押し付けられたくない人達の行く末を考える・前編

人は一匹狼を気取っていても孤独に生きていくことはむずかしい。
そして、大抵の人間は自ら「入りたいコミュニティ」を探し、加入してみたりもするが、理想を抱くせいか意外とかなりの頻度でミスチョイスだったりする。
逆に、強制的に属性を与えられたり、何かのグループに入れられると、仮に真面目に取り組めばどれだけ馴染む場所だったとしても反発する。何故ならそこには自由意志が無いからだ。人は自分が選択したという納得のもとに生きている。
しかし、馴染む場所を手に入れる機会をそんな理由で失う事にどれだけの意味があるかと言うと、かなり微妙である。

観測範囲だと、〇〇人に始まり、老害、〇〇世代、〇〇の大先生、意識高い系などの枠で括られると人間はキレ散らかす事で有名だが、逆に厭世、ADHD、JK、オタク、などはこぞってなりたがる傾向がある。
これは実生活レベルに落とし込むと、恋愛で悩んでいる人間に客観的な解決策を与えてもまず間違いなく好転はしない。「そのやり方じゃ幸せになれないよ」などと言おうものなら、反発から更なる地獄に身をやつす事うけあいである。

あえて強い言葉で書こう。人が自分の身の振り方を決める際に、内容の良し悪しは関係無い。自分が納得しない以上はどんな最適解でもそれは暴力であり、悪しきものと受け取るし、自ら選び取ったものであれば何よりも正しくなる。
人にとって押し付けられるということは、それだけ冷静さをかくファクターとなる。

と、いうことで、お察しの方もいるとは思うが、今回はここからが本題で人の持つ「自分で決めたい」という性質をどう改善していくかという話だ。
ここを改善するだけで、人生の幅はグッと広がる。

まずは、相手の気持ちになってみよう。人に何かを自発的にさせる為に、何をするかというと時間をかけること、下準備をすることが必要になるだろう。
何を言われても反発しそうなタイミングを狙い、行かせたくない方向の属性を、先手を打って相手に突き付ける。
その際、実際にどれだけ正しいか、逆に外れているかはあまり関係無い。きっと「そうじゃないんだよなぁ」「いえ、違います」「そうは思ってないですね」等の否定で退路を自ら潰すことになるのを狙うに違いあるまい。
いっそ「コイツが言うから反対意見に立ってやる」くらいまで行けばしめたものである。
何を言われてもムカつく状態であれば、上記のような相手の言質を取っていくスタイルの方が、いわゆるソクラテス・ストラテジーやカリギュラ効果よりも確度が高い。分かりやすいのは相性の悪い親、教師などだろうか。
なんせ、人間は自分が選んだ道であれば、行き先が地獄でも虚無でも喜んでひた走ってくれる。何かしらにたどり着いてしまうであろう道を、あえて押し付け否定させ、自らの手で潰させることが必要だ。

退路を塞いだら次にやるのは、その問題に対して終わりのない悩みの渦に飲まれそうな選択肢を選ぶように誘導することだ。
分かりやすい例であれば、死以外に解決の道は無いと思わせることなどが当たる。これは各問題によって違うので、あくまで一例として捉えて欲しい。
その後、実際にやる行動としては「いつやるの?今でしょ」的な追い込み方であるが、そこは今回の話とは少し性質が違うので割愛。

そういった選択肢を外部から狭められる為に必要なことは、先にも書いた通り冷静でいることだ。発言者や、状況、話している雰囲気などに対して、反抗的になればなるほど、人間は冷静さを欠く。インターネットで言えばレスバトルなどは、基本的に頭に血が上っているから起きることで、スルーできる、もしくは冷静に対処できるのであれば、話し合いは長引いたとしても、争いは起きない。

昔で言えば、大人になれということであるが、大人になる、冷静でいる、公平であること自体に、他の生き方と比べて特別高尚な意味があるかと言われると、そんなことは無い。しかし、生きやすさを評価軸にした場合、直情型や、怒りで全てを放り投げるタイプよりは、しっかりと腰を据えて冷静にものを見れる方に確実に分がある。

冷静でいる為の方法はまた後日。

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