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SHOZOのブラックフォレストが美味しすぎた話

題名の件から、すいませんがただの感想文ですが、、

当たり前に好きで美味しいと思って通っている場所だと、気づけば「美味しい」の感覚を超越してしまっていることがある。見失いたくはないその原点を忘れてしまっているような。

好きだから通うその原点を忘れてしまうなんてことがあって良いはずがないのに。

那須塩原の黒磯にはカフェ文化の雲の上の存在、「NASU SHOZO COFFEE」がある。カフェ文化に疎い僕は越してくるまでは知らなかったのだが、どうやらカフェ好きの終着点になるような、聖地のような場所らしい。

僕の家から歩いて20分もすれば着いてしまうその場所を、そんな風に考えたことはなかったが、確かに毎日並んでいるし、品がある。

そして僕もその居心地の良さにすっかり虜。
足繁く通うようになってしまった(2階席に広がる完全なるSHOZOワールドがそこにはあって、世の中からの隔たりを全身で感じられる、確かに究極地だ)。

いつも森のブレンドを啜りながら本を読み、おやつにスコーンとケーキのセット”ケーキシエスタ”を注文するのがルーティン。
そんな居心地とホーム感に”美味しい”を超えた目的を見出してしまっていた。このコーヒーがまた合うのさ。

そんなある冬の日、寒さに耐えながら向かったSHOZOで初めて見る”ブラックフォレスト”なるケーキがあった。
年々安定志向に走る僕にも、その冬のケーキは神秘的なものとして写り、どうしても食べてみたくなった。なんだろう、どうしても食べてみたくなった本心が譲らなかった。


冬の魔女のよう

見た目を説明すればチョコレート生地のショートケーキ。
那須の雪景色のような幻想的な風景がそのケーキには不思議と宿る。

ケーキシエスタで注文し、銀紙をめくった途端に現れるベリーのコンポートにハッとした。なんとさり気ない、、。

積もったばかりの雪のようにほわっとしたクリームとスポンジ生地。
口溶けはそうとう滑らかでココア生地のビターな味わいと生クリームの体に浸透するような潔い滑らかさに「あれ、消えた、、」。

とちょっとビターで繊細な味わいに感心していると、ドカン!音がして何か気付かされたような衝撃的な美味しさが走った。
ベリーのコンポートだ。

ぷるっと艶のあるコンポートは崩れず弾けるちょうど良い塩梅にコンポートされ、弾けるフレッシュさを感じることができる。
雪の口溶けにベリーの甘酸っぱいアクセントが名脇役のいぶし銀の活躍で見事な調和が取れた完璧なケーキだ。
そうビターとスイートを見事にバランスをとり、格別に上品に仕上げてくれている。

これは目が覚める美味しさ。
ジューシーで甘くて、酸っぱくて、それでいてブラックフォレストのバランサーとなりケーキを上品に格別に仕上げる。
コンポートの絶妙な管理の賜物なのだろうなぁ。

ここまで当たり前に美味しく、居心地の温もりを求めて通っていたSHOZOのケーキにここまで感動するとは。
改めてSHOZOの美味しさに腰を抜かされるとは。

そんな贅沢なスイートタイムを過ごしながら、ゆったりと時を刻む。
「あぁ、改めてSHOZOい通えていることの喜びを覚えておかないとなぁ」そう思った。

ついつい忘れてしまう、あの美味しかった記憶。原点。

甘酸っぱいベリーコンポートに度肝を抜かれ目を覚ました異世界にいるという感覚。こうやって振り返ることができる美味しさにまた沼っていくんだろうなぁ。

見失いたくないSHOZOの恩恵に感謝を続けていきたいものだ。


美味しいひとときに、ごちそうさまでした。
では、また次回。



今日のお店:SHOZO黒磯本店(〒325-0045 栃木県那須塩原市高砂町6−6)



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暮らしのヒントになれば、と。

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