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『人は話し方が9割』 #4

こんにちは!
寒い日が続いていますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

新型コロナウイルスは、相変わらず猛威を奮っていますが、
お体に気をつけて過ごしましょう!

本日は、
永松茂久さんの『人は話し方が9割』を紹介してきます。

「自分は会話が苦手、、」とか、「周りに人が集まらないなあ」と
考えてしまうことは多いと思います。

そんな悩みを解決すべく、本書では、
「話し方」や「会話」が上手くなる方法を徹底的に解説しています。

でも、要約を始める前に、皆さんに知っておいてほしい前提条件があります。

「自分がうまく話せるようになるためには、
自分がうまく話せるような環境を作ること」

まずは、この前提条件を理解しておいてほしいです!

本書は、口から出す言葉の「テクニック」だけを取り扱う本ではありません。

それでは、要約を始めていきましょう!!


会話がうまくなる方法


いきなり、単刀直入に結論をお伝えします。

会話がうまくなる方法は、
「苦手な人との会話を避け、大好きな人と話す時間を増やす」です。

「こんな方法で大丈夫なの!?」って思った方も多いと思いますが、
実は、この方法を実践するだけで、「好循環」になるのです。

私たちは、話している最中に頭が真っ白になったり、
自分でも何を言っているのか分からなくなったりした経験から、
話すことに苦手意識を持っています。

しかし、大好きな人と会話することで、会話への苦手意識が軽減し、
話し方が上手くなります。

さらに、話し方が上手くなれば、苦手な人がいなくなり、
人に好かれるようになります。

さらにさらに、人に好かれれば、
自分の周りにチャンスもお金も集まってきます。

このように、日常のコミュニケーションがうまくいくと、
人生は豊かになりますし、自分の「味方」が増えるのです!


「話が上手い人」はどんな取り組みをしてる?


先にも述べたように、
「話が上手い人」は、話しやすい環境作りに取り組んでいます。

なぜ、そう言えるのでしょうか?

私たちは、話す際に一度や二度、苦い経験をしたために、
「自分は話すのが苦手」だと思い込んでいます。

これは、話し方における自己肯定感が失われている状態です。

一度や二度の経験なんて気にせず、
もっと、自分をラクに、楽しく肯定して、話し方をうまくしていきましょう!

では、どのように「自己肯定感」を高めていけば良いのでしょうか?

その答えこそが、「全肯定」の環境作りです!!

皆さんもこんな経験はないでしょうか?

「怪訝そうな表情をしている上司に、うまく話せない、、」
「すぐに何事にも反対してくる先輩には、何を話せば良いか分からない、、」

これらの状況は、「全肯定」の環境ではないから話しづらいのです。

もし、上司がニコッとして、頷きながら話を聞いてくれたら、
先輩が同意しながら、共感してくれたら、話しやすいのではないでしょうか?

つまり「全肯定」とは、
「話している相手を決して否定しない、そして自分自身も否定させない環境」
のことです。

「否定のない空間」を作って、
「話せる」というメンタルに持っていきましょう!

人は、「自分を肯定してくれる人を肯定する」習性があります。

つまり「否定のない空間」を作ることは、
人間関係を作っていく大きな要素になるのです!


「否定のない空間」を作り上げる


「否定のない空間」を作り上げる事が、
「話せる」というメンタルに持っていく上でも、「人間関係」を構築する上でも、
効果的にはたらく事が分かったと思います。

では、「否定のない空間」を作るために、どうすれば良いのでしょうか?

そのコツは、全部で3つあります。

①否定禁止

人は、否定発言をされると、
潜在能力やパフォーマンスが低下するという結果が出ています。

一人ひとりが自由に発言するモチベーションが奪われている状態では、
とても「話せる」というメンタルに持っていけるとは思いませんよね?

②笑顔でうなずく

自分が話しているときに、相手がうなずいてくれると、
自分の心の扉が開き、「安心感」が高まりませんか?

「安心感」が高い環境というのは、話す力が引き出される環境です。

③プラストーク

前向きな話は、人を元気にします。

積極的に「人を褒め」たり、「感動した話」をしましょう!

明るい言葉は、明るい雰囲気を作ります。

以上、3つのコツを活用して、
「否定のない空間」つまり「全肯定」の環境を作り出しましょう!

「全肯定」してくれる場所に身を置けば、
「話すこと」が好きだった本来の自分を取り戻す事ができます。


「話し方」すべての基礎となる大原則


「話す」のに適切な環境を作る事ができたら、
次は、実際にどう話せば良いかを知る必要があります。

その前に、「大原則」が3つあるので知っておきましょう!

①人は誰もが自分のことが一番大切である。そして自分に一番興味がある。
②誰もが自分のことを認めてほしいし、わかってほしいと願っている。
③人は自分のことをわかってくれる人を好きになる。

ここから何がわかるでしょうか?

「聞く」という行為を通して、
「相手」の自己重要性を高めれば、「好き」になってもらえるのです。

つまり、話し方において一番大切なことは、「聞く」ことなのです!!

