20231015_宗教と国の運営について考えたこと_覇権で読み解けば世界史がわかる_紹介と感想9


はじめに

こんにちは、Keiです。

 今まで私にとって"元気が出た"と思ったコンテンツや"役に立つかもな"と思ったコンテンツや考え方を紹介してきました。今回も良い人生にするために"役に立つかもな"と思った考え方を紹介していきます。

参考書

この度、参考にした本は
『「覇権」で読み解けば世界史がわかる』神野正史
です。

内容と感想

 前回の記事では"旧秩序と融合した新秩序"までの部分を読んで感じた事を書いきました。

 今回の記事では"新興宗教の蔓延"までの部分を読んで感じた事を書いていきます。

内容

 政治的な混乱は"帝政(共和主義を基盤とした帝制)"という新たなシステムを取り入れることで安定した。しかし、根本的な問題の"決定的な貧富の差"は解決しなかった。民は貧富の差を合法的にも非合法的にも解決できないことを知り、絶望感を生み、宗教にすがることとなった。
 キリスト教が蔓延した結果、当時のローマのアイデンティティとなっていた"ローマ精神"が失われ、混乱と共に崩壊していくこととなった。
 人は絶望に追い込まれると妄想に救いを求めるため、国家が崩壊過程にある時は新興宗教が蔓延することが多い。そしてそれが国を亡ぼす元凶となることも珍しくない。

感想

 なぜ人が宗教に頼ることになるのかを学ぶことができました。
 根本な問題の"貧富の差"の解決を行わなかった結果、生じたことだと思います。国として長く健全に繫栄するためには、富の再分配を行い、なるべく貧富の差を無くし国内を安定させた上で、そのエネルギーを外に向けて発していくということが大事な気がしました。富んでいる者から多くの富を再分配するほど短期的な全体の利益を重視していて、再分配の量が少ないほど短期的な個人の利益を重視しているのだと思います。再分配の量のバランスと用途の使い方が上手い政府ほど、長期的に安定的に繁栄する国を運営できるのだと思います。難しい問題ですが、歴史から政治や経済について学んだり考えたりするきっかけが作れたことは良いことだと思いました。
 宗教に限らず、お酒や薬剤なども現実逃避の一種だと思います。過度に流行ってしまう根本的な原因は、受け入れられないほどの現実が生じてしまうことだと思います。そのような状況にならないように社会を運営していけると良いと思います(一応、民主主義なので社会は全員で運営するものだと思っています)。個人としては、合法のものでも過度に依存しすぎると身を滅ぼすという点は意識したうえで、付き合っていけると良いと思います。
 結果として、宗教や薬が国を亡ぼす元凶となることもありますが、根本的な原因は違うところにもあると学ぶことができました。今後も歴史に学ぶことを続けていきたいと思いました。

最後に

 "貧富の差"や"政治の腐敗"などが絶望を生み出した結果、宗教や薬の蔓延に繋がってしまうと思います。内部を安定させたうえで現実逃避しなくても良い社会を実現できると集団として長く繁栄できると思います。個人的にもそんな社会を実現できると良いと感じています。
 多くの人が現実逃避しなくても生きていける社会を運営していきましょう!

 どなたかの参考になれば幸いです。

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