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ラーメン初心者のラーメン備忘録 @ユナイテッドヌードル アメノオト

ラーメンへの憧れ

ラーメン好きの熱狂が羨ましい。
僕はラーメン愛好家たちをどこか妬ましい目でいつも見つめている。

日本におけるラーメンの市民権はとてつもない。
なのに僕はラーメンを少し敬遠しているのは何故だろう。

両親の帰りが遅かった小学生〜中学生時代にカップラーメンをおやつに食べていた記憶ならある。

ただ親の教育の賜物なのか、ラーメンはカップラーメンであろうとご褒美だった。休日のお昼に、軽食に、夜食に、カップラーメンには目をときめかせていた。

滅多に食べられないもの。

誰がどう考えても母の手料理がカップヌードルの美味しさに負けるはずがないのだが、自由にカップラーメンを買っては食べる友人を見て、何よりもその”自由”な選択肢が当時の僕には羨ましかったのだろう。

それからして、大学時代に私の第一次ラーメンブームがやってきた。

アルバイト帰りに深夜23時を回ったころ、友人とラーメン店を回るという、いかにも時間のある大学生がやりそうな体に悪い行為をわざわざ実施していたのだから、懐かしい。

確かに美味しかったが、その友人との接点をそこで持つしかなったのかもしれない、僕なりの必死さだったと今思い出し、恥ずかしさに耽る。
あの時間、空間が、大学生である私への使命だと思っていた。

それからして、2023年、私に第二次ラーメンブームがやってきた。



今日のお店とラーメンブーム

それはラーメンが大好きな歳の近い同僚との出会いから始まった。

昨年は1年間で200食以上食べたというのだから、ラーメンへの熱量が伝わってくる。
こういう人を見るとラーメンの大衆化が身近にあったことを思い出す。

辛口コメンテーターの異名を勝手につけてしまうほど、正直な彼の舌を僕は信じているから、その人の美味しいを僕は食べたい。

佐野市「ユナイテッドヌードル アメノオト」は15時台でも20時組待ちだった。
当たり前のように大勢の人が1時間待つ世界。
ぱっと食べて帰るその回転率をこの目で確認はできるから体感のストレスはそうないのだが、にしても長い。

空腹の絶頂を迎えて折り返した僕たちに、もう気力は残っていなかった。

ただ、ラーメン初心者の僕にはちょうど良い準備時間だったことは疑いなく、っとも美味しく食べる方法で悔いなくこのラーメンを啜り切りたい、その想いが今回のラーメンには強かったのだ。

頑なではないにしろ、ラーメンはご褒美にしか食べられないものなのだから。

昆布水の蛤塩ワンタンラーメンをチョイス。
目の前に現れたその一皿は美しく澄んでいた。


別格が集まる、オールスターラーメン

持ち上げたチャーシューは部位が異なる何種類かの切り落としが重なっている。
え、そんな時代?に
「チャーシューが数種類なんて今はデフォルトだよ」と一言同僚から(なんてキメ顔。というか誰?)

ぎゅっとコシがあるかなりしまった麺。
旨みがその分しっかりしまっていて、噛むたびに麺のちょうど良い塩気と旨みがぐわっと力づよく口いっぱいに広がっていく。

透き通ったスープは旨みがしっかり、あっさりとした塩味。
と馴染み深さに落ち着いた瞬間、蛤の出汁の旨みがぐわーーー!と込み上げる。なんだこれは、、、なんだこれは、、、蛤食べたその余韻となんら変わらない出汁の美味しさがとにかく力強く湧き上がってくる。

忘れてはいけないワンタンのとろっとした味わいに、目がとろっととろけてしまう。
ふにゃふにゃのとろとろがワンタンの答えなのかと、この美味しさも疑うところはなかった。

久しぶりのラーメン備忘録がこんなにも格別で僕は幸せであった。ただ幸せであった。
複雑な重なり合いはない。

ただ、麺にスープ、チャーシュー、ワンタン、それぞれが格別に美味しく清らかなシンプルさだから、それが美味しければそれは美味しい。
そんな風に感想をまとめたくなる、初心者には勿体無いくらいのラーメンだった。

第二次ラーメンブームが到来してしまった可能性。
煮えたぎる「ラーメンを食べにいきたい」という強い想い。沸々するこの気持ちを思い出すと、ラーメンブームにあやかりたくなるのだ。


美味しいひとときに、ごちそうさまでした。
では、また次回。



今日のお店:ユナイテッドヌードル アメノオト(栃木県佐野市堀米町455-1 シルフィード 1F455-1 シルフィード 1F)


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