けいの食日記

【フードエッセイスト】 ~食と暮らしをエッセイに~ 食シーンにある感動や苦痛、美味しさ…

けいの食日記

【フードエッセイスト】 ~食と暮らしをエッセイに~ 食シーンにある感動や苦痛、美味しさ、何とも言えない気持ちを思ったままに綴る。 お店に行ってはぶつぶつと呟く、食が生きるモチベーションです。 丁寧に、繊細に、大胆に。食と暮らしを描きます。

マガジン

  • 好きな食堂の話

    とにかく美味しい、好きなお店のエッセイを集めました

  • 喫茶店の話

    小汚い純喫茶には、コーヒーとモーニングファンタジーがある。

  • おやつの話

    甘いものに目がない私。 スイーツ録をまとめました。

  • 休日朝食日記まとめ

    朝食を人生の生き甲斐にする僕が、休日の朝に呟く朝食日記です。 土日休みではない、でも会社員な僕の不定期連載。 食に対してその時思ったこと、気分、出来事、つらつらと綴っています。 ぼーっと日常をチラ見したい人。 力を抜きたい人。 朝を優雅にしたい人。 そんな人たちと共感できたら嬉しいです。

最近の記事

蕎麦の出会いは一期一会(手打ち蕎麦柏屋 那須)

こんにちは。 久しぶりに更新になってしまいました。 最近はどうしようどうしようと更新を滞らせながらも、日々生きていまして、、 エッセイとして残していくこと、文章を書いていくことの意味を見失いそうになりながらも、ちょっとした小日記のように綴れれば良いかな〜とそのタイミングを待ちながら更新を目指しております(緩くすいません) 最近の蕎麦一期一会の呟きを。 僕が住む那須周辺は美味しい蕎麦屋がたくさんある(らしい)。 自称蕎麦好きではあるが、進んで行きたいとならないのは、蕎麦を

    • 新潟 千代鮨のカウンター備忘録

      6月がもうすぐ終わるそう。 嘘のような本当の話が、まさに月日の流れの速さだと思う。会社の仲良しさんと、新潟に行こうと思い切って行ったのはまだ同じ月内の話だったなんて、信じられるだろうか(無理) 4月に行くはずだった旅のリスケだけあって、入念に“寿司欲”を我慢してきた我々。 新潟でカウンターに腰掛け本格的な鮨(寿司)を食べようぜ、と意気投合してから、しつこく決起会を開き「寿司食べちゃダメだよ」の契りを交わしてきた。そりゃもう、この日のためにというエネルギーを持って。 夜18

      • またまた愛するマムアンにレターを

        こんなに見た目が映えないのに(お店公認)、おかしいくらいに美味しい。 最近本当に行けることが少なくなった。 仕事もあり、休日に殻に篭りたくなったりするし、今日は人と会う気になりません、という休日ばかりで、、、 久しぶりに行った故郷の味は、パッタイとキーマオだった。 パッタイのニラの半焼き加減と、時々塊で入っている卵が当たると嬉しい(わかる人いる?) マムアンの沼にズボズボにハマっていくリピーターが爆発的に増えている気がして、どこか嬉しくなんか悔しく、でもやっぱり自分の

        • お家カオマンガイ修行

          タイのチキンライスはすごいことになっている。 エスニックでありながら、日本の炊き込みご飯が持つ”落ち着きの実家飯”を醸し出す、それはカオマンガイという(もう珍しくもないか、)。 僕は大のタイ料理好きだが、ついつい辛さを求めてしまって、鋭い光線のようなスパイシーな刺激が刺さると、カオマンガイのあのチキンの旨みを見失ってしまい悔しい。 ジワ〜〜って広がるあのチキンエキスをたっぷりと吸ったカオマンガイという美食を、こうも味わえないものか、、、と。 日々通う大好きなタイ料理店にも

        蕎麦の出会いは一期一会(手打ち蕎麦柏屋 那須)

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        • 好きな食堂の話
          20本
        • 喫茶店の話
          12本
        • おやつの話
          26本
        • 休日朝食日記まとめ
          17本

        記事

          南国マムアン天国行き(正式名称:南国食堂マムアンなり)