聞き方を鍛えて、「私はあなたに興味を持っているよ!」と示すことで、
「自分の気持ちをわかってほしい!」「自分の話を聞いてほしい!」という欲求に
応えましょう!


聞き上手な人の聞き上手たる所以


話し方において、「いかに聞くか」が重要であることは分かったと思います。

では、「聞き上手」な人が実践しているコツを2つ紹介します。

コツ① 「3つの表情」でリアクションする

「表情??3つ??顔の表情以外わからない!!」
と考える人が大半なのでしょうか!

残りの2つは、「声の表情」「体全体の表情」です!

3つの表情を活用するということは、つまり、
「笑顔で聞き、自分の感情を言葉に乗せ、身振り手振りを使って
相手にリアクションする」
ということです。

コツ② 拡張話法

相手に気持ちよく話してもらうには、
相手が、自分で自分の話を広げていくのが一番手っ取り早いです。

話を聞きながら、それを広げていけば、相手に好かれ、
結果的に「またこの人と会いたいな」と好感を持たれるのです。

では、どのように相手の会話を広げていけば良いのでしょうか?

そこで、「拡張話法」という技術があります。

「拡張話法」には、順番があって、
感嘆→反復→共感→称賛→質問の順です。

まず、感嘆から見ていきましょう。

「感嘆」のコツは、
「自分が発する言葉の感嘆詞を伸ばし、絵文字をつけて感情を込めること」です。

例えば、相手が、「〇〇なことがあったんだよ」と言ってきたら、

「へー♪」「えー!?」「わー♡」のような返事をするのです。

感嘆詞を使った瞬間、
相手に一気にスイッチが入ることがあります。

次は、「反復」です。

注意する点としては、「言い換え」ではないということです。
言われた通りに、「反復」すれば良いのです。

例えば、「僕、冬はスノボ三昧なんだよね」と言ってきたら、
「へー♪ スノボですか!」という感じです。

反復をすれば、相手は、次の話をしやすくなるのです。

次は、「共感」です。

「わかります」「大変でしたね」のように、
相手の感情に寄り添う表現をを使うようにしましょう!

四つ目は、「称賛」です。

「素敵♡」「さすがだね♪」「すごい!」のような言葉に感情を乗せて、
相手を評価しましょう!

最後は、「質問」です。

「それでそれで??」「ねぇ、もっと聞かせてよ」と言って、
相手に質問しましょう!

いいタイミングで質問が入ると、
相手の話にどんどんドライブがかかります!

この5ステップが、「拡張話法」です。

人は、自分のことをわかってほしい生き物です。
「拡張話法」を使って「聞き上手」になれば、相手は気分良く話してくれます。


「また会いたい」と思われる人の話し方


この章では、「また会いたい」と思われる人になるためのヒントを、
3つ厳選しています。

①褒める

「なーんだ。当たり前のことだな。」と思った人もいるかもしれません。

しかし、褒め方はかなり重要で、
むやみやたらに褒めても、悪い印象を持たれてしまいます。

まずは、「相手が何を大切にし、どこを褒められると嬉しいか」を観察して、
「褒めるべきポイント」を探しましょう!

そして、「褒めるべきポイント」がわかれば、心から褒め称えましょう!

さらに、相手から、「もっと会いたい!」と思われるために、
「褒める」時、二つのことを実践してみてください。

まず一つ目が、「やっぱり」という言葉を使うことです。

この言葉には、「普段から思っていて、なかなか言えなかったけど、」
という意味が隠されています。

「普段から、そう思ってくれてたの!?」と、
改めて嬉しい気分になりますよね!

二つ目が、ボソっとつぶやくように褒めることです。

例えば、パートナーが去り際に、
「やっぱりあなたが、一番相性が合うわ♡」と言われたとしたら、
想像しただけでも、嬉しさがこみ上げてきますよね?

まずは「褒めるべきポイント」を探し、
見つかったら、二つのテクニックを使って「褒めて」みてください。

②相手の名前を起点にする

ビジネスシーンなどで、名刺を受け取ったら、すぐに名前をインプットします。

そして、相手の名前を起点に、会話を広げていきましょう。

その時、すぐに相手を名前で呼び始めることを心がけてください。

自分の名前を頻繁に呼ばれると、自分自身が受け入れられたと感じ、
「安心感」や「親近感」を抱きやすくなるそうです。

「安心感」や「親近感」が高い環境は、
話が引き出されやすい環境であり、「話し方」が上手になる環境です。

③自己紹介をレベルアップする

もし自己紹介で、言葉に詰まっていたり、余分なことを話し過ぎる人がいれば、
「また会いたい!」と思いませんよね?

だからこそ、「心に響く」自己紹介を作りましょう!

ここで、自己紹介を作る手順を3ステップでご紹介します。

①自分史を箇条書きで書く
②出身校など、余分な情報を省きながら、自分史を文章でまとめる
③今の自分をずばり表現するキーワードを絞る

このステップを通して、単なる「略歴」ではない、
自分の「思い」が乗った、素晴らしい自己紹介を作り上げましょう!


