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【イベント報告】藤野可織さんが語る、小説の書き方

こんにちは! 編集部員Aです。
先日の8月3日には、オンライン配信限定で「織田作之助青春賞事務局・三田文學編集部が送る夏のZoom座談会――藤野可織さんが語る、小説の書き方」というイベントを行いました。

藤野さんには、編集部からの3つの質問に加え、なんと29件もの参加者からの質問にお答えいただきました!みなさま、たくさんの質問をありがとうございました! 
 
また、どうしても今年応募したいけど当日見逃してしまった……というお声も多く、三田文學YouTubeチャンネルにイベントアーカイブ動画をご用意しました。今年の織田作之助青春賞の応募締め切りは8月31日です。どうぞ間に合いますように……!

※一部音声や映像に乱れがある場合があります。ご了承下さい。

以下、当日の様子についてのレポートです。少しでも雰囲気を感じ取っていただけたら幸いです。

冒頭、小説を書くきっかけとして、大学院卒業後に、そういえば幼少期に「お話を書く人」になりたかったことを思い出したエピソードを話してくださった。
 
藤野さんは24歳の新人賞応募から26歳の作家デビュー(「いやしい鳥」で第103回文學界新人賞受賞)までの期間が短いが、その頃、「ちゃんと終わらせる」ことが悩みだったそう。そうでなければ作品として成立しない。今でも難しいと感じているようだが、なかなか終えられない場合は、伝えたい情報の出し方の順番を変えてみるのだという。自分が本当に書きたいものとは違うかもしれない……とくじけそうな時も、「その時に自分が書けるものを諦めて書くしかない」。停滞を感じたら場面を展開してみたり、物語の中で直面する目の前のことを詳しく書くことで開けることが多いと語った。
 
また、フィクションと現実をスムーズに結びつけるためにも、描写を詳しくしてみることを意識しているそうだ。「困った時には描写」「私も諦めて書いているので、どうかみなさん、諦めてください」と、終始笑いを絶やさず、明るくエールを送っていた。
 
新人賞の応募は、枚数の規定や期限など枠が決まっている。
もしどうしても終わらせられない……という方がいたら、ぜひ参考にしてみて欲しい。

※余談だが、質問に加えて「個人的に、藤野先生の怖いお話の絵本が出て欲しいです!」という参加者の声があった。藤野さんは現在、岩波書店の「怪談えほん」シリーズの制作を進めているそう。絵本はそのうち出るので楽しみにしていてください!ということだ。


新たに「書きたい!」という気持ちになった若い書き手のみなさま! ぜひ、応募してみませんか? まだ間に合います!

詳細は以下よりご確認ください。

第41回織田作之助青春賞の受賞作は来年発売の『三田文學』冬季号(160号・2025年1月発売)に掲載されます。
ご応募、お待ちしております!

↓『三田文學』最新号はこちらから

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