          4月に誕生日を迎える自分を少し不運だと思ってきた。 まず新しい場所で何かがスタートすれば、交友関係を築くだけでGWを迎えてしまうし、そこで忘れられた誕生日を思い出す人も少なく、僕の誕生日を祝ってくれる人は限りなく少ない。 家族と本当に少ない一部の友達は僕の誕生日を覚えてくれているが。 そんな24年間を過ごしてきた僕は、自分で自分の期限を取る術を不本意にも磨いてきてしまった。 百貨店できらきらのお惣菜を豪遊してテーブルに並べてみるとか、ホールケーキをフォークで突くとか。

          南国マムアン天国行き(正式名称:南国食堂マムアンなり)

          豚まん蒸篭蒸し代表宣言

          愛を込めて豚まんを蒸籠で蒸してみよう。 僕は豚まんを蒸籠でほわんほわんにすることを義務付けたい。 豚まんが内包するエナジーはすごい。 冬のコンビニ風物詩に捉えられがちだが、立派な中華料理の一つだ。 僕はそんなポケット食として肉まんを認めていない。もっと高く、豚まんを知ってもらいたい。ほわんほわん出来立てを。 551の本館”蓬莱本館の豚まん”を向井理と北村有起哉がそれは美味しそうに頬張るドラマ「先生のおとりよせ」をみて、蓬莱本館お試しセットをポチってしまった。そう、おとりよ

          豚まん蒸篭蒸し代表宣言

          SHOZOのブラックフォレストが美味しすぎた話

          題名の件から、すいませんがただの感想文ですが、、 当たり前に好きで美味しいと思って通っている場所だと、気づけば「美味しい」の感覚を超越してしまっていることがある。見失いたくはないその原点を忘れてしまっているような。 好きだから通うその原点を忘れてしまうなんてことがあって良いはずがないのに。 那須塩原の黒磯にはカフェ文化の雲の上の存在、「NASU SHOZO COFFEE」がある。カフェ文化に疎い僕は越してくるまでは知らなかったのだが、どうやらカフェ好きの終着点になるよう

          SHOZOのブラックフォレストが美味しすぎた話

          ビリヤニ変態コミュニティ(ビリヤニ大澤)

          食の変態のお店には食の変態が集まる。 そういう食から生まれる変態コミュニティが特に落ち着く。 前にも述べたことがあるが、僕はお店に行くとお店の言うことを聞きたい人。 「食べる」ことが楽しみで生きている僕たち大衆と、食でお金を得て生活するお店の人々。 両者の力関係は等しい必要はなく、大衆はお店の人々の言うことを聞く関係でありたい。少なくとも僕はお店の人の「良いもの」「食べてほしい味」に従いたい。僕自身のわがままは不要だ。 このマインドを持ち両者が求め合ったビリヤニ店で変態た

          ビリヤニ変態コミュニティ(ビリヤニ大澤)

          あんこ好きのたい焼きの勧め。皮派の異論も(たいやき と)

          無性に鯛焼きが食べたくなる時がある。 特に思い入れがある和菓子(そっか、たい焼きは和菓子か、、)という記憶もあるようでないのだが、無性に食べたくなることがある。 和菓子にはそういったジャパニーズの魂がこもっているんだろうな、 和菓子を食べると心がそう叫ぶ。 和菓子はあんこを食べるスイーツだと言っても過言はない。 あんこは和菓子そのもの(ではなかったとしても)と思っても良いくらいに、ジャパニーズの真髄スイーツだ。 どら焼きだって、豆大福だって、あんこが無くては何になれよう

          あんこ好きのたい焼きの勧め。皮派の異論も(たいやき と)

          冷めた駅弁に包まれるノスタルジック体験(チキン弁当に愛を込めて)

          駅弁当にありつけるタイミングが少なくて切ない。 新幹線に乗る前は大抵そんなことを思いながら、「駅弁屋」を物色し何も購入せずに店を去る。 そう、僕には駅弁当への憧れがいつまでもまとわりつく(なんなら心残りを作りながら帰宅する自分に毎度ドMかって突っ込みたくなる)。 お昼にしろ夜ご飯にしろ、都内へ行くときはほとんど目的のお店があり、そこでたらふく満たされた僕に駅弁当を食べながら帰宅するという選択肢は残されていないのだ(だが駅弁屋の食のテーマパーク感はたまらなくて、成城石井に

