆の感情の波が一度激しい方向に行ってしまうと誰にも止められません。

 ツイッターでしか繋がっていない人もいるので、まだ現存する自分のアカウントをどうするかは考え中です。
 noteの投稿履歴だけはつぶやこうと思い、ひとまずツイッターのアプリをスマホから消して私は考えました。
 スマホ依存症なんじゃないかな、と改めて自分を客観視しました。


スマホを枕元に置くのをやめた

 どうしてもなくては困るものだけ残して、他のSNSも退会したりスマホからアプリを消したりしながら私は考え続けました。
 目覚まし時計代わりに使っていた、アラームアプリを使うのをやめました。家に目覚まし時計があるので起床はそれを使って、枕元にスマホを置くのをやめ、一階のリビングのソファの上に夜は置いておくことにしました。

 鳴ったら止めるために枕元に置いているから、ゆっくり寝られないときにスマホいじりをしてしまうのです。
 寝室は二階なので、これで物理的にスマホから距離を置くことができますね。これで寝しなにスマホいじりをしそうになるのを阻止できます。
 これだけでも効果はありそうですね。


参考文献を買った

 インターネットにはあまり、スマホ依存症に関することを本気で注意喚起する記事はないんじゃないかな、と思い至り(インターネットを使う人が減ると利益にならなくなる人が増えるので)、私はAmazonで一冊の本を注文しました。
 紙の本のほうが本気で注意喚起してくれると思ったからです。
 そこで出会ったのが、こちらの本でした。

『スマホ断ち――30日でスマホ依存から抜け出す方法』、
キャサリン・プライス著、笹田とも子訳、
株式会社KADOKAWA、2024年

 この本は、スマホと完全に関係を切るための本ではありません。
 便利な道具としてうまく距離を取り、上手に付き合っていくための本です。なにかとスマホをいじりすぎて何時間も経ってしまう私にとっては、うってつけの本でした。

 一気に読む本ではなく、少しずつメソッドを攻略し、やがて依存から抜け出していくのを目指します。
 このnoteに記事を少しずつ書いて、進捗状況を伝えていこうと思います。
 この本に出会えたのは渡りに船でした。

 読んでいる最中ですが、出てきたメソッドの一部を実行しました。


自分に現実を突きつける

 まず最初にスマホ使用時間計測アプリをインストールしました。
 これで現実が明らかとなります。スマホに記録が残っている限りの一日における、スマホ操作を継続した最長時間は。
 最高で10時間52分48秒。
 10時間52分48秒。10時間52分48秒。10時間52分48秒。

 目玉が飛び出ました。一週間分ではないです、一日分の最長時間です。多分、ユーチューブで一日中音楽を聞いていたんだと思います。
 由々しき事態です。完全なる文明の利器への人類の敗北(一人称がでかすぎる)です。
 早急になんとかしなければいけません。幸いなことに、このスマホ使用時間計測アプリには、アプリの使用時間を縛る機能がついていたため、それを実行しました。
 このアプリです。

 自分の指定した一定の使用時間を超えると、使用したいアプリがブロックされて、時間を大切にしろという格言が表示されます。
 例として試しにnoteアプリでやってみた画面がこちらです。

実際のブロック画面
時間に関する格言が訴えてくる

 これは中止せざるを得ません。
 なおこの記事はパソコンでブラウザから、ログインして書いているので大丈夫なのです。
 本当に必要なときはこのように、パソコンを立ち上げて、ブラウザを開いて、ログインして、手間ひまかけて書けばいいのです。
 実際にやりたいことなら、時間と手間をかけて、途中で冷静になってでもやります。

 スマホアプリはワンタップで繋がれてしまうため、長時間使用が問題になると、上記の本の『スマホ断ち』にも書かれていたため、それを実行しました。
 ほんの少しの手間をかけるように仕向けることで、必要以上にスマホに縛られる事態を減らすことができます。
 やっていることは、ほんの一工夫ですが、効果はてきめんです。
 続けていこうと思っています。
 もう半分ほどで本を読み切れるので、読了したらまた改めてレビューを書こうと思います。


追い詰められたときはまず周囲に相談を

 意外な出来事で自分のツイッターとの付き合いを見直す機会を得ましたが、事件が事件なのでなんだか微妙な気分です。
 家族からも「なんだか静かだね」と言われたので訳を話したら、件の出来事がニュースになっていて、何があったのか知っていた様子でした。

 今回の出来事で不安に思ったり、気持ちを引きずられそうになる方は、周囲に相談したり、いのちの電話にかけて話をしたりするだけでも、少しは気が軽くなるかも知れません。
 一人悩んで思い詰めて、取り返しのつかなくなる前に、ぜひそうしてください。
 
 私はテレビのニュースを見ても、さほど気持ちを引きずられて病むということはあまりないのですが、今回のことは順を追って見ていたせいか、亡くなった方の作品のファンだった訳でもないのに、忘れられない出来事になりました。

 ここまでお読みいただいて、ありがとうございました。 

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