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愛すべきキッチン越しカウンターの世界

こんばんは、今日も食日記ごらにただきありがとうございます。

夜な夜な更新が習慣に。
ゆったりエッセイ書く時間が落ち着くー


今日の食日記

ご飯を食べにいく時、好きな席どうぞ〜に異常な抵抗がある。
席によって見える景色、香り、なんなら味までも変わってしまうのではないか?と思っているため、そんな難しい質問を飛ばさないで欲しいのだ。

入店直後そんな自由な選択肢を与えられては、パニックに陥ってしまうではないか。
「この席なら何を食べれば良いのだろうか」「いやー、あの席は4人掛けだから、1人で座るとなるとちょっと食べ心地が悪そうだなぁ」とか。
僕だけでしょうか?

1人でご飯に行くことが大半な僕は、とにかく食べ心地の良さが必要なのだ。誰とも会話することなく誰かに美味しいを伝えるわけでもない。
1人で食べて、1人で感想を漏らし、1人で退店する。そこに欲しいのは居心地、食べ心地の良さだけなのである。

そう、だから好きな席どうぞという質問は難しすぎるし、かと言って適当に配席されては困るのだ(勝手な客だ)。

そんな1人好きな僕にとって、最も格好な席になりやすいのはカウンターだ。しかもキッチン目の前のやつ。
シェフの技という技を特等席で見られるというのは、アーティストのライブの一番前に当たったくらいの奇跡的な事象なのである。

迫りくる迫力に、ライブ感のある香り・湯気、雑多に置かれたフライパンや包丁はシェフのテリトリーを表している。
料理から料理に移る手捌きや、流れの中で作り上がるその様は、「今日食べられなくても、いいんじゃないか」と謎の納得感に陥ってしまうのだから本当に面白い。

キッチン越しカウンターの世界はどうやら奥が深そうだ。


今日のお店

那須塩原の名店、「南国食堂マムアン」には通うこと2週間ぶり。すっかり常連の仲間入り(?)だ。

ハーフ&ハーフで注文する術を習得してからは、ここぞとばかりに通い詰め、メインメニューの7割を制覇するまできた。
ここまで同じお店に通った経験はなく、いつ来ても何度来ても美味しさが圧倒的に突き抜けているからすごい。

前回はパッタイ&カオマンガイの王道ハーフ&ハーフにしたが、それは美味しかったなぁ。そういえばキッチン越しカウンターに案内してもらい、ヌードルが茹で上がるタイミングに合わせたパッタイ具材の調理タイミング、すかさずお皿に盛られるカオマンガイのご飯。盛り付け完了のタイミングでちょうど焼き上がる揚げ焼きの目玉焼きとか、見事なエンターテインメントを拝見させていただけた。

今回は寒くなる直前に、「プンティットヌン」をいただきたく、(一応)夏が終わる区切りとして食べに来た。寒い冬には絶対あったかいスープが飲みたくなる。

今日は偶然にも若干空いたタイミングだったので、ほぼ待ちなしで入店(歓喜)。

「え、いいんですか、、、」

またもやキッチン越しのカウンター席を射止めることに成功し、この上ない高揚感の中、どっしりと鎮座した。


ここぞカウンター南国の世界

南国感のあるお皿のタワー越しに、マムアンの企業秘密が広がっている。オーディエンスにここまで公開して良いものなのか、、、
相変わらずの手捌きに感動しながら、そんなことを思って眺めていた。

それは食い入るように見ていたのだろう。やりにくそうに僕の目を気にしながら、キッチンが踊り出す。

個人的にマムアンキッチンの好きな点。
・左側の茹でる専用鍋(当社調べ)では基本ヌードルともやしが茹でられているのだが、上げるタイミングは全部体感で、さすがの流れに感動する。
・やっぱり揚げ焼目玉焼き用のフライパン(再び当社調べ)に目玉焼きが落ちて「カラカラ」鳴りはじめた時の、「お、仕上がるぞ」の瞬間の歓喜。

などなど。

特等席の贅沢感と言ったらこの上ない、至福の時間。定点カメラでYouTubeライブお願いしますと言いたいところである。

プンティットヌンが来た頃には、もう満足度100%越え。


さっぱりお酢の効いたタレをかけ、たっぷりのお野菜とスパイスの効いた豚肉を豪快に混ぜあわせていただく。

すっきりとした味わいに迸るレモングラスはパクチーの香り。
その重なり合いに、豚肉のスパイス香る肉肉しさが、食べ応ばっちりのアクセント。

いつもリラックスして食べ進める僕も、今日だけは一気に啜り切った。

食べながら見るのは、もちろんカウンター越しのキッチン。食べ終わっても同様に。
そのファンタジーは絶対に立ち入れない領域だけれど、こっそり覗き見する背徳感がまたたまらないのだ。

今度キッチン見学ツアーなんて企画してれないかなー。
そう妄想しながら店を出た。

美味しいひとときに、ごちそうさまでした。
では、また次回。




今日のお店:南国食堂マムアン(栃木県那須塩原市上厚崎377-55)



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