          冷めた駅弁に包まれるノスタルジック体験(チキン弁当に愛を込めて)

          Top of 盛り合わせ

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          いろいろ貝類のソテーってどんな隠れ王者だ(ピッツェリア キアッキェローネ)。

          ピッツェリアで出会う地中海料理が歯痒くも美味しすぎる。 ピザを食べにきたのに、絶品の地中海料理が脳みそから離れないとは何事だ。 友人と横浜に向かい、どうしてもキアッキェローネのピザが食べたくなった。 横浜の中心地、日の出駅すぐ、海沿いでもないのだが、コンクリートの道の側にどうしても素通りできないイタリアンレストランがある。正確にはピッツェリア。 見るだけで夕暮れ時のイタリアの海風が吹くようなそんならしさがあるお店だ。 赤い(ほぼ紅)オーニングが目標のお店は、いつだって人

          いろいろ貝類のソテーってどんな隠れ王者だ(ピッツェリア キアッキェローネ)。

          好きなお店の好きなやつの話って、この世のマニアック祭りだよね(カモシヤのアンチョビポテト)

          マニアックが集ったオタクな話って面白いよね。 お店の方でも予想の斜め上を行くような、「あ、その料理好きでいてくれてるんだ、」てやつ。 丸亀製麺のジャンボカニカマ天を実は首を長くして待っていることとか、僕の姉はスタバのアールグレイミルククリームドーナツにしつこく固執していることとか。 そんなこと、、って思われても好きなんだからしょうがないじゃん、としか言えないのだが。 語る当の本人も、伝えたくて爆発しそうなこともあるから、聞いてあげるとそれは食卓を囲むように食の話に花が咲い

          好きなお店の好きなやつの話って、この世のマニアック祭りだよね(カモシヤのアンチョビポテト)

          餃子1人前12個の一人飯

          冷凍餃子の12個入りを僕は、一人暮らしのために開発されたちょいスタミナグルメだと思っている。 ちょいとスタミナぐらいでボリュームを適度に感じているところに、実は魅力を秘めているんだと勝手に思っている。というかそれこそが食品メーカーのマーケティングなのではとさえ思のだ。 いつからかお家餃子は冷凍餃子の時代が到来した。 餃子が大衆化されるにつれて、家庭の冷凍庫に眠っていてい欲しいよね冷凍食品に躍り出てきた。 どうしたらお店のように羽根がついたパリッとした餃子ができるのだろ

          餃子1人前12個の一人飯

          藁納豆の真実

          冷蔵庫に納豆がいないと、不安になる。 1週間の初めに、たっぷりストックすると、なんとか乗り切れそうだな、と僕の貴重なタンパク源として重宝している。 Dancyuの納豆特集が、納豆をやめられなくなった僕の日常生活を彩るように発刊された。 納豆の奥深さを読むと、お隣水戸納豆大国に赴いてみたくなった。 直営店を回ったり、納豆小旅行をしていると”藁納豆”なる古典的納豆を手にすることができた。 一本300円の高級品。 これはご馳走だ。 ステーキを食べるそんな感覚で夕食にいただ

          ラーメン初心者のラーメン備忘録 @ユナイテッドヌードル アメノオト

          ラーメンへの憧れ ラーメン好きの熱狂が羨ましい。 僕はラーメン愛好家たちをどこか妬ましい目でいつも見つめている。 日本におけるラーメンの市民権はとてつもない。 なのに僕はラーメンを少し敬遠しているのは何故だろう。 両親の帰りが遅かった小学生〜中学生時代にカップラーメンをおやつに食べていた記憶ならある。 ただ親の教育の賜物なのか、ラーメンはカップラーメンであろうとご褒美だった。休日のお昼に、軽食に、夜食に、カップラーメンには目をときめかせていた。 滅多に食べられないも

          ラーメン初心者のラーメン備忘録 @ユナイテッドヌードル アメノオト