人に嫌われない話し方


相手の感情を良くする話し方はもちろん大切ですが、
それ以上に、相手の感情を害さない話し方をすることが大切です。

コミュニケーションにおいては、「好かれる前に、嫌われない」ように
細心の注意を払いましょう!

では、嫌われない人になるためにヒントを3つ紹介します!

①余計な一言を言わない

どんなに自分が正しくても、どんなに本当のことでも、
必要のない場面で、むやみに相手を傷つけるのはやめましょう!

例えば、「私、犬が好きなんだよねー」と言われたとします。

ここで、どれだけ犬が嫌いだとしても、
「俺は、犬嫌いなんだよねー」と言ってはいけません。

そんな時は、「そんなにかわいいんだね!いいね!」と言えばいいのです。

相手だって、犬を好きになってほしいと強要しているわけではありません。

相手の感情に寄り添う言葉を発し、「全肯定」の環境を作りましょう!

②正論は変化球で伝える

どうしても相手の誤りを伝えないといけない場面ってありますよね?

でも「正論」って、とても伝え方が難しくて、
伝え方によっては、相手を傷つけてしまう恐れがあります。

「正論」だからこそ、真正面から言わない配慮が必要なのです。

では、「正論」を変化球で伝えるためにはどうすれば良いでしょうか?

「正論」を話す前置きとして、
「私も同じ間違いをしたことがあるのですが、、、」とか
「私も昔上司から怒られたことがあるのですが、、、」を付けてみてください!

つまり、
「相手と同じ目線に自分を置き、相手に寄り添いながら共感を得るような伝え方」
をするのです。

こうした「繊細な配慮」ができる人は、
人から嫌われることもなく、人間関係をスムーズに進めることができます。

③相談されても、ポジティブアドバイスはいらない

皆さんは、人から相談されることが多いでしょうか?
それとも少ない方でしょうか?

いずれにしても、相談を受けた時は、
これから言うことを覚えておくと、大変有効です。

相談に来る人は、「とにかく話を聞いてほしい」
「自分のことをわかってほしい」「共感してほしい」という思いが強いです。

つまり、解決策やプラス方向への転換を求めているわけではないのです!

実際にアドバイスを求められた時は、
以上のことに注意しながら、アドバイスに応えましょう!

具体的は方法として、「客観的」かつ「謙虚」に応えることがベストです。

「これはあくまで私の意見だけど、、」
「こんな考え方もあると思って聞いてね」

から始めると、相手の心にスッと言葉が入ります。

ぜひ、相手の相談事を、共に悩んで、共に考えてあげましょう!


嫌われる人の話し方


自分が嫌われないために、嫌われる人の話し方を知って、
反面教師にしましょう!!

今回は、嫌われる人の話し方の特徴を3つ紹介します。

①4Dワードを連発する

「4Dワード??なんだそれ??」と思った人が多いでしょう。

4Dワードは、使ってはならない言葉のことで、
「でも」「だって」「どうせ」「ダメ」の頭文字を取ったものです。

これらの言葉を使ってしまえば、会話自体がネガティブトークに変わったり、
ネガティブな人という印象を抱かれやすくなります。

言葉のクセは、人格のクセです。

知らないうちに、「ネガティブな人」という印象をもたれないように、
日頃の言葉遣いには気をつけましょう!

②相手の話を奪う

人間は誰しも、趣味嗜好があり、
それを誰かに話したいという欲求を持っています。

そこで、相手と共通の趣味を見つけて話すことは、
「また会いたい!」と思わせるのに得策です。

しかし、相手との共通点が見つかったとしても、
「相手から話を奪う」という行為は、絶対にしてはいけません。

もちろん、自分も精通している世界の話であるため、
率先して話したくなるのはよくわかります。

それでも、相手に気持ちよく話してもらうために、
「拡張話法」を実践しながら、「聞く」ことを徹底しましょう!

③負け惜しみを言う

他人と比べて、相手が優れている時、
「すごいな」と言う気持ちを抱くのと同時に、多少嫉妬の念を持ちませんか?

これは、人間としては当たり前の反応です。

しかし。この感情を表に出すかは、別問題です。

嫉妬して、負け惜しみを言ってしまったら、
周囲からの評価は、残念なものになります。

一方で、相手を素直に称賛できる人は、同じく称賛されるようです!


人間関係は、話し方が9割


「全肯定」の環境作りや、「拡張話法」「プラストーク」など、
本書で書かれた「話し方」を磨けば、きっと不思議な変化が起こります。

周囲に話しづらい人、苦手な人、嫌いな人がいなくなります。

自分自身の心が変われば、話し方が変わり、
話し方が変われば、人間関係が大きく変わるのです。

心が変わり、話し方が変われば、
周囲には、自分と似た心を持つ人が集まります。

大好きな人たちと楽しく過ごせれば、話すことへの苦手意識がなくなり、
話すのがもっと上手になります。

話が上手になれば、これまで苦手だった人とも、
上手にコミュニケーションが図れるようになります。

皆さんはまず、自分がうまく話せるような環境作りから取り組みましょう!!


本日は以上になります。最後まで読んでくださりありがとうございました!!

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