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『三田文學』2022年秋季号(151号)のご紹介

こんにちは! 『三田文學』編集部です。
今回のnoteでは、2022年10月発売の『三田文學』151号の紹介をしていきます。

真っさらな状態がベスト。そこから浮かんでくる言葉で表現する。

—『松本隆 言葉の教室』延江浩著(マガジンハウス)より

ロックバンドはっぴいえんどのドラム・作詞として活動されていた、稀代の名作詞家・松本隆さんに、数々の革命、学生時代の活動、筒美京平さんとの仕事や詞をつくる時に意識していることなどについて語っていただいたシンポジウム「松本隆〈言葉の教室〉」を収録いたしました。
 
フリーアナウンサーの宇賀なつみさんを司会に、昨年11月発売の『松本隆 言葉の教室』の著者、延江浩さんが聴き手を務める第一部。現役の学生たちと松本さんの質疑応答の第二部。合わせて17ページでたっぷり収録しております。

母校の学生たちに語る松本隆さん

歌詞の「余白」の大切さについてなど、創作の秘密を語っていただいています。ファンの方はもちろん、創作を志す方にとっても楽しんでいただける内容になっています。

今号の特集は「没後百年―生き続ける鷗外」。
 『三田文學』は1910年、森鷗外と上田敏が永井荷風を編集主幹に推薦したところからはじまりました。

没後、百年という時間が経ちながらも、いまなお読まれつづける鷗外の魅力をインタビューの形で、平野啓一郎さん([聞き手]小平麻衣子さん)、伊藤比呂美さん([聞き手]粂川麻里生さん)にそれぞれ語っていただきました。

他、評論に井戸田総一郎さん「演劇人 森鷗外――『三田文学』と自由劇場」、合山林太郎さん「鷗外と明治の漢詩人たち――艶情の系譜」も掲載しております。

小説では、辻仁成さんの連載「動かぬ時の扉」、第24回三田文學新人賞を受賞された佐藤述人さんの中篇「つくねの内訳」、大嶋岳夫さんの短篇「本郷通り――ある作家の想い出――」を掲載しております。

今号の目次をご紹介いたします。

■シンポジウム
松本隆〈言葉の教室〉 松本隆 
[聴き手]延江浩[司会進行] 宇賀なつみ
 
◆巻頭詩
TSUKISARA 6 田野倉康一
 
◆詩
うぃ。すぃねまとぐらふぃーきヱ 、るそぅんⅧ 蜆シモーヌ
 
■特集 没後百年―生き続ける鷗外
◆インタビュー
鷗外の描く〈生〉と〈死〉 平野啓一郎
[聞き手]小平麻衣子
森鷗外、切腹する身体と文体 伊藤比呂美
[聞き手]粂川麻里生
◆評論
演劇人 森鷗外――『三田文学』と自由劇場 井戸田総一郎
鷗外と明治の漢詩人たち――艶情の系譜 合山林太郎
 
◆小説
つくねの内訳 佐藤述人
本郷通り――ある作家の想い出―― 大嶋岳夫
◆評論
愛国と棄国のあいだ――上海の堀田善衞 奥憲介
 
■ウクライナ・ロシアからの声
◆評論
「ウクライナは勝つ!(ウクライーナ・ペレモージェ!)」という歌について 原田義也
◆2022年2月24日のロシアによるウクライナ侵攻以降に書かれた詩
[訳]原田義也
2022年3月14日・2022年3月22日 ターニャ・ヴラーソワ
2022年4月13日・2022年4月22日 リュドミーラ・ゴロワ
 
■連載
動かぬ時の扉 [第三回] 辻仁成
琉球弧歌巡礼(りゅうきゅうこうたじゅんれい)[第五回]
『ブラジルぬサビヤ』 宮沢和史
東京日記[第四回]禅と煙草 クリストフ・ペータース[訳]粂川麻里生
インティマシーの倫理[第六回] 世界の中の居場所 山内志朗
浅草の笑い[第六回]
 浅草芸人盛衰記 浅草オペラの女優たち 岡進平
 大上こうじの浅草21世紀と浅草 大上こうじ
文芸時評[第六回]文学の境界線ボーダーライン  彼らの〈戦場〉から、彼女らの〈フィールド〉へ 仲俣暁生
予言と言霊  出口王仁三郎と田中智学の言語革命[第十回] 鎌田東二

■短歌/随筆
歌評たけくらべ[第四回] 水原紫苑×川野里子
■俳句/随筆
融和と慰謝の俳句[第三回] 髙柳克弘
■映画評
電影的温故知新 [第十七回] 佐藤元状
■音楽評
ラップの詩学 [第十四回] 大和田俊之

■書評
松浦理英子『ヒカリ文集』 河内恵子
キム・スム『Ⅼの運動靴』(中野宣子 訳) 滝口葵已
佐藤洋二郎『Y字橋』 関根謙
モニク・トゥルン『かくも甘き果実』(吉田恭子 訳) 巽 孝之

■新 同人雑誌評 佐々木義登/加藤有佳織
■ろばの耳 衛藤栄津子/神宮みかん

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